1. システムとオフィスの融合
  2. media
  3. マイクロソフトソリューション
  4. Azure Monitorを使ってみた! - 第一回 -

QESブログ

Azure Monitorを使ってみた! - 第一回 -

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

皆さんこんにちは!!
システムソリューション営業本部 金丸と申します。

最近、世間ではコロナウイルスをはじめ、自然災害等で色々と厳しい状況が続いております。
システム担当者の方にフォーカスすると、「システム更改の際にクラウド移行を!」と聞くことが
かなり多くなってきておりシステムの在り方も大きく変わってきている状況ですね。
クラウド移行は何とかなっても、お悩みの中で多くお話いただくのはクラウド移行後の監視についてです。

クラウドでのそんなお悩みを解消するのにAzureでは様々な監視ツールが準備されております。
その代表的な監視機能として準備されているのが「Azure Monitor」です。
そのほかにも下記のような機能も準備されていてAzure内の監視だけでなくオンプレミスの機器にも拡張して
監視できる機能もあります!

〈例〉
・NetworkWatcher:仮想ネットワーク(vNet)のネットワーク診断ツール
・Application Insight:アプリケーションのパフォーマンスや使用状況の診断ツール
・・・・etc

Azure Monitorでできる事は?

それでは、早速、Azure Monitorでできる代表的な機能について見ていきましょう。
今回はIaaS及びオンプレミスにあるサーバーやクライアントPCに注目して記載していきます。
下記は、Azure Monitorを使用できるシチュエーションを想定して図にしてみました。
①、②のそれぞれについて説明していきます!
None
【想定されるシチュエーションについて】
① Azure VMは拡張機能である「VM Insights」機能を有効にすることで、LogAnalyticsやAzure Monitorに
  メトリック(CPU等のリソース使用率の測定値)情報やログ情報を保存、表示することで監視を
  行うことができます。
  もちろん、AzureVirtualDesktop等のDaaSのクライアントなんかも監視することができます。
② オンプレミス環境の物理サーバーや仮想サーバー、PC(デスクトップ/ノート)にはLogAnalyticsの
  エージェントをインストールすることでログ情報をAzure Monitorで監視することができます。
  現状、Zabbixなどの監視ツールでイベントログ等を監視しているお客様もAzure Monitorで
  監視することが可能です。

次にAzure Monitorで見ることができる代表的な監視や通知の機能について記載していきます。
下記の通り、①Azure環境監視、②IaaSマシンやオンプレマシンの監視、③監視結果アラート発報、アクション
の3つに分けてご説明していきます!

① Azure環境の診断
・ サービスの正常性
 Azureサービスに関わる障害情報がリージョンやサービスごとに確認できます。
 また、自分が利用しているリージョンやサービスで問題が発生した際にメール等で通知を出すことも可能です。

・ アクティビティログ
 Azureプラットフォームに関わるログ(デプロイ状態やログイン情報 etc)が確認できます。
 フィルターをかけることで指定のサブスクリプション内で誰がいつ何を実施したかが確認することができます。
 ・・・わるいことはできませんな。。。。。

② IaaSマシンやオンプレマシンの監視
・ メトリック
 メトリック監視は、監視対象のリソースからCPUやメモリ等のリソース状況を監視することができます。
 また、リソースの閾値を決めることでアラート発報を行うことも可能です。
 ※ オンプレでいうとリソース監視にあたる部分です。

・ ログ
 ログ監視は、監視対象のリソースからイベントログやアプリケーションログを監視することができます。
 また、ログのカテゴリやメッセージ内容を決めることでアラート発報を行うことも可能です。
 ※ オンプレではWindowsのイベントログ

③ 監視結果アラート発報、アクション
・ アラート
 上述した機能で閾値やログ内容によって、アラート発報をメールやSMSでのアラート通知を出すことができます。
 また、事前に定義したアクショングループのアクションを実行することができます。
 アクショングループは、通知先と条件に合致したときに何を実施したいかによってVMの再起動や事前定義した
 アクションをAzureFunctionやRunbookにより実行することができます。



Azure MonitorでAzure VMの監視やってみた!

それでは、前置きはこれくらいにして、実際どんな感じで監視できるかやってみました。
まずは、Azure VMのメトリック監視!
仮想マシンを構築したら稼働中にはAzure VMの監視タブとAzure Monitorのメトリックで
確認ができます。下記はAzure VMの監視タブからみたメトリック画面となります。

Azure Monitorで監視するためにはAzure Monitorの分析情報より、収集を「有効」にすることで同様の内容を
確認することができます

つぎに、ログ監視をやってみます!
ログ監視をするには、まずAzure VMのログを保存するLogAnalyticsワークスペースで分析情報を保存するように
設定する必要があります。分析情報の取得有効化は下記画像のように行います。
※ あらかじめLogAnalyticsワークスペースを準備する必要があります。

次に、LogAnalyticsワークスペースで何のログを取得するかを決定します。
分析結果の保存先LogAnalyticsワークスペースに移動します。移動したらエージェント構成のWindowsイベントログ
より取得したいイベントを追加していきます。設定は下記の通り行います。
※ ここでは私がApplicationログとSystemログを取得するように事前に設定しております。

最後にAzure Monitorでクエリを使用してログを確認してみます!
再度、Azure Monitorに移動し、ログより取得したい項目に合わせてクエリを取得します。
下記では仮想マシンのすべてのログを確認するようにクエリを実行しています。

見たいログを選択すると下記のようにログの詳細も見れます。

オンプレにもエージェントを入れることで同じようにAzure Monitorでもログの監視ができます!
手動でのログ監視やZabbix等の監視ツールを使っている場合、代替にするのも検討可能かと思います!

【おわりに】
今回は第1回ということで、Azure VMについての監視を記載してみました。
次回以降はオンプレのサーバーやPCへのエージェントインストールを行って監視やApplicationInsightを利用した
Webアプリケーションの監視等を記載していこうと思います。
Azure Monitorについて気になる!という会社様はぜひ弊社お問合せファームまでご連絡ください。

※このブログで参照されている、Microsoft、Windows、Azure、AzureMonitorその他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
※このブログで参照されている、ZabbixはZabbix SIAの登録商標です。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お気軽にお問い合わせください。

ページのトップへ