1. 主要ページへ移動
  2. メニューへ移動
  3. ページ下へ移動

QES ブログ

記事公開日

【ID統合管理】ADMSとMicrosoft 365の連携 その7

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事のポイント

ADMSを活用し、人事異動に伴うMicrosoft 365のアカウント管理・権限変更作業を効率化・自動化する方法を解説します。

  • 課題の解決: 年度末・年度初めに集中するIT部門のアカウント更新作業の負荷とリスクを軽減
  • 申請基準日機能: 未来の変更作業を事前に申請・承認し、安全に“予約”して指定日時に自動実行
  • 業務への貢献: 手作業によるミスを防ぎ、異動した社員が当日からスムーズに業務を開始できる環境を実現

前回のブログはこちら↓

激務の「4月1日」を終えて

4月1日。多くの企業の情報システム部門にとって、一年で最も緊張が走り、そして疲労困憊する一日が終わりました。
IT部門の皆様、今年度の大規模なアクセス権変更やアカウント発行作業、本当にお疲れ様でした。

深夜や早朝から担当者が総出で対応に追われる光景は、決して珍しいものではありません。手作業による一斉変更には、常に大きなリスクとプレッシャーが伴っていたはずです。

  • ヒューマンエラーのリスク
    設定漏れや、誤ったアドレスでの登録といった単純なミス。
  • 業務影響のリスク
    作業遅延により、新入社員や異動者が朝一番からシステムを使えない事態。
  • セキュリティリスク
    旧部署の権限が残ったままになり、意図せぬ情報漏洩に繋がる危険性。

「来年こそは、この手作業の悪夢から抜け出したい……」
今まさにそう痛感している方に朗報です。
もし、この数百人分の変更作業を、余裕のある3月中に「予約」しておき、4月1日になった瞬間に“自動で”システムへ反映されるとしたらどうでしょうか?
ADMSの『申請基準日』機能は、そんなIT部門の願いを現実にするための仕組みです。

変更を“予約”する「申請基準日」機能

年度末の慌ただしい変更作業を、計画的で安全なプロセスに変える。その課題を解決するのが、ADMSセルフメンテナンスの「申請基準日」機能です。

これは、一言でいえば「未来の変更作業を“予約”する」ための機能です。
管理者が事前に「この変更は4月1日付けです」という基準日をシステムに設定しておくと、その日までに承認が完了した申請は、即時にシステムへ反映されることなく、指定された日付まで安全に“待機”する仕組みになっています。

この機能の最大のメリットは、未来の日付で行うべき変更を、誤って即時に反映してしまうという重大な事故を確実に防げる点にあります。
申請者も、ポータル上で申請基準日を選択すると画面の背景色が変わるなど、常に「未来の日付の作業をしている」ことを意識しながら操作できるため、安心して事前準備を進めることができます。

【実践例】4月1日の変更を3月に予約する

それでは、この「申請基準日」機能が、実際の業務でどのように活用されるのか、具体的なストーリーで見ていきましょう。

ステップ1:IT管理者が「申請基準日」を設定

まず、情報システム管理者が、まだ業務に余裕のある3月中旬のうちに、ADMS Portalの管理画面から「申請基準日」を「4月1日 午前9:00」に設定します。

申請基準日の設定画面(管理者向け)

図1:申請基準日の設定画面(管理者向け)
この画面では、管理者が未来の変更反映日時を事前に設定できます。「申請基準日」に指定された日時に、承認済みの申請が自動で反映される仕組みです。チェックボックスで有効化し、日付と時刻を選択したうえで「保存」ボタンを押すことで設定が完了します。

これで、全社的に「4月1日付けの変更申請」を受け付ける準備が整いました。

ステップ2:人事部が“未来の日付”で申請

人事部の担当者が、新入社員AさんのMicrosoft 365アカウント追加申請を、ADMS Portalから行います。
ポータルのトップページで「4月1日」という申請基準日を選択すると、申請フォームには自動的に「反映希望日」がセットされます。

申請フォーム画面(申請者向け)

図2:申請フォーム画面(申請者向け)
申請者は、ADMS Portalの申請フォームから、未来の反映希望日を選択できます。この例では「2026年4月1日 午前9:00」が選択されており、画面上で赤く強調表示されることで、未来日申請であることが一目で分かります。この視覚的な工夫により、誤操作を防ぎながら安心して申請を進めることができます。

