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【Copilot Studio】ライセンス体系を解説|Copilot クレジット4つの購入方法

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この記事の重要ポイント

  • Copilot Studio の課金は、すべて「Copilot クレジット」という単位に集約されます。Microsoft 365 Copilot や Dynamics 365 の AI 機能とも共通の単位です。
  • クレジットの購入方法は4つあります。従量課金、キャパシティ パック、Copilot Credit 事前購入プラン、Microsoft Agent 事前購入プランです。
  • エージェントを動かす基盤(ハーネス)が3種類に整理され、どのハーネスを使うかで課金の扱いが変わります。
  • Microsoft 365 Copilot ライセンスがあっても、GitHub Copilot ハーネスの実行分は Copilot クレジットが必要です。

こんにちは、DXソリューション営業本部の中井です。
本ブログでは、Microsoft Copilot Studio のライセンス体系を、2026年9月版のライセンス ガイドをもとに整理します。

「Copilot Studio を導入したいが、ライセンスが複雑でどれを選べばいいか分からない」「コストの見積もりが難しい」といったお悩みをお持ちの担当者様も多いのではないでしょうか。

この分野は改訂が速く、以前まとめた内容から購入方法の顔ぶれも変わりました。
本記事では「何をいくらで買うか」に絞って、購入方法の選び方と見落としやすい前提を整理します。

中井(DXソリューション営業本部)

執筆者:中井(DXソリューション営業本部)

Power Platform と Copilot Studio を中心に業務改善・DX 推進に従事。
市民開発者の教育・コミュニティ運営支援やガバナンス整備を強みとし、ハンズオン/ハッカソン登壇は数十件以上。

ライセンスを支える「Copilot クレジット」

Copilot Studio とは

Copilot Studio は、自然言語やグラフィカルな操作画面を使って、エージェント・エージェント フロー・ワークフローを構築、カスタマイズ、デプロイできる会話型 AI プラットフォームです。
社内向け・社外向けを問わず、業種や部門、役割に合わせたエージェントを設計・テスト・公開できる点が特徴です。

Copilot Studio でエージェント、エージェント フロー、ワークフローを構築・デプロイするイメージ
Copilot Studio の位置づけ

共通通貨としての Copilot クレジット

ライセンスを理解するうえで最も重要なのが「Copilot クレジット」という概念です。
エージェントの利用量を測る単位で、消費するクレジット数はエージェントの設計、使われ方、使用する機能によって変わります。

そしてこの単位は、Copilot Studio だけのものではありません。
Copilot Cowork などの Microsoft 365 Copilot 体験、Copilot Studio で構築したエージェント、Dynamics 365 と Power Platform の AI 機能、そして Work IQ API まで、Microsoft の AI 体験に共通する消費単位として使われています。

つまり、「どのくらいのクレジットを消費するか」を見積もることが、プラン選びの第一歩になります。

ハーネスによって課金の前提が変わる

コストを左右するもうひとつの軸が、ハーネスです。
ハーネスとは、エージェントが計画・推論を行い、コンテキストを保持し、ツールや他のエージェントとやり取りするための土台となるソフトウェアの足場を指します。

ライセンスの話でハーネスが出てくるのは、選んだハーネスによってクレジットの消費のされ方が変わるためです。
Copilot Studio がサポートするハーネスは、次の3つです。

ハーネス 位置づけ 向いている例(公式ガイドより)
GitHub Copilot ハーネス エージェント的な構築体験で、業務プロセス全体を最適化する 請求書を読み取って発注書と突き合わせ、例外を承認へ回す買掛金エージェント
標準ハーネス あらかじめ定義したトピックとフローで、ルールベースの会話型エージェントを作る ノート PC の申請を承認とプロビジョニングのワークフローに流す IT オンボーディング エージェント
Copilot チャット ハーネス 組織のナレッジで Microsoft 365 Copilot をカスタマイズする SharePoint のコンテンツをもとに質問へ回答する従業員オンボーディング エージェント

 
課金は「作成時」と「実行時」に分けて考えます。
GitHub Copilot ハーネスで構築したエージェントとワークフローは、作成時と実行時の両方でクレジットを消費します。
ただし消費するのは LLM を使う作成体験に限られ、手動の設定だけであればクレジットは減りません。

標準ハーネスと Copilot チャット ハーネスは、実行時に Copilot クレジットで課金されます。
機能ごとの単価は、後述する Microsoft Learn の課金レートのページで公開されています。
なお音声エージェントだけは計算方法が異なり、通話の総時間と構成した音声オーケストレーションに基づいて、秒単位まで計算されます。

Microsoft 365 Copilot ライセンスでどこまでカバーされるか

「Microsoft 365 Copilot を全社導入しているから、Copilot Studio も追加コストなしで使えるのでは」と考えたくなるところですが、ここはハーネスと場面によって扱いが分かれます。
Microsoft 365 Copilot ライセンスを持っていることで Copilot Studio について何がどこまで認められるかを、ライセンス ガイドは「使用権(use rights)」として整理しています。
その範囲を分ける条件のひとつが、エージェントをどこに公開するかです。

