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Vibe codingでの配色テクニック+見本帳

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こんにちは。DXソリューション営業本部の吾妻です。



最近注目を集めているVibe coding(バイブコーディング)では、自然言語でAIに指示を出し、直感的にアプリケーションを構築していくことから、エンジニアの開発体験を劇的に変化させつつあります。

しかし、実際にVibe codingを試してみると、デザイン、特に「配色」が思い通りにならないことが多いように思います。「モダンな雰囲気で」「信頼感のある青色で」といった抽象的な指示では、AIの学習データに依存した、どこか既視感のあるデザインや、ブランドイメージと乖離した配色が出力されがちです。

そこでこの記事では、Vibe codingのスピード感を損なわずに、雰囲気(Vibe)を正確に伝えるためのテクニックについてご紹介します。



なぜ、AIへの色指定は難しいのか

相手が人間のコミュニケーションであっても、色のイメージを言葉だけで共有するのは難しく、AI相手であればより一層難しいといえます。これには主に2つの要因があります。

言語の解像度が低い

人間やAIに対して「明るい赤」と伝えたとき、それがパステル調の赤なのか、ビビッドな朱色なのか、蛍光色に近い赤なのか、言葉だけで厳密に定義するのは非常に困難です。人間は経験則からAIは確率的に、最もそれらしい色を選定しますが、それが話し手の頭の中にある色と一致する保証はありません。

コンテキストの欠如

共通認識(コンテキスト)がない初期状態のAIは、自社のブランドカラーや、デザインガイドラインに関する知識を持っていません。そのため、一般論としての「良い配色」は提案できても、「自社向けに特化した配色」「プロダクトに適切な配色」を導き出すことはできません。

このため、Vibe codingにおいては、構造や機能は「雰囲気」で指示し、色は「仕様」として厳密に渡すというハイブリッドなアプローチが有効です。



記述する際のテクニック

 

テクニック①:具体的なカラーコード・変数で縛る

最も基本となるのが、自然言語での曖昧な指定を避けて、16進カラーコードのような具体的な値を指定するテクニックです。

NG例: 背景を薄いグレーにして、ボタンはメインの青色にしてください。

OK例: 背景色は #F3F4F6 (Tailwindのgray-100相当) を使用し、アクションボタン(プライマリ)は #0056D2 で統一してください。



16進カラーコードで表現できる色の数は 約1,677万色(256 × 256 × 256) もあって選ぶのに悩んでしまうと思うので、以下の基本ルールを覚えて大まかに見当をつけるようにすると、思い通りの色を見つけやすくなるかと思います。

暖色 → 明るい・やさしい・活動的
寒色 → 静か・落ち着く・知的
彩度低め(くすみ) → 大人っぽい・控えめ
彩度高め → 元気・ポップ
暗めの色 → 重厚感・高級


また、はじめから色数がある程度絞り込まれている、BootstrapTailwind CSSのカラーパレットを参考にしてみるのも手だと思います。


テクニック②:参考画像を渡す

「具体的なカラーコードは決まっていないが、イメージに近いサイトや画像がある」という場合は、AIのマルチモーダル機能(画像認識)を活用します。

既存の自社アプリのURLを提示するか、スクリーンショットなどの画像ファイルを添付して、以下のようなプロンプトを入力します。


添付画像のデザイン・配色を分析し、それをベースにアプリUIを実装してください。

このように指示することで、単色だけでなく、色の組み合わせやコントラスト比、余白の構成といった「非言語的な情報」を一括で指示できるので、雰囲気を伝えるのに適しているといえます。


テクニック③:最小限の色のみを指定する

AIが生成する配色デザインの揺らぎを抑えるために、あえてAIへの指示に含める色数を絞り込むことも考えられます。

また、一般に、画面内の色が多すぎると、「どこを見ればいいか」「どれが重要か」を直感的に捉えにくくなります。メインカラー(ブランドカラー)、アクセントカラー(メインカラーの補色など)、ニュートラル(背景・余白)の3色に絞ることで、統一感を生むと同時に、自然と情報の優先順位が明確になります。比率はニュートラル(約70%):メイン(約25%):アクセント(約5%)もしくは、多少増減させても大丈夫です。


テクニック④:色の質感を指定する

色そのものだけではなく色の質感シチュエーション具体的なメタファーを伝えるのもテクニックの1つです。16進カラーコードで一意に定義した色でも、質感やシチュエーションが変わるだけで雰囲気が大きく変わります。

たとえば同じ「青色(#0000FF)」をベースとしていても、質感の指示を変化させることによって、AIが異なる雰囲気(グラデーションやシャドウ)のUIを生成してくれます。

・メタリックな青 → 未来系・SFっぽい
・マットな青 → 落ち着き・ナチュラル寄り
・ネオンの青 → サイバー・ポップ
・くすんだ青 → フィルム、ノスタルジー


同じサンプルアプリ実装に対して、シチュエーションやメタファーの指示を変化させたプロンプトを投入して作成した見本帳を用意したので、ご興味があれば以下のカードリンクからご覧ください。




まとめ

今回は、Vibe codingのスピード感を損なわずに、雰囲気(Vibe)を正確に伝えるためのテクニックについてご紹介しました。

Vibe codingとは、決して「AIに適当に任せる」ことではありません。むしろ、「人間の意図(Intent)を、いかに素早く正確にAIに翻訳させるか」というスキルが問われる手法といえます。

特に配色は、アプリケーションの印象を決定づける重要な要素です。 曖昧な言葉での指示から脱却し、「カラーコードの明示」「画像によるイメージ共有」を組み合わせることで、手戻りを減らし、爆速で高品質なUI開発を実現できるはずです。

QESでは、このような最新のAI開発ツール活用から、Azureを中心とした堅牢なエンタープライズシステムの構築まで幅広く支援しています。「PoC(概念実証)を素早く行いたい」「クラウドネイティブな開発を始めたい」というご希望があれば、ぜひお問い合わせください。






このブログで参照されている、Microsoft、Azure、GitHub、その他の製品・サービスは、米国 Microsoft Corporation およびその関連会社の商標です。

このブログで参照されている、Google、Geminiは、Google LLCの商標です。



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