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企業向けGoogle Workspaceの選び方:StarterからEnterpriseまでの違い

こんにちは。DXソリューション営業本部 酒井です。
企業の生産性向上において適切なグループウェアの選定は欠かせません。
しかし、Google Workspaceには複数のプランがあり、自社にどれが最適か判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Google Workspaceで利用できるアプリの一覧、各プランの機能差、そして料金体系について解説します。
組織の規模や目的に合った最適なプラン選びの参考となれば幸いです。
※本記事は2026年4月時点の情報を元に作成しております。
Google Workspace とは?3つの基本概念
Google Workspace は、場所やデバイスを問わず、スムーズな共同作業を実現するクラウドベースのグループウェアです。
主な特徴は以下の3点に整理できます。
- リアルタイムの共同作業: 複数人が同時にファイルを編集でき、変更は即座に反映されます。
- 強固なセキュリティ: 管理機能により、組織の機密データを一元的に保護します。
- ツール間の連携: コミュニケーションツールと文書作成ツールが連携し、業務を効率化します。
主な提供アプリ一覧
Google Workspace に含まれる主要なアプリケーションは以下の通りです。
基本機能は全プランで利用可能ですが、一部の管理・セキュリティアプリは上位プランのみの提供となります。
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カテゴリ |
アプリ名 |
説明 |
プランによる利用制限の |
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コミュニケーション |
Gmail |
自社ドメインが使えるビジネス用メール |
全プランで利用可能 |
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Google Meet |
ビデオ会議ツール |
参加人数上限や録画機能の有無に差あり(Standard以上で録画可能) |
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Google Chat |
チーム向けのチャットツール |
全プランで利用可能 |
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Google カレンダー |
スケジュール共有・管理 |
予約ページ機能などはStandard以上で利用可能 |
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生産性向上 |
Google ドキュメント |
複数人で同時編集できる文書作成ツール |
全プランで利用可能 |
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Google スプレッドシート |
リアルタイム共同編集が可能な表計算ツール |
全プランで利用可能 |
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Google スライド |
プレゼンテーション資料作成ツール |
全プランで利用可能 |
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Google フォーム |
オンラインアンケート・データ収集ツール |
全プランで利用可能 |
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Google Vids |
AIを活用した動画編集・制作ツール |
全プランで利用可能 |
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ストレージ・管理 |
Google ドライブ |
クラウドストレージ |
全プランで利用可能(プランごとに容量上限が異なる) |
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Google Keep |
デジタルメモ・タスク管理ツール |
全プランで利用可能 |
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Google サイト |
社内ポータル等を作成できるウェブサイト作成ツール |
全プランで利用可能 |
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管理コンソール |
ユーザーやセキュリティ設定の一括管理ツール |
全プランで利用可能 |
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Google Vault |
メールの保持、アーカイブ、電子情報開示(監査対応) |
Business Plus および Enterpriseプランでのみ利用可能 |
プラン別の料金体系(Businessプラン)
従業員数300人以下の組織を対象とした「Business」エディションの料金と提供ストレージ容量です。
ストレージは組織全体で共有するプール型となります。
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プラン名 |
月額料金(1ユーザーあたり) |
ストレージ容量(1ユーザーあたり換算) |
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Business Starter |
¥800 |
30 GB |
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Business Standard |
¥1,600 |
2 TB |
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Business Plus |
¥2,500 |
5 TB |
※ 上記の料金は、Google公式ページを参照した「年間プラン(月額払い)」の料金です。
※ ご契約数に応じた割引など、実際の詳細な導入料金につきましては、個別にご相談ください。
エディション別の主要機能比較
各プランの主な機能差は以下の通りです。
ビデオ会議(Google Meet)
- 参加人数: Starterは100人、Standardは150人、Plusは500人まで参加可能です。
- 付加機能: Standard以上では「会議の録画」や「ノイズキャンセリング」が利用できます。Plusでは「出欠状況の確認」も可能です。
セキュリティと管理
- コンプライアンス対応: Business Plusプランには、監査や法的なデータ保存に必要となる「Google Vault」が含まれます。また、社用端末やモバイルデバイスの管理機能も強化されています。
外部連携・便利機能
- Standard以上の機能: 顧客が空き時間に予約を入れられる「スケジュールの予約ページ」や、ドキュメント上での「電子署名」、メールの「差し込み印刷(一斉送信)」が利用可能になります。
AI(Gemini)の活用範囲の違い
Google Workspace にはAI機能が搭載されていますが、プランによって利用できる範囲が異なります。
Workspaceアプリ内でのGemini
Starter: Gmailでの要約や文案作成に限定されます。
Standard / Plus / Enterprise: Gmailに加え、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどで広くAIのサポートを受けられます。
NotebookLM(AIリサーチアシスタント)
Starter: 基本的な利用に限られます(音声解説の生成は1日最大3件まで)。
Standard 以上: 作成できるノート数が5倍になり、音声解説の生成も1日最大20件まで拡張されます。
大企業向け(Enterprise)プランの概要
従業員数300名以上の企業や、より厳格なセキュリティ基準を求める組織向けのプランです。
- 大規模な会議と配信: 最大1,000人が参加可能なビデオ会議に加え、社内向けの大規模なライブストリーミング配信にも対応します。
- 高度なセキュリティ保護: 意図しない機密データの外部共有を防ぐDLP(データ損失防止)機能や、ユーザーの状況に応じてアクセスを動的に制御するCAA(コンテキストアウェア アクセス)が利用可能です。
- 拡張性とサポート: ストレージ容量は要件に応じて拡張のリクエストが可能です。また、重大な問題に迅速に対応するエンハンストサポートが標準で提供されます。
- 料金: 組織ごとの要件に基づく個別見積となります。
まとめ
ご覧いただきありがとうございました。生成AIの技術進化がビジネスを加速させる現在、
Google Workspaceであれば、強力なAIであるGeminiを、情報漏洩のリスクを抑えたセキュアな環境で活用することが可能です。
最後に改めて各種プランの選定ポイントをまとめます。
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Business Starter
選定基準: 独自ドメインのメールと基本ツールを、まずは低コストで導入したい場合。(※1ユーザーあたり容量30GBで十分な企業向け)
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Business Standard
選定基準: 会議の録画や、ドキュメント等での幅広いAI(Gemini)活用により、チーム全体の生産性を劇的に高めたい場合。(※最も標準的で推奨されるプラン)
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Business Plus
選定基準: メールのアーカイブや監査対応(Google Vault)など、法的なコンプライアンス要件や厳格なデータ保全が必要な場合。
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Enterprise
選定基準: 従業員数が「300名」を超える場合。または、高度な情報漏洩対策(DLP)など、最高水準のセキュリティ統制が必須となる場合。
弊社ではGoogle Workspaceの導入に関する相談を承っております。
もし導入を検討されている場合は、是非問合せフォームよりご連絡下さい。
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次回はGeminiにフォーカスして、各プランでのGeminiの利用範囲の差異などについて触れていきたいと思います。
※このブログで参照されている「Google Workspace」はGoogleの商標または登録商標です。
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