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【まとめ】たくさんある「Copilot」を整理する

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最近、AI関連の話題では様々な場所で「Copilot」という言葉が聞かれます。AIチャット機能としても、Web検索の機能のうちにも、Windows内でも「Copilot」と呼ばれる機能が備わっています。

結論として「Copilot」はMicrosoftの生成AIを使用したツールのブランドなので、Microsoftが提供する様々な製品・サービスに組み込まれています。それだけに多数の「Copilot」が存在しており、その機能や利用範囲も様々なので整理が必要です。この記事では、その多数の「Copilot」を整理しご案内していきます。

※ご注意:この記事の情報は2024年4月時点のものです。AIやCopilot関連の状況の変化は非常に激しく、情報は古くなる可能性があるので、最新の情報は公式のドキュメントを参照するようにしてください。

Microsoft Copilot とは

「Copilot」はMicrosoftが提供する生成AIツールのブランドです。OpenAI社の生成AIモデル「GPT」をベースにしたAI機能を活かして、チャットをしながら文章・コード・画像などを生成してユーザーを支援してくれます。

Copilotとは航空業界の「副操縦士」という言葉が由来で、AIが機長(Pilot)であるユーザーの作業を補佐し、よりクリエイティブで価値ある判断や作業に集中できるように支援してくれる、ということを表しています。

「Copilot」は生成AIを使用したツールのブランドなので、WindowsやMicrosoft 365などMicrosoftが提供する様々な製品・サービスに組み込まれています。それだけに多数の「Copilot」が存在しており、その機能や利用範囲も様々なので整理が必要です。

ChatGPTとの違い

ChatGPTはOpenAI社が提供している生成AIモデルおよびチャットサービスです。「Copilot」もOpenAI社のGPTモデルを使用しているので両者は基本的に同じ技術をベースにしていますが、「Copilot」はMicrosoftが提供しているので、WindowsやMicrosoft 365などのMicrosoftサービスと統合され、サービス内のデータや機能と連携した生成機能を使用できるのが特徴です。

Microsoft Copilot の種類

個人向け

Copilot(旧Bing Chat)

無印の「Copilot」は、Webブラウザから利用できるチャットボットです。会話やテキスト生成機能を利用できます。Microsoft アカウントでログインしなくても利用可能ですが、ログインすると会話量の制限が緩和されたり、会話履歴などの機能が使えます。

Copilot Pro

「Copilot Pro」は個人向けの有償プランです(月額3,200円)。「GPT-4 Turbo」など最新モデルの優先アクセス権を含み、生成機能の精度・速度が向上するほか、画像生成機能が利用できたり、「Microsoft 365」サービスと連携してOfficeアプリ内でCopilot機能を使用できます。契約には「Microsoft 365 Personal」または同「Family」のプランの契約が必要です。

Copilot in Windows(個人向け)

「Copilot in Windows」はWindows 11に搭載されているチャット機能です。Windows 11ライセンスがあれば追加費用はかかりません。Webページを開かずにタスクバーやEdgeからチャットが利用でき、CopilotにPC内のファイルやアプリに関する作業を依頼することができます。

ビジネス向け

ビジネス向けの「Copilot」は、サービスの基本機能としては個人向けと共通するところはありますが、組織内のデータや情報を活用できる点が大きく違います。また、企業向けでは商用データが保護され、入出力された情報がAIの学習に再利用されないことが保証されています。ビジネス組織はEntra(旧AzureAD)の制御下にあるため、組織の管理者はCopilotが扱えるデータや機能を制限できます。

Copilotの扱うデータの保護については下記記事でもご紹介しています。合わせてご覧ください。

Copilot for Microsoft 365

「Copilot for Microsoft 365」は「Microsoft 365」サービスのオプションとして契約できる有償プランです。TeamsやWord・Excel・PowerPointなどのOfficeアプリからCopilot機能を使用できます。組織内のデータやメンバーの情報を参照してチャットや作業を依頼できるほか、Office文書を作成・修正させたり、ビジネスの作業を補佐させることができます。契約には「Microsoft 365 Business Standard」「Microsoft 365 E3」以上のプランの契約が必要です。

「Copilot for Microsoft 365」の利用イメージ・活用方法については下記でもご紹介しています。合わせて参照ください。

このCopilot for Microsoft 365は、プラグインを追加することによって機能を拡張することができます。このプラグインは公式から配布されているもののほか、自身で開発して追加することも可能です。詳しくは下記プラグイン開発の記事をご覧ください。

Copilot in Windows(ビジネス)

Copilot in Windowsのビジネス利用は基本的には個人向けと同様ですが、商用データが保護されるほか、Copilot for Microsoft 365の契約があれば、組織内のデータを活かした作業を依頼することができます。

Copilot Studioで作成したチャットボット

若干わかりづらいことに、「Copilot Studio」というチャットボット開発サービスで作成した個々のチャットボットも「Copilot」と呼ばれます。「Copilot Studio」はローコード・ノーコードでオリジナルのチャットボットを作成できるサービスで、Microsoftが提供するローコード開発プラットフォーム「Power Platform」の一製品です。Power Platformについては少し古い記事ですが、下記記事でも概要を説明しておりますので参照ください。

「Copilot Studio」はブロックを並べるように簡単に応答を設定し、オリジナルのチャットボットを作成できるサービスです。また、この画面から先述の「Copilot for Microsoft 365」で使えるプラグインを開発することもできます。

「Copilot Studio」についてはその利用方法やライセンスなど、記事で解説しておりますので参照ください。

その他

 GitHub Copilot

「GitHub Copilot」は、ソースコード管理サービスである「GitHub」内で使用できるAIによる開発支援ツールです。「GitHub」も(2018年に買収し)Microsoftが提供しているため、AIの支援機能は「Copilot」と命名されています。入力した要件やソースコードに基づいて、Copilotがソースコードを提案してくれます。これにより開発者の負担軽減や開発スピードの向上が見込まれます。

「GitHub Copilot」は有償のオプションサービスです。

https://github.com/features/copilot/

まとめ

いかがでしたでしょうか。最近よく聞く「Copilot」というワードが、様々な製品・機能として急速に広まっていることがわかるのではないかと思います。

この分野は非常に進化・変化のスピードが速いため、弊社も日々検証・調査を続けています。サービスとしてご提供しているもののほか、お客様におけるAI活用や検証にも一緒に伴走してご支援させて頂いておりますので、AI活用にご興味がおありのお客様はぜひお問合せを頂ければと思います。


このブログで参照されている、Microsoft、Windows、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。GitHub は GitHub, Inc. の商標または登録商標です。その他の商標はそれぞれの権利者に帰属します。

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