💡 「Microsoft チャネル」とは

エージェントの公開先のうち、Microsoft 365 Copilot チャット、Microsoft Teams、SharePoint といった Microsoft 自身のアプリを指します。
自社の Web サイトやモバイル アプリ、Facebook、WhatsApp、Slack などに公開する場合は、これに当たりません。
同じエージェントでも、どこに公開するかで扱いが変わります。

これを踏まえて使用権の範囲を整理すると、次のようになります。

場面・ハーネス Copilot Studio 単体 Microsoft 365 Copilot
ライセンスがある場合
作成:GitHub Copilot ハーネス LLM を使う作成体験に
クレジットが必要
LLM を使う作成体験に
クレジットが必要
作成:標準ハーネス/Copilot チャット ハーネス ○ 含まれる ○ 含まれる
実行:標準ハーネス クレジットが必要 Microsoft チャネルなら
上限つきで含まれる
実行:Copilot チャット ハーネス クレジットが必要 Microsoft チャネルなら
上限つきで含まれる
実行:GitHub Copilot ハーネス クレジットが必要 × クレジットが必要

 
ポイントは2つあります。

1つ目は、GitHub Copilot ハーネスで作ったエージェントは、Microsoft 365 Copilot ライセンスがあっても実行時にクレジットを消費することです。
使用権でカバーされるのは、標準ハーネスと Copilot チャット ハーネスのエージェントを Microsoft チャネルで実行する場合に限られます。
Copilot Studio のエージェントによる Work IQ API の利用も、使用権の対象外です。

2つ目は、カバーされる場合にも条件が付くことです。
対象になるのは、Microsoft 365 Copilot ライセンスを持つ従業員が、本人のアカウントでサインインしてエージェントを使うケースです。
ライセンスを持たない社員が使う場合や、社外の顧客向けに公開する場合は含まれません。

そのうえで、条件を満たしていても使い放題ではありません。
ライセンス ガイドは「フェアユース(fair usage)の制限が適用される」としており、具体的な上限値は公開されず、今後見直される可能性もあります。
全社規模で使う前提であれば、クレジットの購入もあわせて検討しておくのが安全です。

Copilot クレジットの4つの購入方法

Copilot クレジットの購入方法は4つあります。
利用規模や予算計画に合わせて選択することが重要です。

Copilot クレジットの4つの購入方法を、左のスモールスタートから右の大規模・年間コミットへ並べた図。従量課金メーターは月末に後払いで1クレジット0.01米ドル、Copilot Studio ライセンス(キャパシティ パック)は月額の年払いで1パック200米ドル/月=25,000クレジット、Copilot Credit 事前購入プランは年額前払いで9階層5〜20%割引、Microsoft Agent 事前購入プランは年額前払いで3階層5〜15%割引
4つの購入方法の位置づけ

従量課金メーター(Pay-As-You-Go)

実際に消費した Copilot クレジット数に基づいて、請求月の月末に後払いで料金を支払う方法です。
事前のコミットメントが不要で、月ごとに利用量が増減してもその分だけを支払う形になります。
枠を決めて買う方式ではないため、使いすぎによる中断も起きません。

  • 価格:1 Copilot クレジットあたり 0.01 米ドル
  • メーターの対象:エージェントとフローが消費した Copilot クレジットの合計数
  • メリット:スモールスタートが可能。超過による利用停止の心配がない

Copilot Studio ライセンス(キャパシティ パック)

Copilot Studio のサブスクリプション ライセンスとして提供される、キャパシティ パックです。
テナントが1か月間に消費すると見込まれるクレジット数に合わせて、必要なパック数を購入します。

  • 価格:1 クレジット パックあたり 200 米ドル/月(年払い)
  • 容量:1 キャパシティ パック=25,000 Copilot クレジット/月
  • 課金の単位:テナント単位
  • 注意点:未使用のクレジットは翌月に繰り越されない

容量が足りなくなる場合に備えて、従量課金メーターを併用しておくのが定石です。
クレジット パックを使い切るまでは従量課金メーターにカウントされないため、パックを主軸にしつつ、上振れ分だけを従量課金で受け止める組み合わせができます。

Copilot Credit 事前購入プラン

1年分の Copilot クレジットをまとめて前払いで購入する方法です。
購入したクレジットのプールから自動的に消費され、数量に応じて段階的な割引が適用されます。

階層 Copilot クレジット 割引率
1 300,000 5%
2 1,500,000 6%
3 3,000,000 7%
4 15,000,000 8%
5 30,000,000 10%
6 75,000,000 12%
7 150,000,000 14%
8 225,000,000 17%
9 300,000,000 20%

