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事例:市民開発の「自走する組織」をつくる — オカムラ様 Power Platform 市民開発コミュニティ推進支援

オカムラ様について
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社オカムラ |
| 事業内容 | オフィス家具・什器、物流システム機器などの製造・販売や空間設計を手掛け、オフィスから商環境施設、病院、学校、物流施設まで、多様な場づくりへ事業を展開 |
| 従業員数 | 5,687名(連結)[2025年3月31日現在] |
| DX方針 | 2021年「DX宣言」発表、2023年DX戦略方針策定。経済産業省「DX認定事業者」 |
オカムラ様は、パーパスである「人が活きる社会の実現」に向け、オフィス環境事業・商環境事業・物流システム事業などを展開しています。2021年にDX宣言を発表、2023年にDX戦略方針を策定し、事業のDX・業務のDX・経営のDX・人財育成・システム基盤強化の5つの柱でDX戦略を推進しています。
その人財育成の取り組みの一つとして、「DXラーニングプラットフォーム(DXLP)」の参加者から生まれた提案をもとに、Power Platformを活用した全社的な市民開発プロジェクト「リンカーンプロジェクト」を立ち上げました。プロジェクト名には「私たちの、私たちによる、私たちのための市民開発」という想いが込められています。
課題 — 市民開発コミュニティを「どう育て、活性化するか」
オカムラ様では Power Platform の全社利用を開始し、市民開発の基盤は整いつつありました。しかし、ツールを導入しただけでは、組織全体に市民開発の文化は根付きません。
直面していた課題:
- 市民開発コミュニティの育て方に課題
Power Platform の機能は全社展開済みだが、実際に開発に取り組む人材をどう増やし、コミュニティとして活性化していくか、その道筋に課題があった。 - 現場主導の開発を組織的に推進する難しさ
従来、業務アプリケーションの開発は情報システム部門や外部ベンダーが担当。現場の業務担当者が自ら開発する文化への転換には、技術面だけでなく組織的なチェンジマネジメントが必要だった。
QESの支援 — 伴走型コンサルティングで市民開発コミュニティを育てる
QESは、単なるツール導入支援や技術研修ではなく、市民開発コミュニティの推進を包括的に伴走するコンサルティングを提供しています。
支援の全体像
| 支援領域 | 内容 |
|---|---|
| コミュニティ推進コンサルティング | 週次定例会でのアドバイス・ディスカッション。コミュニティの発達段階に応じた施策の提案 |
| 開発教育 | 中長期教育計画に沿ったハンズオン研修、イベントの企画・運営 |
| 技術サポート | 市民開発者が直面する技術的課題へのサポート対応 |
プロジェクト体制
- 支援期間: 2025年4月〜
- 体 制 : オカムラ様プロジェクトチーム+QES 4〜6名の支援チームによる伴走体制
- 進め方 : 週次定例会を軸に、各支援領域を有機的に連携
アプローチ — コミュニティの発達段階に応じた推進
市民開発の推進は、単にアプリの作り方を教えるだけでは成功しません。組織全体の行動変容を促す取り組みが不可欠です。
QESは、コミュニティの発達段階に応じた施策を設計し、オカムラ様と共に実行しています。「認知 → 動機付け → 知識獲得 → 実践 → 定着」というステップを意識しながら、各フェーズで必要な施策を組み合わせ、コミュニティの成長を段階的に後押ししています。
コミュニティの発達段階に応じたロードマップ
【初期展開フェーズ】
- コミュニティ参加者: 希望者・各部門候補者
- 管理・環境整備: コミュニティ作成、サポート体制整備、活用ユースケース収集
- 指標: チャンピオンの育成、成功事例の創出
【拡大展開フェーズ】
- コミュニティ参加者: 各部チャンピオンからの拡大、部門チームとしての参加
- 管理・環境整備: アプリカタログ作成、ガバナンス整備、サポート体制拡充、社内ノウハウの蓄積
- 指標: コミュニティ参加者数、キラーアプリの企画・開発、業務効率化実績
【全社展開フェーズ】
- コミュニティ参加者: 全社利用者、各所に開発者が存在
- 管理・環境整備: ガイドライン整備、教育ロードマップの整備、業務アプリ開発体制の確立
- 指標: アプリ作成数・利用者数、ライセンス活用率
取り組み — 教育・技術支援・コミュニティ運営
ハンズオン研修・イベント
Power Apps / Power Automate の基礎から実践まで、段階的なカリキュラムを設計。受講者のレベルや業務に合わせた教育プログラムで、市民開発者としての第一歩を支援します。今後はハッカソン等のチーム開発イベントも企画しており、「作ってみる」体験を通じて市民開発の楽しさと可能性を実感できる機会の提供も予定しています。
技術サポート
実際の業務アプリ開発で生じる技術的な疑問や課題に対して、QESの専門エンジニアがサポート。「学んだけど実務に活かせない」というギャップを埋め、学びと実践をつなぎます。
週次定例会(コミュニティ推進)
毎週のディスカッションを通じて、施策の進捗確認・フィードバック分析・次のアクション策定を実施。PDCAサイクルを回しながら、コミュニティの成長に合わせて施策を柔軟に調整しています。
成果 — 共に歩むコミュニティ推進
オカムラ様とQESが共に取り組みを進める中で、以下のような変化が生まれています。
フィードバックに基づく施策改善サイクルの確立
教育イベントや技術サポートの参加者からフィードバックを収集・分析し、次の施策の計画・修正に活かすPDCAサイクルが回り始めています。「やりっぱなし」ではなく、現場の声を起点にした改善を積み重ねています。
各支援が有機的にリンクしたコミュニティ推進
教育・技術サポート・コミュニティ運営の各施策がバラバラではなく、コミュニティの成長段階に合わせて有機的に連携。オカムラ様の推進チームとQESが週次で議論しながら、一貫した方向性でコミュニティを育てています。
市民開発の「自走」に向けた基盤づくり
最終的にはオカムラ様自身の組織力で市民開発を推進していくことがゴール。そのための仕組みづくりやノウハウの蓄積を、共に進めています。
お客様の声
現場の社員に対する「開発教育・技術サポート」から、推進チームに対する「管理者向けコンサル・運用管理支援」まで、全方位でご支援いただき、大変感謝しております。QES様のサポートのおかげで、発展系として市民開発コミュニティを立ち上げ、共に育てていくための基盤ができてきたことを大変喜んでいます。最終的な目標である「自走する組織」の実現に向け、引き続き強力なパートナーとしてのお力添えをお願いします。
市民開発推進プロジェクト 木戸 優介 様
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Power Platform の活用からコミュニティ運営まで、お気軽にご相談ください。
組織に合わせた伴走型コンサルティングで、自走する組織づくりを支援します。
QES では Power Platform の開発支援、QAサポート、開発者教育、ガバナンス整備など、組織で Power Platform を活用するためのサポートを包括的にご提供しています。Power Platform 活用についてご興味がある/利用中だが課題を感じていらっしゃるお客様はまずはお気軽にお問い合わせください。


