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QES ブログ

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【初心者必見!】Power Platformとは?活用事例や特徴も解説!

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はじめまして!DXソリューション営業本部の中井と申します。
本ブログは、Power Platform初心者の方や会社での導入検討をされている方まで、
Power Platformの基礎的な部分をまるっと学べる記事となっております。
この記事を機にPower Platformにより興味を持っていただければ幸いです! 

Power Platformとは

Power PlatformとはMicrosoftが提供するローコードの開発基盤で、複数の製品群から構成される製品ファミリーの
総称になります。「ローコード(Low Code)」という名の通り、少ないコーディングで迅速に開発が出来ることが
Power Platformの大きなコンセプトとなっています。



Power Platformの特徴

主な特徴としては下記のようなことが挙げられます。

  • ソースコードを用いないアプリ開発、業務自動化、データ分析などが可能
  • IT未経験の方や現場の方でも自分達で課題解決
  • 開発経験者であればより速いスピードで簡単にソリューションを開発
  • 1,000を超える外部サービスとのデータ連携
  • 直感的な操作でAI機能の構築、活用が可能


IT経験のない方々でも直感的に開発・課題解決が可能になることで、
組織の全体の能力が向上し、ビジネスを加速させることになるでしょう。

なぜPower Platformのようなローコード開発の
需要が拡大しているのか

昨今、DX時代の到来によりローコードやノーコード技術の発展が進んでまいりました。
市場推移を見ても、その成長率は近年右肩上がりが続いております。
では、一体なぜローコード・ノーコード市場が成長を続けているのでしょうか。
まずは需要が拡大しているその背景をいくつかご紹介いたします。

①在宅勤務への対応とペーパーレス化

1つ目は勤務環境の変化が影響しています。
勤務場所がオフィスから自宅に変化したことで、オフィスで行っていた業務の見直しが余儀なくされました。
具体的にはハンコが必要な業務の電子化や、紙を使う業務のペーパーレス化などが挙げられます。

 

②業務効率化と人手不足解消

2つ目は昨今の人材不足です。
少子高齢化の影響によりIT業界はもちろん、様々な業界で人材不足が続いており、
今後は少ない人手でより効率的な業務の遂行が求められます。
その解決策の一つとしてローコード・ノーコード技術が注目されているという訳ですね。

 

③開発の内製化、市民開発の推進

3つ目は開発の内製化・市民開発の推進によるものです
一般的に業務課題の解決や業務効率の向上にはパッケージソフト(既製品として販売されているソフトウェア)
の導入や開発の外注などが選択肢として挙げられますが、以下のような制限・制約が少なからず出てきます。

  • 必要な要件、機能が備わってない
  • 製品のカスタマイズが出来ない場合が多い
  • その企業独自の業務の場合、必要となるアプリが市場にない
  • 開発を外注するにも予算、時間、人材などの制限がある
  • etc...


以上のような制限や制約の解決策として、開発の内製化や市民開発者の育成が注目されています。
※市民開発者:IT部門に所属せず、ローコードやノーコード製品を駆使してアプリケーションを開発する人材

 

④現場の需要と認識齟齬

4つ目は開発者と現場の方との認識違いによるものです。
開発を外注すると、プロジェクトを進めていく中で開発者と現場の方々の間で認識違いが発生する場面も
少なくありません。このような認識齟齬を回避する為にも、現場の需要を一番理解している現場の方々が
自分たちで課題解決できるようになることが最も効率が良いと言えます。

 

Power Platformを構成する5つのサービス

冒頭にPower Platformは複数の製品群からなる構成される製品ファミリーの総称とお話させていただきましたが、
こちらではPower Platformを構成している5つのサービスをご紹介したいと思います。
各製品をより詳しく知りたい方は他ブログでも詳しくご紹介してますので、是非ご参照ください。

 

Power Apps

Power Appsはアプリケーションをローコードで作成するためのサービスとなります。
直感的に画面を構築し、Excel風の関数や様々なデータソースを用いてあっという間に業務アプリを作成することが可能です。作成したアプリはPCだけでなく、スマホやタブレットといったマルチデバイスでご利用が可能となっています。今回はそんなPower Appsから作成できる2種のアプリを簡単にご紹介いたします。

 

キャンバスアプリ

キャンバスアプリはPower Appsの中でもデザイン性に優れたアプリとなっています。
コントロールといった様々なパーツをドラック&ドロップで配置し、Excel風の関数を用いてアプリを作成します。
主に特定の役割や業務を担当している現場の人向けのアプリケーションとして活用されることが多いアプリとなります。

 

