記事公開日
最終更新日
【初心者必見!】Power Platformとは?活用事例や特徴も解説!

こんにちは、DXソリューション営業本部の中井です。
本ブログでは、Power Platformの基礎的な部分をまるっと学べる記事となっております。
Power Platform初心者の方や会社での導入検討をされている方に向けて、その魅力や機能を分かりやすく解説します。
この記事を機に、業務効率化の第一歩を踏み出していただければ幸いです!
この記事の重要ポイント
- Power Platformは、Microsoft製品と親和性が高く、ローコードで業務課題を解決できるプラットフォームです。
- 5つの主要サービス(Apps, Automate, BI等)を組み合わせることで、開発から分析まで一気通貫で対応可能です。
- IT未経験の「市民開発者」でも、直感的な操作で現場主導のDXを推進できます。
Power Platformとは
Power Platformとは、Microsoftが提供するローコード/ノーコードの開発基盤であり、複数の製品群から構成される製品ファミリーの総称です。
「ローコード(Low Code)」という名の通り、プログラミング言語による複雑なコーディングを極力減らし、マウス操作などの直感的なアクションで迅速にシステム開発ができることが、Power Platformの大きなコンセプトとなっています。
Power Platformの特徴
Power Platformが多くの企業で選ばれている主な特徴としては、下記のような点が挙げられます。
- ソースコードをほとんど書かずにアプリ開発、業務自動化、データ分析が可能
- IT未経験の方や現場部門(非IT部門)の方でも自分たちで課題解決ができる
- 開発経験者であれば、より速いスピードで高度なソリューションを開発可能
- 1,400を超える外部サービス(コネクタ)との容易なデータ連携
- 直感的な操作でAI機能の構築、活用が可能
IT経験のない方々でも直感的に開発・課題解決が可能になることで、情報システム部門に頼りきりにならず、組織全体のデジタル対応能力が向上し、ビジネスを加速させることにつながります。
なぜローコード開発の需要が拡大しているのか
昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代の到来によりローコードやノーコード技術の発展が進んでまいりました。
市場推移を見ても、その成長率は近年右肩上がりが続いております。
では、一体なぜローコード・ノーコード市場が成長を続けているのでしょうか。その背景をご紹介します。
在宅勤務への対応とペーパーレス化
1つ目は勤務環境の変化が影響しています。
勤務場所がオフィスから自宅やサテライトオフィスに変化したことで、従来オフィスで行っていた業務プロセスの見直しが余儀なくされました。
具体的には「ハンコが必要な承認業務」の電子化や、紙の帳票を使う業務のペーパーレス化などが急務となり、これらを素早く実現する手段として注目されています。
業務効率化と人手不足解消
2つ目は深刻な人材不足です。
少子高齢化の影響によりIT業界はもちろん、様々な業界で人手不足が続いており、今後は「少ない人数でより効率的」に業務を遂行することが求められます。
その解決策の一つとして、専門家でなくとも自動化やシステム化が行えるローコード・ノーコード技術が活用されています。
開発の内製化、市民開発の推進
3つ目は開発の内製化・市民開発の推進によるものです。
一般的に業務課題の解決にはパッケージソフトの導入や開発の外注が選択肢となりますが、以下のような課題が発生しがちです。
- 必要な要件、機能が帯に短し襷に長しでフィットしない
- 製品のカスタマイズが出来ない、または高額になる
- その企業独自のニッチな業務の場合、対応するアプリが市場にない
- 開発を外注するにも予算、時間、人材などのリソース制限がある
これらの解決策として、現場業務を一番理解している担当者が自ら開発を行う「市民開発(Citizen Development)」が注目されています。
※市民開発者:IT部門に所属せず、ローコードやノーコード製品を駆使してアプリケーションを開発する人材のこと。
現場の需要と認識齟齬の解消
4つ目は開発者と現場の方との「認識違い」の解消です。
システム開発を外注すると、要件定義や設計の段階で開発者と現場の方々の間で認識違いが発生し、完成したものが使いにくいというケースも少なくありません。
現場の需要を一番理解している現場の方々が、自分たちで手を動かして課題解決できるようになることが、結果として最も手戻りが少なく効率が良いと言えます。
Power Platformを構成する5つのサービス
Power Platformは主に以下の5つのサービスから構成されています。
