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AWSの次世代IDE「Kiro」を使ってみたら最初に詰まった話(日本語化・設定編)

はじめに
こんにちは。DXソリューション営業本部の金森です。この記事では、次世代IDEとして注目されているAWS Kiroを実際に使い始めた際につまずいた点が多数ありましたので、これから利用される方向けにまとめてみました。
AWS Kiroについては以下の記事にて紹介していますので今回は割愛いたします。
AWS Kiroを使い始めてつまずいた点
1. 初期設定画面がすべて英語で内容が分かりづらい
VS Code設定インポート確認画面
この画面に表示されている「Import from VS Code」を押すと、
- 現在使用しているVS Codeの拡張機能
- 設定
- キーバインド
上記を引き継ぐことができ、面倒な初期設定の時間を大幅に短縮できます。
注意点
- 利用できるのはOpen VSXに対応している拡張機能のみ
- VS Codeの公式マーケットプレイスにしか存在しない拡張機能は自動移行されない場合がある
※Open VSX
Eclipse Foundationが運営するオープンソースのVS Code拡張機能マーケットプレイス
私はVS Codeを普段使用しているので「Import from VS Code」を押しました。
セットアップを進めて完了するとこの画面に遷移しますので、「Done」を押します。
Kiro設定完了画面
2. VS Codeから拡張機能を移行する際に英語で警告が表示される
「Import from VS Code」を押して設定を完了させると、確認ダイアログが出ました。
拡張機能の発行元確認画面
この画面では、Kiroで検証済みでないVS Code拡張機能の発行元を信頼してインストールするかどうか質問されています。
KiroはOpen VSXという場所から拡張機能を取得しており、Microsoft公式の拡張機能であっても検証済みでないことがあります。
内容を理解していればインストールしても問題ありませんが、今は必要ないのでCancelを選択してみました。
すると下図の画面に移りますので、「Open a project」を押します。
Kiroスタート画面
3. プロジェクトを開くとフォルダを信頼するか聞かれる
「Open a project」を押し、今回のために作成した赤枠のローカルフォルダを指定すると、下図のように再び英語で確認画面が表示されます。
フォルダ内のファイル作成者信頼確認画面
このフォルダ内のファイル作成者を信頼するか質問されています。
最近のエディタではフォルダを開いた瞬間に、自動的にスクリプトや設定が実行される場合がありますので、仮にインターネットから拾ってきた怪しいフォルダを開いた場合、勝手にウイルスなどが実行されるリスクがあるため、この警告が表示されます。
今回は「Yes, I trust the authors」を押して進めました。
4. 画面がすべて英語表記になっている
デフォルトだとすべて英語表記
日本語化するためにVS Codeの拡張機能である「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールします。
下図のように拡張機能の発行元を信頼するか聞かれますので、今回は「Trust Publisher & Install」を押してインストールします。
拡張機能の発行元信頼確認画面
日本語表記に変更するために再起動を求められますので「Change Language and Restart」を押し、再起動させます。
再起動を求められる
再起動させると、Kiro独自の機能部分以外は日本語で表示されるようになりました。
Kiro独自の機能部分は日本語にならない
おまけ:Kiroでおすすめの初期設定
Format On Saveを有効にする
設定画面を開き、検索欄で「format on save」と入力し、「Editor: Format On Save」を有効にしておくことでAIで書かせると発生しやすいインデントずれをファイル保存時に自動できれいにしてくれる。
「Format On Save」設定画面
おわりに
AWS Kiroは新しいIDEですので、初期設定や英語表記の影響で、つまずきやすいポイントがいくつかあります。
今回紹介したつまずきポイントの内容について、これからAWS Kiroを使い始める方の参考になれば幸いです。
↓QESではKiroについて積極的に情報発信していきますので是非ご覧ください!
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