モデル駆動型アプリ

モデル駆動型アプリはデータ閲覧やグラフでのデータの可視化に優れたアプリになります。
Microsoft Dataverseと呼ばれるPower Platformが標準で提供するデータベースサービスでデータを安全に管理することが可能です。「ビジネスプロセスフロー」といった業務進捗状況を管理する機能や蓄積したデータをグラフなどで可視化する機能なども利用できることから事務所や業務管理者向けのアプリとして活用されることが多いため、UIも業務プロセスに表現に強いUIとなっています。

Power Appsの詳細な情報については以下のブログでもご紹介しています。

 

Power Automate

Power Automateは業務や作業を自動化・効率化するためのサービスです。
ローコードでフローチャートのように直感的に部品を組み合わせて、普段の定型業務を自動化していくことができます。1,000を超えるサービスとデータ連携が可能なことから、承認ワークフローの自動化やデータ転記、ファイルの自動保存など可能性は無限大です。また、様々な業務シナリオを想定したテンプレートも用意されており、それらを活用することで迅速な業務の自動化を実現します。
そんなPower Automateは大きく分けて2種類のフローが存在します。

クラウドフロー

業務や作業を自動、即時、スケジュールを介して処理したい場合は、クラウドフローを利用することで実現可能です。
「データベースにレコードが作成された時」「アプリでボタンを押したとき」「毎朝8時になったら」といった事象をトリガーに様々なシナリオに沿ったフローをブラウザ上、またはアプリから作成できます。

デスクトップフロー

デスクトップフローはWebまたはデスクトップ上の操作を自動化させて日々のタスクを処理することが可能です。
資料の整理やデータの抽出・入力など、日々自分で行う複雑で面倒な作業もあっという間に自動化させることができます。ご利用するにはあらかじめPower Automate Windowsアプリケーションをインストールし、アプリ上でフローを作成します。

Power Automateの詳細な情報については以下のブログでもご紹介しています。

 

Power BI

Power BIはデータ分析するためのサービスになります。
多種多様なデータソースからデータを取得・加工し、グラフやチャート、ダッシュボードとなどといった
様々なコンポーネントを用いてデータを可視化させることができます。
また、次世代AIツールを用いれば蓄積したデータからビジネスを予測し、経営判断に活かすことも可能です。

Power BIの詳細な情報については以下のブログでもご紹介しています。

 

Copilot Studio

Copilot Studioは業界業種の枠を超えて、社内外の独自のニーズに合わせた強力なオリジナルのカスタムCopilotを簡単に構築できるサービスとなります。
様々な質問、会話、リクエストに対応する強力なAIを搭載したCopilotを駆使して、社内システムや資料の情報をベースとした回答を生成します。作成したカスタムCopilotはCopilot for Microsoft 365にプラグインとして作成・公開することも可能です。前身のPower Virtual Agentsの機能は現在はCopilot Studioに統合されているため、従来の1,000を超えるコネクタを駆使したデータのやり取りを実現し、業務効率を底上げします。

Copilot Studioの詳細な情報については以下のブログでもご紹介しています。

 

Power Pages

Power Pagesは社内外に対してビジネス向けWebサイトの作成や設計、開発を強化してくれるサービスになります。
高度な知識不要でローコードでドラック&ドロップでWebサイトを構築することが可能です。
 
Power Pagesの詳細な情報については以下のブログでもご紹介しています。

Power Platformを導入するメリット

さて、ここまでPower Platformの製品構成とその特徴についてお話いたしましたが、
そんなPower Platformを導入、活用するメリットを2つご紹介いたいます。

各種Microsoft製品とのサービス連携

記事をご覧いただいている皆様の中でも会社や個人でMicrosoft製品を活用している方々が多いのではないでしょうか。Power Platformでは国内でも導入実績の多いMicrosoft 365(Office 365)、Dynamics365、Azureやその他のMicrosoft製品とのシームレスなサービス連携が可能です。また、「コネクタ」と呼ばれる機能を用いることでMicrosoft製品だけでなく、外部の1,000を超える様々なサービスと簡単にデータ連携を行うことが出来ます。今までシステム間の連携が出来ないが故に諦めていた開発もPower Platformを駆使することで容易に実現することが可能です。

進化するAI機能

昨今賑わいを見せるAI業界ですが、Power PlatformではAI機能を搭載したツールを駆使することで開発をより高速化させることが可能です。Copilotと呼ばれるAIアシスタントツールやAI builder 、その他AI支援機能が搭載されており、今までにない開発エクスペリエンスで迅速にインパクトのあるソリューションを作成できます。

 

