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【Power Platform】Copilot Studioでチャットボットを作ってみる

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Copilot Studioでチャットボットを作ってみる



こんにちは。システムソリューション営業本部の吾妻です。


ローコードで簡単にチャットボット(Copilot)を構築できるツールとして、Copilot Studioという製品がMicrosoftから提供されています。

これは、従来Power Virtual Agentsと呼ばれていた製品に、生成AIを搭載したうえで、Copilot for Microsoft 365を拡張するための機能が追加されたものです。



Copilot Studioを利用すると、社内のTeamsやSharePointに埋め込むための「内部向けCopilot」や、Power Pagesや顧客向けWebページといった公開サイトに埋め込むための「外部向けCopilot」、Copilot for Microsoft 365を拡張するための「Copilotプラグイン」を作成することができます。これらのCopilotが回答を生成するために用いるデータソースには、公開Webサイトや、SharePointサイト、Copilot Studioでアップロードしたファイル、Bingカスタムサーチ、そして独自のデータソースを指定することができます。



本記事では、内部向けCopilotをたった3ステップで作成~動作テストするまでの手順をご紹介します。




 Copilotに関する記事が他にもいくつかありますので、併せてご覧ください。 





3ステップの作成手順

生成AIを搭載したCopilotを作成するための手順は、以下の3ステップのみです。



copilotstudio.microsoft.comにアクセス

cpst01.png


②生成AIに「食わせる」URLを指定
 …今回は、商用利用可能で大規模な日本語テキストとして、e-Govポータル法令検索が真っ先に思い浮かんだので、URLには「https://elaws.e-gov.go.jp/」を指定しました。名前や言語も設定できるので、必要に応じて既定値から変更します。

cpst02.png


③Copilotをテスト
 …埋め込み型のチャットUIが表示されるので、何か質問してみると、生成AIによる回答が表示されます。

cpst03.png


これだけで、生成AIを搭載したCopilotができあがりました。


注意事項

このように、一瞬でAzure OpenAI搭載の独自チャットボットを構築できるCopilot Studioですが、いくつかの制約事項があるようです。

  • URLを指定する際、原則として4つまでしか指定できない

  • URLを指定する際、パスの階層は2階層まで(例えばSharePointのURLだと、 https:// contoso.sharepoint.com ①/sites/oursite のようにサイトまでしか指定できず、サブサイトは指定できない)

  • Copilot Studioへファイルをアップロードする際、形式はWord文書などの予め許可されたもののみ、サイズは1ファイルあたり3MBまで



また、サンプルで実装した法令検索Copilotの場合、最近の法令であれば問題ありませんが、戦前の法令を対象とした場合には「申し訳ございません、お問い合わせ内容を理解できません。別の言い方をお試しください。」と返されてしまいました。GPT-4は、現代の文章であれば口語体・文語体とも対応しているようですが、漢字カタカナ交じりの文語体(「○○スルコトヲ得」というような文章)だと回答を作ることができないようでした。


こうした制約を解消するためには、Power Platform基盤側の設定変更を行ったり、独自にカスタムデータソースを追加したり、Azureサービスを活用した独自のスクラッチ開発を行ったりといった、追加の手順が必要になります。



まとめ


今回は、生成AIを搭載した内部向けCopilotをたった3ステップで作成~動作テストするまでの手順をご紹介しました。

弊社はMicrosoft Copilot Studioパートナーとして、Copilot Studioを活用したソリューションに積極的に取り組んでいます。

Power Platform製品群の全体を対象としたガバナンス管理から、チャットボット構築支援、市民開発者向けトレーニングのご提供まで、まずはお気軽にお問い合わせください。







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