それぞれのサービスは単体でも強力ですが、組み合わせることでより大きな効果を発揮します。
各サービスの主な役割と特徴は以下の通りです。
| サービス名 | 主な役割 | 特徴・メリット |
|---|---|---|
| Power Apps | 業務アプリ作成 | PowerPoint感覚で画面を作成。PC・スマホ両対応のアプリを素早く開発可能。 |
| Power Automate | 業務自動化 | タスクやフローを自動化。アプリ間の連携やRPAによるPC操作の代行が可能。 |
| Power BI | データ分析 | 蓄積されたデータをグラフやチャートで可視化し、経営判断をサポート。 |
| Copilot Studio | AIエージェント | 組織独自の AI チャットボット(Copilot)や自律型エージェントを作成・管理できる |
| Power Pages | Webサイト作成 | 社外(顧客・パートナー)向けのWebサイトをセキュアに構築・公開可能。 |
Power Apps(アプリ作成)
Power Appsは、ビジネスアプリケーションをローコードで作成するためのサービスです。
PowerPointのように直感的に画面を構築し、Excel風の関数を用いてロジックを記述することで、
あっという間に業務アプリを作成可能です。作成したアプリはPCだけでなく、スマホやタブレットでも動作します。
キャンバスアプリ
デザインの自由度が高いアプリ形式です。
真っ白なキャンバスにボタンや入力フォームなどのパーツをドラッグ&ドロップで配置して作成します。
現場担当者が使う、使いやすさ重視のアプリに適しています。
モデル駆動型アプリ
データの管理やプロセス管理に優れたアプリ形式です。
Dataverse(Microsoft標準のデータベース)上のデータ構造に基づいてUIが自動生成されるため、
管理業務や複雑なデータ処理に適しています。
Power Automate(自動化)
Power Automateは、タスクや業務プロセスを自動化するためのサービスです。
フローチャートのようにブロックをつなぎ合わせることで、「メールが届いたら添付ファイルを保存する」
「毎日決まった時間にデータを集計する」といった自動化フローを作成できます。
クラウドフロー
API連携を中心とした自動化です。Office 365や他社クラウドサービス(SaaS)同士を連携させ、バックグラウンドで処理を実行します。
デスクトップフロー (RPA)
「Power Automate for desktop」を使用し、PC画面上の操作(クリックやキーボード入力)を記録して自動化します。APIがない古いシステムやWebサイトの操作に有効です。
Power BI(データ分析)
Power BIは、データを可視化・分析するためのビジネスインテリジェンスツールです。
Excel、データベース、クラウドサービスなど多種多様なデータソースに接続し、見やすいグラフやダッシュボードを作成して、経営判断や業務改善に役立てることができます。
Copilot Studio(AIエージェント)
Microsoft Copilot Studioは、組織独自の AI チャットボット(Copilot)や自律型エージェントを作成・管理できるローコードプラットフォームです。
社内の問い合わせ対応や顧客向け FAQ の自動化だけでなく、Microsoft 365 Copilot を拡張して特定の業務に特化させることも可能です。
最新の生成 AI 機能により、マニュアルや Web サイトなどの自社データを参照させた高精度な回答の自動生成や、システムと連携したタスクの実行までを実現します。
Power Pages(Webサイト作成)
Power Pagesは、社外向けのWebサイトをローコードで構築できるサービスです。
顧客向けのポータルサイトやパートナー企業との情報共有サイトなどを、セキュリティを担保しながら素早く立ち上げることができます。
Power Platformを導入するメリット
製品構成や特徴に加え、Power Platformを導入・活用することによる具体的なメリットを2つご紹介します。
各種Microsoft製品とのサービス連携
多くの企業ですでに導入されているMicrosoft 365 (Office 365)、Dynamics 365、Azureなどとのシームレスな連携が最大の強みです。
例えば、「Teams上で承認を行う」「SharePointのリストをデータソースにする」といったことが容易に設定できます。また、「コネクタ」機能を使えば、SalesforceやGoogle Workspaceなど、Microsoft製品以外の1,000を超えるサービスともデータ連携が可能です。
進化するAI機能(Copilot)