Power Platform開発・活用事例

ここからはそんなPower Platformで開発を行い、実際に運用している弊社と弊社のお客様である
公益社団法人Civic Force様の活用事例をご紹介したいと思います。

QES事例

弊社では社内の備品(モニターなど)の貸し出し状況などを管理するアプリとして「備品貸出アプリ」をPower Platformのアプリケーション作成サービスであるPower Appsで開発を行いました。開発は今年の新卒2名が主体となり、システムはPower Apps、データベースにSharePointリストを活用した構成となっています。備品の貸し出し機能や備品ごとの利用状況が確認できる機能が備わっており、実際に社内にてアプリの運用がされています。

画面構成


公益社団法人CivicForce様

お客様は国内外の災害や貧困世帯などに対し、必要な物資を提供する公益社団法人になります。しかしながら、活動が活発化するとともに多種多様な物資を管理、配布する方法に頭を悩ませておりました。そこで日本マイクロソフト様で開発をしたのが、物資と必要な人をつなぐデジタル倉庫「Good Links」です。Good Linksは寄付をしたい企業と支援を受けたい方々を繋げ、適切に商品を届ける仕組みをPower PlatformのWebサイト作成サービスであるPower Pagesを駆使して開発されました。

詳細な情報については以下のブログでもご紹介させていただいております。

 

Power Platform ローコード開発教育サービス

ここまでご説明してきた Power Platformですが、実際に社内に導入しようとすると以下のような課題も
出てくるのではないでしょうか。

  • 何から行えばいいか分からない
  • どんな業務を効率化、システム化すればいいか分からない
  • ローコードだけどIT未経験者には最初はハードルが高い
  • etc...

 

DXを実現していくには、市民開発者が組織において重要な役割を担います。
そんな市民開発者を育成するためにも、弊社では初心者向けにPower Platform 教育サービスをご提供しています。

 

ハンズオン教育

1つ目はPower Apps 1Day ハンズオンセミナーになります。
Power Platformの基礎学習から、実際にPower Apps / Power Automateを使用した基本的なアプリを講師と一緒に作成し、基本機能を学習することが出来ます。
使用する機能は「Power Apps for Microsoft 365」のライセンス範囲のため、まだ有償版のご契約のないMicrosoft 365環境のPower Apps活用の第一歩としても最適です。

Power Apps 1Day ハンズオンセミナーに関する詳細な情報は以下のブログでご紹介しています。

 

ハッカソン・アイデアソン開催支援

2つ目はハッカソン支援になります。
お客様が中心となって課題解決や業務効率化のテーマを設定し、
短時間でそれを実現するPower Platformアプリを開発する社内ハッカソン・アイデアソンの開催を支援します。
アプリの企画や設計の手法を学ぶ座学も含むため、開発の基礎を身に着けた市民開発者のステップアップや、現場での課題解決の進め方に迷われているDX推進の方々にも最適です。

日程 平日1日 9:00~18:00
※時間の調整はご相談ください
体制 講師1名、サポート1~2名
※オンサイト開催推奨(リモートでも可)
参加可能人数 最大20名(5名×4チーム想定)
前提条件 一定のPower Platformの知識、開発経験・スキルが前提となります
対象製品 Power Apps / Power Automate


弊社ではこちらでご紹介した以外にもPower Platform開発教育サービスを提供しております。
コース内容については、お客様のニーズに合わせたカスタマイズもご相談可能ですので、ぜひご検討ください。
より詳細な情報については以下のサイトでご確認ください。



必要なライセンス

Power Platformの各種製品をご利用いただくにはライセンスをご購入いただく必要があります。
しかし、既にDynamics 365やMicrosoft 365(Office 365)のプランなどをご購入いただいている方々には、
プランによって一部Power AppsやPower Automateなどといったサービスの限定的な使用権が含まれています。
現在のプランで使用できるサービスを知りたい方は以下のドキュメントの「Microsoft Power Platform および ライセンス ガイド」をご確認してみてください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はPower Platformの基礎学習として簡単ではございますが各種製品や活用事例などについてご紹介させていただきました。Power Platformは専門的な知識がないIT未経験者の方でも直感的にアプリの作成や自動化、データ分析することが可能です。実は私も元々営業の身でしたが、IT知識も乏しい時でもPower Appsを活用して簡単に業務アプリを作成することが出来ました。まずは小さな業務からシステム化をしていくことで社内のDX化を加速させていきましょう!

また、QESでは、Power Platform導入時の支援から、アプリケーション開発、導入後の保守サポートまで対応しています。以下のリンクからご提供しているサービスの詳細をご確認いただけます。


※このブログで参照されている、Microsoft、Power Platform、Power Apps、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。

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