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【セッションレポート】 Claude on Amazon Bedrock 活用 ─ AWS Summit Japan

この記事のポイント
AWS Summit の Anthropic ブースで行われた NTTデータ様のセッション「生成AIサービスの開発・提供における Claude on Amazon Bedrock の活用」を聴講したレポートです。Claude on Bedrock が「プロダクトへの組み込み」と「開発の効率化」の両輪で活用されている様子を紹介します。
- プロダクト利用:
サービスの中核となる判断・統括エージェントに Claude を採用。モデルの一貫性、国内(JP)推論によるデータ越境懸念への対応、VLM・軽量モデルの用途別使い分けがメリットとして語られました。 - Claude Code 利用:
Claude Code と AWS 公式リモート MCP を組み合わせ、要望・チケット管理や大型要望の自律調査、設計書参照などサービス開発を効率化。 - 両輪を自社環境で完結:
Bedrock 経由で利用することで、自社のクラウド環境・セキュリティポリシーの中で完結できる点がエンタープライズの価値。QES でも導入を支援しています。
はじめに
DXソリューション営業本部の三浦です。
6/25-26開催の AWS Summit で Anthropic のブースにて、「生成AIサービスの開発・提供における Claude on Amazon Bedrock の活用」という NTTデータ様のセッションをきいてきたので、レポートします。
会場では、ブース内の席に収まりきらないほど多くの聴講者が詰めかけ、立ち見も出るほどの盛況ぶりでした。Claude on Bedrock への注目度の高さがうかがえます。
NTTデータ様では、顧客向けの生成AIサービスにおいて多数の Claude を活用しており、その活用を「サービスへの組み込み(プロダクト利用)」と「サービス開発の効率化(Claude Code 利用)」という両面で進めているとのことでした。本記事ではこの両輪に沿って、Amazon Bedrock 上で Claude を使うメリットを中立的な視点で整理し、最後に QES のスタンスをお伝えします。
※本記事はセッションの聴講メモをもとに構成しています。固有名称・数値は登壇内容に基づく要約であり、正確な仕様は各社公式情報をご確認ください。
セッション概要
セッションは、NTTデータのソリューション事業本部に所属され、もともとデータサイエンティストとして従事された後、現在は生成AIサービスの開発側を担当されている方による実践的な発表でした。クラウド基盤の上にアプリケーションを構築し、Bedrock を活用してサービスを提供している、という現場の視点から語られました。
ビジョンとして掲げられていたのが「スマートエージェント」構想です。各業務領域の専門性を持ったエージェントが自律的に行動することで、業務を抜本的に変革するというコンセプトで、その実現に向けたソリューションとして、ユーザーの意図理解から計画・実行・最適化までを一貫して支援するエージェント基盤が紹介されました。具体的には、ユーザーとの接点を担う「パーソナルエージェント」と、全体を管理する「統括エージェント」、そして各種専門エージェントが連携し、業務の遂行を高度に自動化する構成です。
このプラットフォーム上で、用途や業界に応じて Claude が非常に幅広く活用されている、というのが本セッションの主題でした。
【プロダクト利用】Bedrock 上で Claude を使うメリット
中核エージェントの「判断・統括」を Claude が担う
サービスの中核となる、判断・統括を行う機能で Claude が使われています。ユーザーからの要望をパーソナルエージェントが受け取り、統括エージェントが最適なエージェント構成を選定して、選ばれたエージェント同士が自律的に連携する——という流れです。
セッションの中で特に強調されていたのが、中核機能では「バックエンドのレベルでモデルが安定していること」「一貫性が保てること」が重要だという点でした。サービス全体の挙動を支える部分だからこそ、頻繁にモデルを乗り換えるのは難しい。その点 Claude は継続的なモデルの進化という実績があり、毎回その上でさらに使いやすくなっている。こうした信頼が、中核に Claude を採用する理由になっている、と述べられていました。
金融機関向けの「高セキュアな構成」と国内(JP)推論
紹介されたソリューションの一つは、主に金融機関向けのセキュリティが非常に高いAIサービスで、金融業界の機密性が高い文書も安全に取り込めるよう、各種安全対策基準に準拠しているとのことでした。
ここで Bedrock の価値として挙げられていたのが、日本国内(JP)での推論です。金融分野の顧客では「処理を国内で完結させたい」という要望が多く、Bedrock の国内リージョン推論を使うことで、データの越境に関する懸念に対応できる。これが Bedrock を選ぶ大きな理由の一つとして語られていました。