Power Platformには、AI機能(CopilotやAI Builder)が深く統合されています。
自然言語で「〇〇するアプリを作って」と指示するだけでアプリの骨子が作成されたり、レシートの写真を読み込んで自動でデータ化したりといった高度な機能が、専門知識なしで実装可能です。これにより、開発スピードと業務効率が飛躍的に向上します。
Power Platform開発・活用事例
実際にPower Platformを活用して業務改善を行った、弊社QESおよびお客様の事例をご紹介します。
QES事例:備品貸出アプリ
弊社では、社内備品(モニターや検証端末など)の管理を行う「備品貸出アプリ」をPower Appsで内製開発しました。
新卒社員2名が主体となり、データベースにはSharePointリストを活用。誰が何を借りているかが一目で分かり、貸出・返却の手続きもアプリ上で完結するため、管理コストが大幅に削減されました。
公益社団法人Civic Force様:支援物資マッチング
災害支援などを行うCivic Force様では、支援物資と必要な人々をつなぐデジタル倉庫「Good Links」をPower Pagesで構築しました。
寄付をしたい企業と、支援を受けたい団体をWebサイト上でマッチングさせ、適切に物資を届ける仕組みをローコードで実現しています。
Power Platform ローコード開発教育サービス
「導入したいが何から始めればいいかわからない」「市民開発者を育成したい」という課題をお持ちの方に向けて、弊社では初心者向けの教育サービスを提供しています。
ハンズオン教育
「Power Apps 1Day ハンズオンセミナー」では、Power Platformの基礎学習から、実際にアプリを作成する工程までを1日で体験できます。
Microsoft 365ライセンスの範囲内で利用できる機能を中心に学ぶため、追加コストをかけずにスモールスタートしたい企業様に最適です。
ハッカソン・アイデアソン開催支援
お客様自身が業務課題を解決するアプリを短期間で開発するイベント(ハッカソン)の開催を支援します。
開発スキルだけでなく、課題解決のプロセスや企画力も養うことができ、DX推進人材の育成に効果的です。
| 日程 | 平日1日 9:00~18:00 ※時間の調整はご相談ください |
|---|---|
| 体制 | 講師1名、サポート1~2名 ※オンサイト開催推奨(リモートでも可) |
| 参加可能人数 | 最大20名(5名×4チーム想定) |
| 前提条件 | 一定のPower Platformの知識、開発経験・スキルが前提となります |
| 対象製品 | Power Apps / Power Automate |
ハンズオン・ハッカソンに関するより詳細な情報については以下のサイトでご確認ください。
必要なライセンス
Power Platformの利用には基本的にライセンスが必要ですが、Microsoft 365(旧 Office 365)の多くの法人向けプランには、Power AppsやPower Automateの標準機能を利用できる権利が含まれています。
「まずは試してみたい」という場合は、追加費用なしで始められる範囲を確認してみることをお勧めします。
詳細はMicrosoft公式のライセンスガイドをご参照ください。
よくある質問
Q. プログラミングの知識は全く必要ありませんか?
基本的には不要ですが、Excel関数のような論理的な思考は必要になります。
複雑な処理を行いたい場合は、ある程度の学習や慣れが必要になる場合もあります。
Q. Microsoft 365のライセンスがあれば無料で使えますか?
多くのMicrosoft 365プランにPower AppsやPower Automateの使用権が含まれていますが、
プレミアムコネクタ(外部DB接続など)やDataverseの使用には、別途有償ライセンスが必要になる場合があります。
Q. どのツールから覚えるのがおすすめですか?
まずは自分の手作業を自動化できる「Power Automate」か、身近な管理業務をアプリ化できる「Power Apps(キャンバスアプリ)」から始めると効果を実感しやすいです。
まとめ
今回はPower Platformの基礎知識から、主要なサービス、メリットについてご紹介させていただきました。
Power Platformは、ITの専門家でなくても直感的に「業務効率化」や「DX」を実現できる強力なツールです。
まずは小さな業務からシステム化をしていくことで、社内のDXを加速させていきましょう!
また、QESでは、Power Platform導入時の支援から、アプリケーション開発、導入後の保守サポートまで対応しています。
以下のリンクからご提供しているサービスの詳細をご確認いただけます。


