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【NotebookLM】AIに「プレゼン指導動画」を作成させてみた!

こんにちは!DXソリューション営業本部の大和矢です。
前回のブログでは、NotebookLMの新機能を使って「Web記事からスライド資料の構成案」を作成する方法をご紹介しました。
実は私、最近人前でプレゼンテーションや発表をする機会が増えてきまして…。
しかし、これまであまりそういった業務経験がなく、「どう話せば伝わるのか?」「抑揚はどうつければいいのか?」といった悩みを抱えていました。
そこで今回は、NotebookLMを使って「自分のスライド資料」と「プレゼンの極意」を学習させ、自分専用のプレゼン指導動画を作成してみました!
今回の目的:AIに「プレゼンのコーチ」になってもらう
今回使用するNotebookLMの「動画解説」機能は、アップロードした資料の内容を動画形式で解説してくれるものです。
今回は、単に内容を解説させるのではなく、以下の役割を持たせてみました。
- 対象資料:前回作成した「AIエージェント」のスライド資料
- 参考教材:YouTubeにある「プレゼンの極意」を解説している動画
- ゴール:スライドの内容を、プレゼンの極意(話し方、間の取り方など)に沿って実演・指導する動画を作ること
つまり、「このスライドを、このYouTube動画のテクニックを使って話すとどうなるか?」をAIにシミュレーションしてもらうわけです。
手順1:資料と「教材(YouTube)」を読み込ませる
まずはNotebookLMにソースを追加します。
前回作成したPDF形式のスライド資料に加え、今回は「ソースを追加」から「リンク > YouTube」を選択します。

ここで、参考にしたい「プレゼンテーションの解説動画」のURLを貼り付け、「挿入」をクリックします。
※今回は、話し方のテクニックや「投げるイメージで話す」といった極意が語られている動画を選びました。

これで、NotebookLMの中に「筆者のスライド資料」と「プレゼンの教科書」が入りました。
手順2:プロンプトを作らせる
次に、どのような動画を作ってほしいかをAIに指示します。
今回は、プロンプトを考えるのが手間だと感じたため、チャット機能を使ってNotebookLM自身にプロンプトを書いてもらいました。
「このスライドとYouTube動画の内容を踏まえて、プレゼン指導用の動画台本を作るためのプロンプトを考えて」といった具合に依頼すると、以下のような詳細な要件定義が生成されました。

生成されたプロンプト(指示書)を以下に記載します。
既にYouTubeのURLをデータソースとして追加しているので、プロンプトに「プレゼンの極意を意識した話し方をするよう…」という文言が含まれています。
動画作成時にYouTubeの動画の中身を学習してほしいので、こちらの極意の部分は削除して、冒頭の以下の部分をプロンプトとして使用していきます。
ペルソナが設定されている点や、目的が具体的に設定されている点など、プロンプトエンジニアリングを意識したプロンプトが生成されましたね。
手順3:解説動画(音声概要)を生成する
最後に、生成されたプロンプトを使って動画を作成します。
NotebookLMの右パネルから「動画解説」をクリックし、「形式」や「言語」、「ビジュアルスタイル」を選択したうえで、先ほどのプロンプトをペーストして、「生成」をクリックします。

約15分待つと、動画が完成しました!

実際に生成された音声/動画を聞いてみると、単にスライドを読み上げるだけでなく、以下の極意(一部)を意識したプレゼンをしてくれていることが分かります。
- でかい声・投げるイメージ(声量):
プレゼンの最初や、特に重要な結論(キーメッセージ)を述べる際は、声を大きくし、聴衆に向けて「投げる」イメージで話すように指示すること。 - つなぎ言葉の意識(ストーリー構築):
スライドが切り替わる際や、論理が飛躍しそうな箇所では、「それを受けて」「しかし、ここで一つの問題が」など、話の流れを滑らかにする接続詞やフレーズ(つなぎ言葉)を明記すること。 - メリハリをつける(強弱):
全体を通して単調にならないよう、声の大小、話す速度、間の取り方に変化をつけること。
上記極意を意識したプレゼンのおかげで、まるでプレゼンのコーチが横について指導してくれているような内容になっていました。
以下のリンクから、生成された動画の一部をご覧いただけます。
まとめ
NotebookLMは「情報の整理」だけでなく、このように「スキル習得のための壁打ち相手」としても非常に優秀だと感じました。
極意系の動画をデータソースとして追加すると、プレゼン練習はもちろん、営業ロープレや面接対策などにも応用できそうです。
皆さんも、自分の資料を、動画やWebサイトと組み合わせて、AIコーチングを受けてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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