用途別のモデル使い分け ── VLM・軽量モデル・スライド生成
エージェントの「考える(推論)」部分だけでなく、タスクに特化した機能でも Claude が使われている点も印象的でした。
- 業務文書の処理(ドキュメント解析):Claude の VLM(マルチモーダル) を活用。ハイエンドモデルだけでなく、ローエンド(低コスト・高速)モデルを使うことで、大量の業務文書を捌くうえで非常に有効。
- スライド作成エージェント:Claude が構造化された出力や表形式の表現を得意とするため、筋に沿ったアウトプット(アウトライン)の生成に向いている。
このように、「中核は信頼性重視のモデル、大量処理は低コスト・高速モデル」と、Bedrock 上で複数の Claude モデルを用途別に使い分けている点が、プロダクト利用におけるメリットとして示されていました。
【Code 利用】Claude Code × MCP によるサービス開発の効率化
セッションでは、サービス開発そのものの効率化における Claude(Claude Code)活用も紹介されました。複数の顧客にサービスを提供していると、要望がメール・チャット・会議などさまざまなチャネルから入ってきて、その管理が大きな課題になる——という、エンタープライズ開発に共通する悩みが語られました。
要望・チケット管理の整理と重複排除
- 各チャネルから来る要望を Claude Code に渡して整理・集約。チケット管理ツールで管理しているが、大人数で開発しているとチケットの記載漏れや重複が出てしまう。そこで Claude Code に定期的に整理整頓させている。
- 曖昧な機能要望の具体化:機能要望が来ても「具体的にどういうイメージか分からない」というシーンが多い。こうした曖昧な要望について、要望を具体化するための確認事項を Claude に考えさせる(例:「この要望のイメージは案A・案Bのどちらに近いか」を整理させる)。
大型要望の自律調査と AWS 公式リモート MCP の活用
- 特に大きな機能要望については、AWS の公式リモート MCP サーバーと Claude Code を組み合わせ、AWS リソースの確認・操作を自律的に行わせて、開発チームの判断をサポート。
- 実際に検証して実装するところまで効率化が進んでおり、開発・運用の標準化や、チーム管理(各メンバーが自由に作ったリソースの状況確認・集約、スプリント管理タスクの効率化)にもつながっている、とのことでした。
設計書の参照と開発の標準化
- レガシーExcel設計書の参照:エンタープライズ開発では既存業務システムとのシステム連携が必要なシーンが多く、レガシーの Excel 設計書を Claude Code に読み込ませることで、設計書の内容を踏まえた実装を効率化している。
- プロンプトのスキル化・チーム共有:プロンプトメッセージの形式やルールをスキルとして整理し、チームで共有することで開発を標準化している。
ここでも Bedrock 経由で Claude Code を利用することにより、自社のクラウド環境・セキュリティポリシーの中で開発効率化を完結できる点が、エンタープライズにとっての価値として読み取れました。
まとめ ── 両輪から見える「Claude on Bedrock」の価値
本セッションから見えてきたのは、Claude on Bedrock が 「プロダクトへの組み込み」と「開発の効率化」の両輪で価値を発揮している、という点です。
| 観点 | Bedrock 上で Claude を使うメリット |
|---|---|
| プロダクト利用 | 中核機能を支えるモデルの一貫性・継続的進化への信頼/国内(JP)推論によるデータ越境懸念への対応/VLM・軽量モデルなど用途別の使い分け |
| Code 利用 | Claude Code × 公式 MCP による要望管理・重複排除・曖昧要望の具体化/AWS リソースの自律調査/自社環境内で完結する開発効率化 |
「信頼できるモデルをサービスの中核に据えつつ、開発現場の効率化にも同じ基盤を活かす」という NTTデータ様の進め方は、生成AIサービスを内製・提供しようとする多くの企業にとって、ぜひ参考にしたい実践例だと感じました。
QES では、本セッションで語られた「国内推論」「高セキュアな構成」を実現するための、Amazon Bedrock 経由での Claude Code / Claude Cowork の導入を、セキュアな利用環境の構築からガバナンス整備・活用定着まで一貫してご支援しています。
↓Claude Code 導入支援サービスの詳細は、以下のご紹介をぜひご覧ください!
Claude on Amazon Bedrock の導入支援につきましては、弊社お問い合わせフォームまでお気軽にご連絡ください。 複雑な内容に関するお問い合わせの場合には直接営業からご連絡を差し上げます。 また、よろしければ以下のリンクもご覧ください!
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