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IAM Identity Center ユーザーでのCLI,MCP経由でAWS上のリソースにアクセスするための手順

この記事のポイント
ローカルPCからAWS CLIおよびAI IDE「Kiro」を活用し、IAM Identity CenterによるSSO認証とMCP(Model Context Protocol)経由でAWSリソースを直接操作するモダンな環境構築手順を解説します。
- AWS CLI v2とSSO認証の導入:
公式インストーラーを用いたAWS CLI(検証環境バージョン: 2.31.37)のインストールから、aws configure ssoコマンドを利用した対話形式での認証フローまでをステップバイステップで解説します。 - 公式MCPサーバーによるコスト管理の自動化:
AWS Labsや公式ブログで紹介されている「Billing and Cost Management MCP Server」を導入し、API経由で最新のコストや使用状況データを取得する設定手順を明記しています。 - 検証をスムーズにする独自Tipsと実践:
本記事ではプロファイルを分けて安全に管理する運用手順や、Kiroのチャットから実際に「今月のAWS利用料金」を質問してコストデータを要約させる実践的な検証結果を紹介します。
はじめに
こんにちは。DXソリューション営業本部の岡田です。
今回は、IAM Identity CenterユーザーによるSSO認証を使用して、ローカルPCからAWS CLI、MCP経由でAWS上のリソースにアクセスするための手順についてご紹介します。
IAM Identity Centerユーザーによるマネジメントコンソールへのログイン手順については、下記ブログをご覧ください。
以下が従来の方法と今回ご紹介する本記事の構成の比較表です。
| 比較項目 | 従来の方法 | 本記事の構成 (SSO × MCP × AI) |
|---|---|---|
| 認証方式 | アクセスキー(長期利用) PC保存のため漏洩リスクがある |
SSO認証(一時トークン) ブラウザログインで一定時間のみ有効 |
| 操作スタイル | 手動でCLIコマンドを入力 コマンドを調べる手間がある |
AI(Kiro)とチャットで対話 「今の料金教えて」等の自然言語でOK |
| 確認の手間 | コンソールを何度も開き直す 画面遷移が多く時間がかかる |
AIが直接データを取得・要約 チャット上で瞬時に状況把握が可能 |
特に、AI(今回はKiro)がMCPを通じてAWSのデータを直接読み取ることで、AIに聞いて教えてもらうことができます。
具体的な構築手順についてご紹介します。
AWS CLI v2のインストール
※既にインストール済みの方はこのセクションをスキップしてください。
1. 公式インストーラーをダウンロード
以下のURLから公式インストーラーをダウンロードします。
2. インストール実行
ダウンロードしたインストーラーを実行し、デフォルト設定でインストールを進めます。
3. インストール確認
PowerShellまたはコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
以下のように表示されればインストール成功です。
※バージョン番号は執筆時点のものです。最新版がインストールされていれば、より新しいバージョン番号が表示されます。
SSO認証の設定
aws configure ssoコマンドの実行
PowerShellまたはコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します:
設定項目に回答
以下の質問に順番に回答します。
SSO session name (Recommended): 任意の名前(例:my-sso-session)
SSO start URL [None]: https://d-xxxxxxxxx.awsapps.com/start
SSO region [None]: ap-northeast-1
SSO registration scopes [None]: そのままEnter
- SSO session name: 任意の名前(例: my-sso-session)
- SSO start URL: アクセスポータルURL
- SSO region: ap-northeast-1(東京リージョンの場合)
- SSO registration scopes: そのままEnterを押下
ブラウザ認証
- コマンド実行後、自動的にブラウザが開きます
- IAM Identity Centerのログイン画面が表示されます
- ユーザー名とパスワードを入力してログイン
- アクセスを許可をクリックして認証を完了


プロファイル設定
ブラウザ認証が終わると、ターミナルで以下の項目を聞かれます。基本はそのままEnterでOKですが、Profile nameだけは手動で入力してください。
CLI default client Region: ap-northeast-1 (そのままEnter)
CLI default output format: json(そのままEnter)
CLI profile name: 任意の名前(例:my-sso-profile) と入力してEnter
※実際の運用では、プロジェクトや作業ごとの権限(Role)に応じてプロファイルを作成し、分けて管理するのが一般的です。
認証とテスト
SSOログイン
設定したプロファイルでSSOログインを実行します。
ブラウザが開き、再度認証を求められます。認証完了後、ターミナルに戻ります。
認証確認
以下のコマンドで認証情報を確認します。
以下のような出力が表示されれば問題ありません。
{
"UserId": "AROA...:xxxxxxxxxxxxxxx",
"Account": "xxxxxxxxxxx",
"Arn": "arn:aws:sts::xxxxxxxxxxx:assumed-role/..."
}
MCP設定
次に、AI IDEツールであるKiroからAWSリソースを直接操作するためのMCP設定を行います。
MCPの概要
まず、MCPについて解説します。
MCP(Model Context Protocol)とは、AIエージェントと外部ツールを接続するためのオープンな共通規格です。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。
Introduction - Model Context Protocol
MCPの全体的な概念について詳しく知りたい方はこちら
AWS MCP Servers (AWS Labs GitHub)
AWSリソースを操作するための公式MCPサーバーの一覧や詳細はこちら
uvのインストール
AWS公式MCPサーバーはuvxコマンドを使用するため、高速なPythonパッケージマネージャーであるuvをインストールします。
インストール確認をします。
MCP設定ファイルの作成
今回はKiroにリソース状況を確認させるという運用の設定を行います。
AWSのコストや予算、異常検知、最適化提案などをAPI経由で取得できる Billing and Cost Management MCP Server を設定します。
このサーバーはAWS公式ブログでも紹介されています。
ユーザーディレクトリ配下の .kiro/settings/mcp.json に以下の内容を作成します。
{
"mcpServers": {
"awslabs.billing-cost-management-mcp-server": {
"command": "uvx",
"args": [
"--from",
"awslabs.billing-cost-management-mcp-server@latest",
"awslabs.billing-cost-management-mcp-server.exe"
],
"env": {
"FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR",
"AWS_PROFILE": "my-sso-profile",
"AWS_REGION": "ap-northeast-1"
},
"disabled": false,
"autoApprove": []
}
}
}
注意:
AWS_PROFILEの値は、手順の「プロファイル設定」で設定した名前に置き換えてください。
Kiroの再起動
設定を反映させるため、Kiroを再起動します。
実践:KiroからAWSリソースを確認してみる
Kiroを再起動したら、実際にKiroのチャットから指示を出してみます。
以下のように質問を入力します。
すると、Kiroが直接AWSから最新のコストデータを取得し、分かりやすく要約してくれます。

このように、対話するだけでCLIの代替のようにAWSリソースの状況確認が可能になりました!
※AWS側の仕様により、AWS Cost Explorer APIのリクエストごとに少額の利用料(1リクエストあたり$0.01)が発生します。
チャットの回数に応じて課金されるため、検証環境等で利用料金に上限やアラートを設定しておくことをお勧めします。
このサーバーは、AWSの課金およびコスト管理APIからコストと使用状況データにアクセスします。
そのため「先月と今月のコストを比較して」といった質問にも対応できます。
詳しくはBilling and Cost Management MCP Server をご覧ください。
まとめ
SSO認証設定から、MCPサーバーを活用したリソース状況の把握までをご紹介しました。
毎回マネジメントコンソールを開いて確認する手間が省け、チャットベースで料金確認などができるのは大変便利です。
AWS公式のMCPサーバーは他にも多数公開されており、様々な用途に活用できるため、ぜひ皆さんもお試しください!
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