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生成AIパスポート試験 合格体験記 ~AIを安全に活用するための「基礎体力」を身につける~

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はじめに

こんにちは。皆さんはAIを活用していますか?

最近、IT業界のみならず社会全体のビジネストレンドとして「生成AI」の話題を見ない日はありません。
私自身、インフラエンジニアという職種柄、日々の業務の中で資料やスクリプトの作成補助やエラーログの調査などで、生成AIに触れる機会が格段に増えました。
しかし活用する中で、単なる「便利さ」だけでなく「扱い方の作法」がますます大事だと感じるようになりました。
使い方を少し間違えるだけで、情報漏洩や権利侵害といった予期せぬリスクにつながる可能性があるためです。

そこで体系的に基礎を押さえ直す目的で、今話題の「生成AIパスポート試験」を受験し、無事に合格することができました。

結論から言うと、この試験は“生成AIの最新ツールを使いこなすテクニック”というより、安全に使うための基礎体力(リテラシー)を問う内容となっており、日々の業務に直結する学びの多い資格でした。

これから受験を検討されている方に向けて、学習方法やオンライン試験ならではの注意点について、私の体験をまとめました。


試験の概要:生成AIを安全に使うための「運転免許」

【生成AIパスポート試験とは】

まず前提として、「生成AIパスポート試験」とはどのような資格なのかについて簡単に触れておきます。

この試験は、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が主催している資格試験です。
AIの仕組みやプロンプトエンジニアリングといった技術的な側面に留まらず、著作権法や個人情報保護などの関連法令、ハルシネーション(もっともらしい嘘)や情報漏洩といったリスク、そして企業における利用ガイドラインの考え方など、ビジネスで生成AIを安全に活用するための総合的なリテラシーが問われます。
例えるなら、生成AIという強力なツールを社会という公道で走らせるための「運転免許」のような位置づけの資格だと言えます。

【受験形式とIBT方式ならではの注意点】

本試験の形式は、テストセンター等ではなく、自分のパソコンからオンラインで受ける「IBT(Internet Based Testing)方式」が採用されています。
受験期間内であれば、自身の都合に合わせて希望する時間に受験できるため、業務の予定と調整しやすいのが大きなメリットでした。
問題数は60問、試験時間は60分で、形式は四肢択一(複数選択を含む)となっています。

一方で、オンライン試験ならではの厳格なルールも明確に定められています。公式の規定や推奨環境として、以下のような点に注意する必要があります。

  • デュアルディスプレイ/複数モニターは使用不可と明記されています。

  • 試験中、机の上に置けるものには制約があり、基本的に衛生用品等の必要物以外は置かない前提です。

  • 翻訳ツールや拡張機能は、試験画面が正常に動作しなくなる可能性があるため無効化が推奨されています。

  • 「スクリーンショット(画面キャプチャ)」についても、試験の公平性と問題保護の観点から禁止事項として強く注意喚起されています。


当日は「システム側に不正を疑われるような動作や環境を作らないこと」が大切だと感じました。

 

学習方針:シラバスに沿って「広く浅く→弱点を潰す」

学習を進める上で意識したのは、公式のシラバスに準拠して試験範囲を一周し、その後に自分の弱点を潰していくアプローチです。
出題はシラバスの範囲から行われるため、寄り道をせずに「出る範囲」を淡々と固めるのが一番効率的だと考えました。

私が実践した具体的なステップは以下の通りです。

  • 公式テキストで全体像を把握(まずは通読) 
    基本的には公式監修のテキスト『GUGA公認 公式テキスト第4版対応版 生成AIパスポート テキスト&問題集』を中心に学習しました。テキストは試験範囲を網羅する形で構成されており、これ一冊で学習は十分と感じました。AIの歴史から技術的な仕組みまで、まずは全体像を把握することに努めました。

  • 章末問題・模擬問題でアウトプット
    テキストを読み込んだ後は、いきなり細かい暗記に走るのではなく、問題を解いて「あやふやな語句や概念」を洗い出す作業を優先しました。

  • リスク・権利・ガイドライン周りは丁寧に
    “なんとなく知っている”という曖昧な知識が通用しにくいのが、この領域です。著作権や個人情報保護など、言葉の定義や「どこまでが適切で、どこからが不適切か」を文章で論理的に説明できるレベルまで知識を寄せました。生成AIパスポート自体が、情報漏洩や権利侵害などの注意点を含めたリテラシー向上を狙っているという点に非常に納得感がありました。

