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【脱・身代金】EDRをすり抜けるランサムウェアからデータを即時復旧する「Halcyon」とは?

はじめに
「うちはEDR(エンドポイント検知・対応)を入れているから大丈夫」 「バックアップがあるから、万が一の時も戻せる」
多くの企業のセキュリティ担当者様はそう思われているかもしれません。
しかし、現実は残酷です。
昨今の高度なランサムウェア攻撃は、セキュリティソフト(EDR/EPP)そのものを強制停止させたり、検知を回避する「バイパス技術」を標準装備しています。
EDRが沈黙させられれば、システムは無防備です。
そして、バックアップからの復旧には数日から数週間かかり、その間のビジネス停止(ダウンタイム)による損失は計り知れません。
そこで今、セキュリティ業界で話題となっているのが、ランサムウェア専用の対抗プラットフォーム「Halcyon(ハルシオン)」です。
本記事では、なぜHalcyonが「最後の砦」と呼ばれているのか、その革新的な技術の概要を解説します。
Halcyon(ハルシオン)とは?従来の対策との決定的な違い
Halcyonを一言で表すと、「ランサムウェア対策に特化した、最後の砦」です。
多くの企業が導入しているアンチウイルスソフトやEDR(エンドポイント検知・対応)は、あらゆるマルウェアを検知する「汎用的な警備員」です。
しかし、近年の高度なランサムウェアは、この警備員の目を盗んだり(検知回避)、警備員そのものを気絶させたり(機能停止)する手口を使います。
ここでHalcyonの出番です。Halcyonは従来の対策とは守る目的が決定的に異なります。
1. 「防御」だけでなく「回復(レジリエンス)」を重視
従来のセキュリティ製品は「侵入を防ぐこと」が主眼ですが、Halcyonは「サイバーレジリエンスプラットフォーム」となります。
これは、「侵入されることを前提とし、侵入されても事業を継続・回復させる能力」を意味します。
「攻撃を止める」だけでなく、「暗号化されたデータを元に戻す」機能を持っている点が、従来の製品にはない決定的な違いです。
2. EDRが「突破」された時にこそ真価を発揮
攻撃者はセキュリティソフトを無効化する技術(EDRバイパス)を多用します。
Halcyonは、「EDRが突破されたり、停止させられたりした状態」でも独立して動作し、ランサムウェア特有の「暗号化」や「データ持ち出し」の挙動をブロックします。
既存のEDRと競合するのではなく、EDRの死角を補う「多層防御」の役割を果たします。
3. ランサムウェア「専用」のAIエンジン
汎用的な製品は「すべてのウイルス」を見張る必要がありますが、Halcyonは「ランサムウェア」だけを見張ります。
そのため、数百万のマルウェア特徴量(シグネチャ)に頼る必要がなく、動作が軽量です。
また、ランサムウェア特有の動きに絞って学習した専用AIが判断するため、誤検知が少なく、未知のランサムウェア攻撃にも即座に対応可能です。
このように、Halcyonは既存のセキュリティ対策を「置き換える」ものではなく、「すり抜けてきた脅威を仕留め、万が一の被害を限りなくゼロにする」ための、プラスアルファの切り札なのです。
最大の強み:「キーキャプチャ」による暗号化ファイルの迅速な復旧
これこそがHalcyon最大のセールスポイントであり、革新的な技術となります。
通常、ランサムウェアに感染するとファイルが暗号化され、攻撃者が持つ「復号鍵」がないと元に戻せません。
しかし、Halcyonは以下のプロセスで自律的にデータを守ります。
・検知: 疑わしいプロセスがファイルの暗号化を開始したことをカーネルレベルで検知します。
・鍵の記録(キーキャプチャ): ランサムウェアが生成した「暗号化鍵」を、攻撃者へ送信される前にメモリ上で瞬時にキャプチャします。
・プロセスの遮断: ランサムウェアのプロセスを強制終了させます。
・即時復旧: キャプチャした鍵を使い、Halcyon社のセキュリティチームが迅速に暗号化されたファイルを復号(元通りに)します。
つまり、「身代金を支払う必要」も「バックアップから長い時間をかけて戻す必要」もなくなるのです。
この「攻撃を実質的になかったことにする」機能こそが、Halcyonが選ばれる最大の理由です。
「二重恐喝」も防ぐ!データ流出防止(DXP)
最近の攻撃トレンドは、暗号化だけでなく「データを盗んで公開するぞ」と脅す二重恐喝(ダブルエクストーション)です。
Halcyonは、ランサムウェア特有の「外部へのデータ持ち出し(Exfiltration)」挙動を監視し検知するデータ流出防止(DXP:Data Exfiltration Protection)機能を備えています。
FW・EPPなどと連携しデータ流出をブロックすることで、情報漏洩による社会的信用の失墜リスクも大幅に低減できます。
導入のメリット:既存環境を変えずにセキュリティ強化
新しいセキュリティ製品を導入する際に気になるのが「既存環境への影響」です。Halcyonはこの点も考慮されています。
・軽量なエージェント: 導入する端末(エンドポイント)への負荷は最小限です。
・競合しない設計: Microsoft Defender、Cybereasonなどの主要なEDR製品だけでなく、弊社が取り扱うセキュリティ製品各種とも問題なく共存します。(※)
・EDRの保護: 攻撃者がEDRを無効化しようとする動きを検知し、EDRを守る機能も持っています。
※弊社主要製品との競合は動作検証済み。特定の製品との相性が気になる場合はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
サイバー攻撃を100%防ぐことは不可能です。だからこそ、侵入を前提とし、「被害を最小限に抑え、即座にビジネスを再開できる能力(レジリエンス)」が求められています。
Halcyonは、EDRの隙間を埋め、ランサムウェアの脅威から企業の重要データを強力に保護する、現代に必須のソリューションです。
「もし明日、社内のPCやサーバーがランサムウェアに感染したら?」
そのリスクに備えるために、Halcyonの詳細をぜひご確認ください。
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(弊社が協業している高千穂交易株式会社様の Halcyon製品資料となります)
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※本記事は2026年1月時点の情報を基に作成されています。最新の仕様は公式サイト等をご確認ください。
※このブログで参照されている「Halcyon」はHalcyon Tech, Inc.の商標または登録商標です。
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