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App Builderとは？Copilotでアプリ自動生成｜Power Appsとの違い
こんにちは、DXソリューション営業本部の中井です。
本ブログでは、Microsoft 365 Copilotの注目機能「App Builder」について、初心者の方にも分かりやすく解説する内容となっております。
「業務効率化のためにちょっとしたアプリが欲しいけれど、プログラミングは難しそう…」「Power Appsを勉強する時間がない」、そんな悩みをお持ちではありませんか？
Microsoft 365 Copilotの新しい機能「App Builder（アップビルダー）」を使えば、チャットでやり取りするだけで、誰でも一瞬でアプリを作成できます。
本ブログでは、コードを一切書かずにアプリを作れるApp Builderの概要から使い方、既存のPower Appsとの違いまで徹底解説します。
App Builder とは？
App Builderは、Microsoft 365 Copilotに搭載された新しいエージェント機能です。
ユーザーが自然言語（普段の言葉）でやりたいことを伝えると、AIがその要件を理解し、対話型のアプリやデータ視覚化ツールを自動で生成してくれます。
これまでの「ローコード開発」よりもさらに敷居が低く、「開発している」というよりは「AIに作ってもらっている」という感覚でアプリ作成が可能です。
裏側ではReactベースのコードが生成され、データはSharePointリストに保存される仕組みになっています。
App Builder でできること・メリット
App Builderを使うと、以下のようなことが実現できます。
- 自然言語でのアプリ生成:
「日報作成アプリを作って」「チームのレストラン投票アプリが欲しい」と入力するだけで、画面とデータベースが自動生成されます。 - ドキュメントのような手軽な共有:
作成したアプリはWordやPowerPointのファイルと同じように、リンクを共有するだけでチームメンバーが利用できます。 - データの自動構築:
アプリに必要なデータ構造（スキーマ）をAIが考え、SharePointリストとして自動的にセットアップしてくれます。
こんなシーンにおすすめ:
- イベントの参加登録やデモのサインアップ管理
- チーム内の備品在庫管理
- プロジェクトの進捗管理
【実践】App Builder の始め方と使い方
実際にApp Builderを使うための手順を紹介します。
※現在はプレビュー機能（Frontier Program）として提供されているため、管理センターでの有効化が必要です。
ステップ1：環境の有効化（管理者向け）
Microsoft 365 管理センターの「Copilot」設定から「Copilot Frontier」を選択し、App Builderを有効化します。
検証目的のユーザーグループに限定して公開することも可能です。
ステップ2：CopilotでApp Builderを選択し、作りたいアプリを伝える
Microsoft 365 Copilotのチャット画面を開き、エージェント一覧から「App Builder」を選択します。チャット欄に、アプリ化したいアイディアを入力します。
今回は「社内勉強会の参加者を募り、参加登録と当日のアンケート回収ができるイベント管理アプリを作って」と指示を出しました。
すると、AIがアプリの構成案を提示し、数秒〜数分で実際に動くアプリと裏側のSharePointリストを作成してくれます。
■アプリ
イベント登録やアンケート入力機能だけでなく、イベントの申し込み状況がビジュアル化された棒グラフなども機能として含まれていました。
■SharePoint リスト
専用のSharePointサイトが作成され、生成されたSharePointリストにはそれぞれサンプルデータも入ってます。
ステップ3：微調整と共有
追加の要望はチャットで伝えれば、アプリが即座に修正されます。
完成したら「共有」ボタンからユーザーやチームに展開しましょう。
Power Apps との違いは？どう使い分ける？
Microsoftには既にPower Platformの「Power Apps」という強力なローコードアプリケーション開発ツールがあります。
App Builderとはどう使い分ければよいのでしょうか？主な特徴を比較しました。
結論:
- App Builder: 「数人で使う」「今すぐ欲しい」「使い捨てでもいい」といったライトな用途に最適です。
- Power Apps: 「全社員が使う」「基幹システムと連携する」「複雑な権限管理が必要」な本格的な業務アプリに適しています。
知っておくべき注意点と制限事項
App Builderは非常に便利ですが、現時点（プレビュー段階）ではいくつかの制限があります。
- 英語環境がメイン:
現時点では英語と米国での使用が基本となっており、日本語でのプロンプト対応状況は随時確認が必要です。 - コードの直接編集は不可:
AIが生成したコードを人間が手動で書き換えることはできません。修正もCopilotにお願いする必要があります。 - データソースはSharePointリストのみ:
現状はDataverseなど他のデータベースは選択できません。 - サポートはプレビュー扱い:
Frontierプログラム（試験機能）であるため、一般提供レベルのサポートは受けられません。検証目的での利用が推奨されます。
まとめ：まずは触ってみよう！
App Builderは、アイデアを形にするまでの時間を劇的に短縮するツールです。
「アプリを作る」というハードルを極限まで下げ、誰もが自分の業務を効率化できる可能性を秘めています。
Microsoft 365 Copilotのライセンスをお持ちの方は、ぜひ一度「こんなアプリが欲しい」とCopilotに話しかけてみてください、その手軽さにきっと驚くはずです。
※本記事は2025年時点の情報（Ignite 2025発表内容等含む）に基づいています。機能は頻繁にアップデートされるため、最新情報はMicrosoftの公式情報をご確認ください。
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