  • 時間を測って模試を回す(本番を想定)
    本番は60分間で60問を解くため、1問あたりにかけられる時間は平均1分です。つまり「内容をしっかり理解している人ほど時間が余る」設計になっています。試験中に調べながら解く余裕はないため、時間を意識した正攻法の学習が最短ルートだと感じます。


試験当日:準備が7割。私の場合は40分で解答完了

当日は、IBTならではの“環境づくり”から入りました。
公式が求める受験環境として「自分以外の人物が入り込まない環境であること」「机上には必要物以外を置かない」「公共スペースは不可」といった条件が提示されています。

私はトラブルを未然に防ぐため、試験前に以下の準備を実施しました。

  1. 2台目モニターのケーブルを物理的に抜く デュアルモニターが禁止されているため、念のためケーブルを抜き、ノートパソコンの画面1枚での試験に臨みました。

  2. ブラウザ以外の常駐アプリや通知を切る 試験中にチャットツールなどの通知が鳴ると誤操作や不正の誤解を招くリスクがあるため、不要な常駐アプリや通知はすべてオフにしました。

  3. 机の上は“何もない状態”に近づける 余計なものが視界に入らないようにし、試験への集中力を高めました。


なお、試験を受ける前に、公式サイトで「禁止事項」について確認しておきましょう。
あとで問題を振り返りたくなる気持ちは分かりますが、スクリーンショット等についても禁止されているため、当日は不正を疑われる行為は一切しないという心構えが必要となります。


そして試験開始です。
体感としては、設問文・選択肢ともに文章量が比較的多い傾向があるため、“正確に読むスピード”が意外と重要になります。
特に「適切/不適切」「正しい/誤り」など、似たような言い回しが連続すると頭がこんがらがりやすいため、焦って飛ばし読みをするとミスにつながります。

私の場合、学習段階で「語句→定義→具体例」をセットで覚えていたことが功を奏し、およそ40分ほどで全問を一通り解き終えることができました。
残り時間はすべて見直しに回し、引っかかりやすい問題(否定形の設問や、選択肢が似ているもの)を重点的にチェックしました。
制限時間が60分ある中で、終盤にしっかり見直し時間を確保できたのは精神的にかなり楽でした。

また、オンライン受験は「自宅で好きな時間に受けられる」というメリットがある反面、試験中の途中退席や中断は事実上難しいという前提で臨む必要があります。
自分の都合で受けられるからこそ、“確実に集中できる30〜60分間”をあらかじめしっかり確保することが一番のコツだと感じました。

試験終了から結果発表までは時間がかかります。
公式の案内によると「翌月中旬頃に結果が発表される」とのことでしたが、私の場合は翌月20日に発表されました。
発表まで思いの外時間がかかり、待っている間はずっとドキドキしていました。
無事合格できてよかったです。

aipass_result.png


受験を通じて感じたこと:知識より「判断の基準」が手に入る

合格して一番良かったと感じているのは、業務で生成AIの話題に触れたときに、“何が危ないのか/どこまでならOKか”という判断基準が自分の中に明確にできたことです。
生成AIを安心・安全に活用する基礎力を証明するという、この試験の狙いがしっかりと腹落ちしました。

AIツールやモデルの進化は非常に速いですが、情報管理や権利、倫理に対する考え方は、業務を支える“軸”として長く残ります。
そこを一度体系的に押さえておくことで、今後新しいツールや情報に触れる際にも、ブレずに適切な対応ができると感じています。


おわりに:これから受ける人への実践メモ

最後に、私が試験を通じて「やっておいてよかった」と思うポイントを箇条書きでまとめます。
直前の対策として参考にしていただければ幸いです。

  • 演習は時間を測る:60分60問のペース配分を体で覚える。

  • 禁止事項を必ず避ける:デュアルモニターの抜線や常駐アプリの停止、スクショをしない等、不正行為の誤解リスクを徹底的に減らす。

  • まとまった時間を確保する:好きな時間に受けられるからこそ、誰にも邪魔されない“確実に集中できる時間”を作る。
  • 設問の「適切/不適切」は丁寧に読む:指差し確認をするレベルで、ケアレスミスを防ぐ。

 

生成AIパスポート試験は、エンジニアに限らず、日常的にITツールに触れるすべての方におすすめできる資格です。
安全に活用するための第一歩として、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

弊社へのお問い合わせはこちらまでお気軽にどうぞ!


※「生成AIパスポート」は、一般社団法人生成AI活用普及協会の商標または登録商標です。

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