担当者は、Aさんの氏名やメールアドレス、所属情報などを入力し、申請を提出します。この申請は、承認が完了しても即時には反映されず、指定された日時(例:4月1日 午前9:00)にADMSが自動でMicrosoft 365へユーザーを追加します。

ステップ3:承認完了後、安全に“待機”

申請書は、通常のワークフローに乗って関係者(例:人事部や異動先の上長)に回覧され、3月中にすべての承認が完了します。

申請一覧画面(承認済・予約待機中)

図3:申請一覧画面(承認済・予約待機中)
この画面では、申請されたMicrosoft 365アカウント登録の一覧を確認できます。「反映希望日」に未来日(例:2026年4月1日 午前9:00)が設定されている申請は、承認後も即時反映されず、ADMS内で安全に“予約待機”状態となります。この一覧画面により、管理者は申請の進捗や反映予定を一目で把握でき、業務の計画性と安全性を高めることができます。

この時点では、変更内容はまだどのシステムにも反映されません。ADMS内で「4月1日 午前9時に実行される予約」として、安全に待機状態となります。

ステップ4:指定日時に自動実行

自動実行スケジュール画面(申請基準日による処理)

図4:自動実行スケジュール画面(申請基準日による処理)
この画面では、申請基準日に基づいて予約された処理が、指定日時(例:2026年4月1日 午前9:00)に自動実行されることを確認できます。
ADMSは、承認済みの申請をこのスケジュールに従って一斉に処理し、ユーザーアカウントの作成や設定反映を自動で完了させます。IT部門はこの画面で処理内容を確認するだけでよく、深夜や早朝の手作業は不要になります。

そして4月1日。担当者が早朝出社して作業する必要はもうありません。
指定時刻の午前9時になると、ADMSが待機していたすべての変更処理を一斉に、かつ自動で実行します。
AさんのMicrosoft 365アカウントが、申請された内容に基づいて自動的に作成されます。必要なライセンスやグループへの所属も、ADMSのポリシー設定に従って自動で割り当てられます。当日のIT部門の作業は、処理結果のログを確認するだけです。

まとめ:アカウント発行を「計画的業務」へ

ADMSの「申請基準日」機能は、年度初めに集中しがちな新入社員のアカウント発行業務を、事前に申請・承認・予約しておくことで、統制の取れた『計画的業務』へと変革します。

この機能の導入によって得られる主なメリットは、次の3点です。

  • 計画性の向上
    これまで発令日当日に集中していた膨大な作業を、数週間前から余裕を持って準備し、申請・承認までを完了させることができます。
  • リスクの低減
    担当者が深夜や休日にプレッシャーの中で行う慌ただしい手作業は一掃され、設定ミスや権限の割り当て漏れといったヒューマンエラーのリスクを劇的に削減します。
  • 業務継続性の確保
    最も重要なのは、異動した社員が業務開始の瞬間から、必要な情報やチームに過不足なくアクセスできることです。アクセス権の反映を待つ時間や、それに伴う問い合わせ対応もなくなり、ビジネスの停滞を未然に防ぎ、スムーズな業務継続性を確保します。

ADMSは、未来の変更を“予約”する安心感と、それを確実に実行する信頼性で、貴社のITガバナンスを新たなステージへと導きます。

QUICK E-Solutionsでは、AIを活用した業務効率化・システム導入のお手伝いをしております。 それ以外でも QESでは様々なアプリケーションの開発・導入を行っております。提供するサービス・ソリューションにつきましては こちら に掲載しております。 システム開発・構築でお困りの問題や弊社が提供するサービス・ソリューションにご興味を抱かれましたら、ぜひ一度 お問い合わせ ください。

※ このブログで参照されているADMSは株式会社ジインズの登録商標または商標です。
※ その他会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

Contact

ご質問やご相談、サービスに関する詳細など、何でもお気軽にご連絡ください。下記のお問い合わせフォームよりお気軽に送信ください。

お問い合わせ

資料ダウンロード

Download

当社のサービスに関する詳細情報を掲載した資料を、下記のページよりダウンロードいただけます。より深く理解していただける内容となっております。ぜひご活用ください。

資料ダウンロード