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【生成AI初心者向け】Gemini / Gems / NotebookLM 使い分けチェックリスト

この記事のポイント
Googleの生成AIツール「Gemini」「Gems」「NotebookLM」それぞれの特徴と、業務内容に合わせた最適な使い分け方法を解説します。「何ができるか」ではなく「手元に何があるか」で選ぶ新しい視点をご提案します。
- 資料重視なら「NotebookLM」:
スライド作成やデータ整理など、手持ちの資料をベースにアウトプットを作りたい場合に最適です。 - 定型業務なら「Gems」:
「Gem Builder」などを活用して特定の役割(ペルソナ)を作り、繰り返しタスクを任せるのに向いています。 - 万能型なら「Gemini」:
プロンプト作成の支援から日常的な相談まで、幅広い用途に対応する基本ツールです。
DXソリューション営業本部の三浦です。
最近、Googleの生成AIツールが次々とアップデートされています。「業務効率化のためにAIを使いたいけれど、Gemini、Gems、NotebookLM……種類が多すぎて、結局どれを使えばいいか分からない!」となっていないでしょうか?
QESでも人事の方がGemBuilderを使ってくれているのですが、「GemBuilderで専用Gemを作ってからはそればかり使っていて、『逆に通常のGeminiはいつ使えばいいの? 使い分けが良くわからない」と相談を受けました。
「AIで何ができるか」から考えると迷ってしまいますが、実は「手元にどんな素材があるか」で考えると、使うべきツールがわかるかもしれません。
今回は、3つのチェックリストを使って、あなたの業務に最適なGoogle AIツールを診断します!
1. 手元に「大量の資料・マニュアル」があるなら
もし、以下の項目にチェックが多く入るなら、あなたの業務を効率化するのは「NotebookLM」です。
- 社内規定、マニュアル、過去の論文など、読み込みたいPDFが大量にある
- AIの回答には、必ず「根拠(ソース)」を確認したい
- 資料を元に、スライドや表計算シートなどの成果物を作りたい
- 視覚的なインフォグラフィックで情報を整理したい
NotebookLMは、あなたの手持ち資料を読み込んで「その資料専用のAI」を作るツールです。単に質問に答えるだけでなく、資料を元にしたスライド作成やデータ整理までこなす、強力な「資料活用パートナー」です。
▼NotebookLMの具体的な活用事例はこちら
2. 「いつもの決まった役割」を任せたいなら
以下のチェックリストに当てはまる場合、あなたのパートナーになるのは「Gems(ジェム)」です。
- 「新人のメンター役」「コードレビュー担当」など、AIに特定の役割を与えたい
- 毎回、前提条件などの長いプロンプト(指示文)を入力するのが面倒
- AIの作成自体をAIに手伝ってほしい
- チーム内で「優秀なAIアシスタント」を共有して使いたい
Gemini Advanced や Google Workspace の対象プランで利用できるGemsは、Geminiをカスタマイズして「専門のエージェント」を作成できる機能です。一度設定してしまえば、あとは話しかけるだけで、いつでも同じ品質・同じ役割で仕事をしてくれます。
▼自分専用のGem(ジェム)を作る方法はこちら
3. 「壁打ち・相談・創作」をしたいなら
まずはここから。以下の項目にチェックが入るなら、王道の「Gemini(ジェミニ)」を使い倒しましょう。
- ゼロからアイデア出しをしたい(企画書のネタ、キャッチコピーなど)
- AIへの指示(プロンプト)の書き方がよく分からない
- 特定の資料はないが、ネット上の最新情報を踏まえて相談に乗ってほしい
- Google マップやフライト情報など、Googleの他サービスと連携させたい
Geminiは、Googleの生成AIのベースとなる存在です。チャット形式で何でも相談できる「万能パートナー」として、検索エンジンと連動した最新情報の収集も得意としています。
▼Geminiへの指示出しに迷ったらこちら
まとめ:3つのツールの関係性
最後に、3つのツールの使い分けをまとめました。
| ツール名 | 役割のイメージ | 得意なシーン |
|---|---|---|
| Gemini | 何でも詳しい相談役 | 一般的な相談、プロンプト作成支援 |
| Gems | 特定の専門職 | 定型業務、役割(ペルソナ)固定 |
| NotebookLM | アナリスト | 資料からのスライド作成・データ抽出 |
どのツールも強力ですが、「今の自分の業務にはどれがフィットするか?」という視点で選ぶことで、その真価を発揮します。
まずは一番チェックの多かった記事から読み進めて、実際の業務で試してみてください。
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※このブログで参照されている、Google、NotebookLM、Googleスプレッドシートは、米国およびその他の国におけるGoogleの商標または登録商標です。


