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Power Platform と DocuSign を使った電子署名・承認フロー

はじめに
昨今、多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んでいることと思います。契約や申請時の書類も電子化が進んでいますが、"真正性" については課題にあがることが多いのではないでしょうか。
電子ファイルの真正性を担保するために、電子署名を用いる方法があります。
今回は、Power Platform と DocuSign を使った申請書類の電子署名、承認フローを紹介しようと思います。
DocuSignとは...
契約書や申請書など、合意・契約が必要となる文書に電子署名を付与するツールです。
他にも様々な機能がありますが、詳細は、DocuSignホームページからご確認いただければと思います。
準備するもの
今回、Power Platform、DocuSignを使った電子署名、承認フローを実現するにあたり、以下の準備をしました。- Microsoft Power Platformのライセンス
- DocuSignのライセンス
- 開発環境(PC、ブラウザ、インターネットに接続できる環境)
- 申請書(Excelファイル)
利用サービス
利用したサービスは以下の通りです。- Microsoft Power Apps
- Microsoft Power Automate
- DocuSign
1.Power Apps キャンバスアプリ作成
Power Apps キャンバスアプリで、「申請一覧」「申請詳細」の2画面を作成します。(画像はイメージです)

2.Power Automate フロー作成
Power Automate で、Power Appsのボタン押下をトリガーとしたインスタント クラウド フローを構築します。DocuSignプレミアムコネクタを使い、エンベロープデータを作成、送信します。
(画像はイメージです)

3.全体の流れ
- Power Apps キャンバスアプリから、申請情報を入力、申請ファイルを添付、承認者を指定し、申請(Power Automateフロー起動)。
- Power Automate で DocuSign プレミアムコネクタを使い、エンベロープデータを作成、DocuSign へ送信。
- DocuSignでデータが作成され、承認フローがスタート(承認担当者にメールが送信される)。
- 承認担当者は、受信メールから添付ファイルを確認し、申請書に電子署名を施す。

おわりに
今回は、Power Platform と DocuSign を使った電子署名・承認フローを紹介させていただきました。Power Platformには、DocuSignだけでなく、Adobe や Amazonサービスなどに接続するためのプレミアムコネクタが用意されています。
3rdパーティ製のサービス単体では実現できなかったシステムも、Power Platform と組み合わせることで実現可能な範囲が拡がりそうです。
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