第１回 Power Apps 概要編
今回から、Power Platformの1つである、Power Appsについてお話していきます。
Power Appsとは？
Power Appsは、Microsoft社が提供しているPower Platform内にて2016年11月から提供を開始しているサービスです。ローコーディングが基本となっており、ビジネスニーズに合わせたカスタムアプリを作成するものです。Dynamics 365のCommon Data ServiceやOffice 365、SQL Serverなどに保存されているデータにも接続ができるなど、短期間でカスタムされたアプリを開発可能にするものです。
また、ビジネスロジックやワークフローは機能性に優れており、これまで手作業で行っていた作業を自動化しやすくなっています。アプリ自体も応答性に優れており、クライアント側のデバイスを選ばずに滑らかな操作が可能になっています。
Power Appsを利用するための条件は？（いずれか1つを満たすこと）
・Power Appsのプラン（per Appプラン/per Userプラン）を購入していること
・Dynamics 365のプランを購入していること
・Office 365 E1以上のプランを購入していること
これらいずれかのプランを所有していることで、PCの他モバイルやタブレット端末上でも動作するアプリを作成し始めることができます。
作成できるものは何？
Power Appsで作成できるアプリの種類は、「キャンバスアプリ」「モデル駆動型アプリ」「ポータル」の3種類です。
・キャンバスアプリ
ユーザーが利用するアプリで、ソースコードをほとんど書くことなく簡単に作り始められます。（これをローコード、ノンコードと呼びます）デフォルトで存在するパーツを駆使したり、独自設計でオリジナリティを出したりと様々な選択肢があります。
・モデル駆動型アプリ
主に管理者向けのアプリになります。キャンバスアプリとは異なりWebベースのアプリで、グラフなどのダッシュボード作成に特化しています。Dynamics 365をベースにしており、Common Data Service（CDS）の機能がフルに使え、フォーム、ビジネスルール、プロセスフローまで短時間で構成が可能なアプリです。
・ポータル
主にB to B(もしくはC)向けに情報発信を行うためのWebサイト形式のアプリです。上記2つとは異なり一般公開されます。Microsoftアカウントの他、外部認証（TwitterやFacebookなど）でログインしたユーザーだけが閲覧できるユーザー専用サイトとして用いることが一般的です。
Power Appsの始め方
Office 365やDynamics 365をお使いのユーザーは、CDSを利用せずにキャンバスアプリのみ作成することができます。
CDSを利用してモデル駆動型やポータルを作成したい場合、前述の通り別な有償プランが必要です。
今回は有償プランと同等の機能が利用できる試用版ライセンスである「Power Apps Plan 2 Trial」を入手しましょう。
1. MicrosoftのPower Appsサイト < https://powerapps.microsoft.com/ja-jp/ >から[無料で始める]をクリックします。
2. 次のページで、職場または学校のアカウントのメールアドレスを入力し、「サインアップ(Sign up)」ボタンをクリックします。
3. 入力されたアカウントは職場のアドレスですか？と尋ねられますので、「はい(Yes)」をクリックします。
4. 氏名を入力し、アカウントのパスワードを決定します（8文字以上）。
入力したメールアドレスに6ケタの認証コードが届いていますので、「Verification Code」欄に入力します。
入力したら、「Start」ボタンをクリックします
5. 先程作成したアカウントで< https://make.powerapps.com >にアクセスし、歯車のマークをクリックします。開いたメニューから「プラン」を選択します。
6. PowerApps Trialのライセンスが割り当たったことを確認します。
以上でPower Appsでアプリを作成する準備が整いました。
次回から実際にアプリを作成していきます。
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※このブログで参照されている、Microsoft、
