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【Kiro 日本語化】Agent Steeringで回答・生成物を日本語にする方法!

この記事のポイント
Kiroを使用していると、応答や生成ファイルが英語になってしまうことがあります。本記事では「AGENT STEERING」機能を使い、常に日本語で出力させる設定方法をご紹介します。
- Agent Steeringの活用:
毎回指示を出さなくても、AIの振る舞いを固定ルールで制御できます。 - Global設定:
すべてのワークスペースに適用される設定を行い、常に日本語環境を実現します。 - コピペで使えるテンプレート:
すぐに使える日本語化用のMarkdownルールを公開しています。
はじめに
DXソリューション営業本部の三浦です。
AI搭載のエディタ「Kiro」を使っていると、生成される成果物が英語だったり、Kiroとのチャットの応答が英語で困ったりすることはありませんか?
今回は、AGENT STEERING(エージェント・ステアリング)の機能を使用して、これらを「毎回プロンプトで指示を出すことなく」自動的に日本語化する方法をご紹介します!
Agent Steering機能とは
Agent Steeringは、Kiroの挙動や応答のガイドラインを定義できる機能です。これを利用することで、プロジェクトごとのルールや、全社的なコーディング規約などをKiroに遵守させることができます。
Steeringについての公式ドキュメントは以下をご参照ください。
また、Kiroの初期設定時のつまずきポイントについては、以下の弊社ブログ記事も併せてご覧ください。
日本語化の設定手順
それでは実際に設定を行っていきましょう。今回はMarkdown形式で記述したルールを作成し、Kiroに適用させます。
1. Agent Steeringを開く
まず、Kiroの左側メニューにあるアイコンをクリックして「AGENT STEERING」のセクションを開きます。
2. 新規Steeringドキュメントの作成
「AGENT STEERING」の右上にカーソルを合わせると出てくる「+」ボタン(Generate a custom steering document)をクリックします。
3. スコープ(適用範囲)の選択
どの範囲で今回作成するルールの適用するのかを選択します。
今回は、特定のプロジェクトだけでなく、常にKiroと日本語でのやり取りをしたいのでGlobalを選択します。
4. ファイル名の入力
Steeringの名前の入力を求められるので、管理しやすい名前を記入します。ここでは例として Language_policy と入力します。
入力後Enterキーをクリックすると、以下のように記述されたMarkdownファイルが作成されます。
デフォルトで記載されている inclusion: always という記述があると、特定のファイルを開いているかどうかにかかわらず、すべてのチャットやコード生成の際に自動的にコンテキスト(文脈)としてこのルールが含まれるようになります。
5. ルールの記述
常に日本語での対話をしたいので、先ほどの inclusion: always は残したまま、以下の内容をコピペして上書きまたは追記してください。
--- inclusion: always --- # Steering: ドキュメントとKiroの回答は日本語で出力する ## 目的 Kiroが生成する文書およびユーザーとのやり取りの言語方針を明確化し、日本国内の利用者にとって理解しやすいコミュニケーションとドキュメントを一貫して提供する。 ## スコープ - **Kiroの回答**: ユーザーとのすべてのやり取り、説明、提案、エラーメッセージの説明 - **プロジェクト文書**: 要件定義、基本/詳細設計、運用手順、README、API仕様、トラブルシューティング、セットアップ手順、テスト計画、ユーザーガイド、リリースノートなど ## 方針 ### 1. **Kiroの回答は日本語で行う** - ユーザーとのやり取りはすべて日本語で行う - 技術的な説明や提案も日本語で提供する - エラーメッセージの説明も日本語で行う ### 2. **ドキュメントはすべて日本語で記述する** - 技術用語は必要に応じて適切な日本語訳を併記し、表記を統一する - 見出しレベル、番号付き手順、強調の使い方を統一する - 誤字脱字チェック、初心者にも理解できる説明を行う ### 3. **技術用語の扱い** - **英語のまま使用**: AWSサービス名(S3、Lambda、EC2など)、技術スタック名、プログラミング言語名、フレームワーク名 - **日本語化**: 一般的な技術概念や操作手順の説明 ### 4. **コード内識別子は英語可** - 変数名・関数名・クラス名などは可読性を優先し英語を許容する - コードコメントは日本語で記述する ## 禁止事項 - 文書の英語のみ記述(利用者向け最終成果物) - Kiroの回答を英語で行うこと - 表現・用語の統一ルールからの逸脱 - AWSサービス名や技術スタック名の不適切な日本語翻訳
記述が完了すると、以下のようになります。
これでKiroの回答と生成されるドキュメントが日本語で出力される設定が完了しました!
動作確認
実際に設定が反映されているか試してみましょう。以下のプロンプトを入力してみます。
Kiroについて簡潔に説明する。Kiro_feature.mdを作成して
プロンプトを投げると、Kiroが作成したSteeringファイル(Language_policy.md)を読み込んでいることが確認できます。
Kiroの回答も、生成されたファイル(Kiro_feature.md)についても、指示通り日本語で生成されました!
まとめ
Kiroはまだ新しいサービスであることから、公式ドキュメントも含めて英語であることが多いです。
しかし、今回のようにAgent Steering機能を活用することで、言葉の壁を低くし、よりスムーズに開発を進めることができます。
今回のブログがKiroを使って開発を加速させていきたい皆様のお役に立てれば幸いです。
QESではKiroについて積極的に情報発信していきますので是非ご覧ください!
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