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【Microsoft Ignite 2025】現地レポート:BRK279 | Prompting Power: Enhancing Productivity with Microsoft 365 Copilot

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はじめに

みなさんこんにちは。DXソリューション営業本部 佐々木です。

セッション「Prompting Power: Enhancing Productivity with Microsoft 365 Copilot」に参加したのでレポートいたします。

このセッションでは、Microsoft 365 Copilotを活用した生産性向上について紹介されています。
多くの企業がCopilotを導入し、業務効率化やコスト削減を図る中、多くのユーザーはAIスキルに不安を抱いており、AI講座を受講した人は3分の1未満となっています。
米国企業では、AIスキルを持つ人材が求められているため、Microsoftは、AIの普及障壁を下げ、誰もが「AIパワーユーザー」になれるよう支援する取り組みを進めていると説明しています。

セッションの概要

1. Copilotの特徴と利点

  • 統一された操作
    • Copilotは複数のモジュールを統合したアプリケーションであり、Word、Excel、PowerPoint、Teamsなどのアプリケーションで一貫した操作性を提供されている
  • 既存ワークフローへの統合
    • Copilotは既に利用しているMicrosoft 365アプリに組み込まれており、追加の設定や複雑な導入作業は不要なため、日常業務に自然にAIを取り入れられる
  • WorkIQによるパーソナライズ
    • Work IQはCopilotのインテリジェンスレイヤーで、データ、メモリ、推論の3要素で構成されている。
      ユーザーのコンテキスト、ワークフロー、関係性を解析し、ユーザーに合わせたパーソナライズされた提案が可能であるため、Copilotは単なるツールではなく、業務に最適化されたアシスタントとして機能する
  • エージェント機能
    • 既成のエージェントをすぐに利用できるほか、Copilot Studioで企業の特定業務に合わせたAIエージェントを構築し、業務プロセスを自動化できる
  • セキュリティ・コンプライアンス対応
    • Copilotは企業向けのセキュリティ管理、ガバナンス、プライバシー、データコンプライアンスを標準でサポートしているため、AI導入に伴うリスクを低減させている
  • モデル選択の柔軟性
    • 企業は自社のポリシーや要件に合わせてAIモデルを選択でき、ニーズに応じた最適な構成を実現できる

2. プロンプト設計の重要性

理想の結果を返すプロンプトは「レシピ」に例えられており、以下の要素が重要と言われています。

  • 目標(Goal):達成したいこと
  • 文脈(Context):背景情報
  • 情報源(Source):参照データ
  • 期待値(Expectations):出力の形式や品質
これらを適切に組み合わせることで、Copilotの出力精度と有用性が向上します。
以下はプロンプトの作成例です。
a683_4.jpg

3. 公式の提供リソース

Copilotのプロンプト作成や効果的な活用法を学ぶための3つの主要リソースを公式サイトから提供しています。
a683_3.jpg

  • 推奨プロンプトガイド
    • 実際の業務シナリオに基づいたプロンプト例を収録
    • 新しいユースケースやシナリオも追加されており、初心者から上級者まで活用可能
  • プロンプトのエッセンシャル(チートシート)
    • 効果的なプロンプト設計のための「4つの要素」(目標・文脈・情報源・期待値)を簡潔にまとめたガイド
    • 誰でもすぐに使える実践的なヒントを提供
  • プロンプトギャラリー
    • ユースケース別に整理されたプロンプト集
    • 組織での導入を支援するため、業務別のテンプレートも利用可能

上記のリソースは、Microsoft公式のCopilot Adoption Hubで提供されています。
他にも、Copilotに関する様々なリソースを提供しているため、興味がある方は以下公式サイトを参照してください。
https://adoption.microsoft.com/en-us/copilot/

4. 総括

本セッションで強調されたポイントは、単なるツール導入ではなく、業務プロセスの再設計とAIスキルの習得が成功の鍵であるということです。
Microsoft 365 Copilotは、AIを業務に統合することで、企業の生産性、創造性、意思決定のスピードを飛躍的に向上させるための包括的なソリューションであり、既存のMicrosoft 365アプリ(Word、Excel、PowerPoint、Teamsなど)に深く統合され、ユーザーが日常的に行うタスクを支援します。
さらに、Work IQ によるコンテキストの理解とパーソナライズ機能により、単なる自動化ではなく、ユーザーの働き方に合わせたサポートを提供されるため、情報検索や整理に費やしていた時間を削減することができます。
また、プロンプトの4つの要素を理解することで、単なる要約や情報抽出にとどまらず、戦略的な分析や意思決定支援など、より高度なアウトプットを得ることができます。
このように、AIを活用する文化を育成し、社員が「AIパワーユーザー」になることで、企業は業務効率化だけでなく、イノベーションを加速し、未来の働き方を実現できます。

セッションのリンク

本セッションの詳細は以下の公式サイトをご確認ください
https://ignite.microsoft.com/en-US/sessions/BRK279?source=sessions

まとめ

AIの普及に伴い、誰もがAIを利用していますが、AIスキルを持っていると自信をもって言える人は多くないのではないかと思います。
このセッションでは、私自身がMicrosoft 365 Copilotの特徴やプロンプトの設計を学びなおす良いきっかけとなりました。
また、Microsoft 365 Copilotは、Work IQによるパーソナライズやプロンプトの設計により、業務効率を向上させるため、「AIを使いこなす力」が今後のビジネスパーソンにとって必須になるという現実を改めて認識しました。
Microsoftが提供するリソースを有効活用し、「AIパワーユーザー」を目標に、私も理解を深めていきたいと思います!

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