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【AWS re:Invent 2025】チキン早食いから始まるNotion活用?DB思考で変わるプロジェクト管理

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DXソリューション営業本部の三浦です。
現在、ラスベガスで開催中の世界最大級のカンファレンス「AWS re:Invent 2025」に参加しています。

広大な会場には数多くのブースが出展されていますが、今回はコラボレーションツールとして有名な「Notion」のブースを訪問してきました。

re:Invent期間中に開催されたイベント「チキン早食い大会」で、たまたま隣の席になったのがNotionの方だったというご縁があり、かねてより興味のあるツールでもあったのでお話を伺ってきました。

↓チキン早食い大会の激闘の様子は下記ブログをご覧ください。


残念ながらその方ご本人にはお会いできなかったのですが、ブースのスタッフの方に、Notionの最新の活用トレンドやエンジニア視点でのメリットについて詳しくお話を伺うことができました。

私自身、「Notion=意識の高い人が使っているオシャレな高機能メモ帳」くらいの認識だったのですが、お話を聞いてそのイメージがガラリと変わりました。
本記事では、現地で伺った話をベースに、Notionの真価についてレポートします。

1. Notionとは?「メモ帳」から「全社基盤」へ

Notionは、メモ、ドキュメント、プロジェクト管理、Wikiなどをひとつのワークスペースに統合できるオールインワンツールです。

ブースでお話しいただいたスタッフの方によると、以下のようなニーズで導入されるケースが増えているそうです。

  • 社内ポータルの構築:チームごとの情報共有サイトを簡単に作成したい。
  • プロジェクト管理とドキュメントの統合:タスク管理と、それに紐づく仕様書や議事録を同じ場所で管理したい。

単に個人のメモを残すだけでなく、「組織の情報を集約するハブ」としての役割が強まっているようです。

2. Notionの強み:フォルダ管理からの脱却

今回のお話の中で最も腹落ちしたのが、「フォルダ管理 vs データベース管理」という考え方の違いです。

従来のファイルサーバーやストレージサービス(Googleドライブなど)では、フォルダを階層化して整理するのが一般的です。「Aチーム」→「2024年度」→「議事録」……といった具合にフォルダを掘っていきます。

しかしNotionは、情報を「データベース」として扱います。

タグとプロパティによる管理

フォルダの中にファイルを閉じ込めるのではなく、ドキュメントに「タグ(属性)」を付与します。
例えば、一つの議事録に対して以下のようなタグ付けを行います。

  • 部署タグ:営業チーム
  • プロジェクトタグ:案件A
  • 種類:議事録

こうすることで、「営業チームの資料が見たい」「案件Aに関する全資料が見たい」という異なる切り口でも、フォルダを行き来することなく、データベース上のフィルタリングですぐに情報にアクセスできます。
「わざわざフォルダを辿って探す」という行為をなくせるのが、Notionの強みだと感じました。

3. 活用例:AI検索とAPI連携

データベースとして情報が整理されていることは、今話題のAI活用とも相性が抜群です。

AIによる横断的な検索

例えば「営業チームの議事録」も「開発チームの技術資料」も、同じNotionのワークスペース(データベース)に入っていれば、AIに質問するだけで答えが返ってきます。

「案件Aの最新状況を教えて」

とNotion AIに投げかければ、営業がお客さまからヒアリングした内容と、開発チームが進めている仕様のアップデート情報の両方を検索し、要約して回答してくれます。
縦割りのフォルダ管理では難しかった「情報の横断的な活用」が、データベース×AIによって実現できるわけです。

エンジニア必見!APIによる「Cursor」連携

また、現地で聞いて非常に興味深かったのが、APIを活用した開発フローへの組み込みです。
最近のユースケースとして増えているのが、話題のAIコードエディタ「Cursor」との連携だそうです。

CursorからAPI経由でNotionのドキュメントを呼び出し、コードを書く際の参考にしたり、逆にコードの変更内容をもとにNotion上の仕様書をアップデートしたりといった活用がされています。
「ドキュメントを見に行く」のではなく「開発環境(エディタ)から直接情報を呼び出す」という使い方は、エンジニアの生産性を大きく高めてくれそうです。

4. Q&A:バージョン管理とエンジニア視点

エンジニア視点で気になった点をいくつか質問してみました。

Q. Gitのようなバージョン管理はできますか?

A. GitHubのような厳密なバージョン管理とは思想が異なります。
Notionは「常に最新情報がそこにある(Live Update)」という状態を重視しています。
もちろん変更履歴から過去の状態に戻すことは可能ですが、「v1.0」「v2.0」とファイルを分けるのではなく、チーム全員が常に最新のステータスを見られる環境を作ることに特化しています。

Q. エンジニアにとってのメリットは?

A. 先ほどのCursor連携のように、APIが充実している点がやはり大きいです。
また、APIを活用して「コードを書く」ような感覚でドキュメントを操作・更新できる点も、エンジニアとの親和性が高い理由です。 開発チームの情報も営業情報と同じデータベースで管理できるため、組織全体での情報共有基盤として適しています。

まとめ

今回ブースでお話を伺って、Notionは単なる「オシャレなメモ帳」ではなく、「情報をデータベース化して活用するためのプラットフォーム」なのだと理解できました。

部署ごとに情報が分断されることはどの企業でも起こりがちです。
これらをデータベースで一元管理し、AIで横串を通して検索できる環境は、組織の生産性を大きく向上させる可能性があると感じました。

re:Inventの会場では、AWSの新サービスだけでなく、こうしたパートナーソリューションの進化にも触れられるのが醍醐味ですね。

引き続き、現地の情報をお届けしていきます。



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