 
クレジットが不足した場合は、追加購入するか、従量課金で請求を受けることになります。
未使用のクレジットは年間契約の期間終了時に失効します。

Microsoft Agent 事前購入プラン

2026年2月の改訂で追加された選択肢です。
Copilot Studio と Microsoft Foundry の両方にまたがるエージェント サービスを、1年前払いで購入できる統合プランです。

購入の単位はACU(Agent Commit Units)です。
1 ACU は Copilot クレジットまたは Microsoft Foundry の利用 1 米ドル分に相当し、100 Copilot クレジットと等価です。

階層 ACU(Agent Commit Units) 割引率
1 20,000 5%
2 100,000 10%
3 500,000 15%

 
購入した ACU のプールは1年間の期間中いつでも使用でき、対象サービスを消費すると自動的に差し引かれます。
プールを超えた分は、追加で購入するか、自動的に従量課金へ切り替わります。
未使用の ACU は翌年に繰り越されません。

なお、2つの事前購入プランはいずれも Azure ポータルの「予約」から購入します。
購入には Azure サブスクリプションの所有者ロールまたは予約購入者ロールが必要で、Enterprise Agreement の場合は予約インスタンス ポリシーを有効にしておく必要があります。
購入後のキャンセルと交換はできませんので、数量は慎重に見積もってください。

4つの購入方法の比較

それぞれの違いを一目で比較できるよう、表にまとめました。
自社の利用フェーズに合わせて最適なものを選択してください。

購入方法 支払い形態 価格 特徴
従量課金メーター 月末に後払い 1 クレジット
0.01 米ドル
事前コミットが不要。
超過による中断が起きない
Copilot Studio ライセンス
(キャパシティ パック)
月額
(年払い)
1 パック 200 米ドル/月
=25,000 クレジット/月
テナント単位で予算を固定できる。
未使用分は翌月に繰り越せない
Copilot Credit
事前購入プラン
年額前払い 9階層で 5〜20% の割引
(300,000 クレジット/年〜)
1年間の枠として使える。
未使用分は期間終了時に失効する
Microsoft Agent
事前購入プラン
年額前払い 3階層で 5〜15% の割引
(20,000 ACU/年〜)
Copilot Studio と Microsoft Foundry で共用できる。
未使用分は翌年に繰り越せない

 
小さく始めるなら従量課金、月々の利用量が読めていて予算を固定したいならキャパシティ パック、年間の規模が見えていて割引を効かせたいなら事前購入プランというのが、基本的な選び方になります。
Copilot Studio 以外に Microsoft Foundry も使う予定があるなら、4つめの Microsoft Agent 事前購入プランが候補に入ります。
なお、従量課金メーターと2つの事前購入プランは、Microsoft Azure 消費コミットメント(MACC)を減額し、Azure 前払い(Azure Prepayment)の対象にはなりません。

ここまでが「どう買うか」の話です。
実際にどれくらい消費するのか、いつ課金が始まるのか、どう実測して見積もりを詰めるのかについては、こちらの記事で触れています。
全体的に GitHub Copilot ハーネス(新UI版)を主とした内容ですが、見積もりの進め方は共通なので、参考にしていただければと思います。

Dataverse の容量

Copilot Studio を利用すると、データの保存先として Microsoft Dataverse が使用されます。
Copilot クレジットの購入方法を1つ以上構成しているテナントには、次の既定容量が提供されます。

容量の種類 既定値
(テナント)
アドオン単位 アドオン価格
(年払い)
Dataverse データベース 15 GB 1 GB 40 米ドル/月
(1,000 GB 以上は 30 米ドル/月)
Dataverse ファイル 20 GB 1 GB 2 米ドル/月
Dataverse ログ 2 GB 1 GB 10 米ドル/月

 
注意したいのは、この既定容量がテナントに一度だけ付与される点です。
Copilot Studio、Power Apps、Power Automate、Power Pages、対象の Dynamics 365 のうち最初のサブスクリプションが既定容量を提供し、追加のサブスクリプションを購入しても容量は増えません。

制限事項

コストの観点で、あわせて押さえておきたい点です。

注意 1容量は期間ごとに精算され、超過するとサービスが止まる

前払いで容量を買う3つのプランでは、購入した枠が期間ごとに精算されます。
キャパシティ パックは月単位、2つの事前購入プランは年単位で、いずれも使い切らなかった分は次の期間に繰り越せません。
そのうえで、購入した容量を超えた利用にはサービス拒否を含む技術的な強制措置が適用されます。
容量という考え方を持たない従量課金メーターだけは、この強制の対象外です。
超過したときの具体的な挙動と回避策は、前掲の記事で扱っています。

注意 2外部ユーザーには別途ライセンスが必要

外部ユーザーが Power Platform のサービスとデータにアクセスする場合は、適切なライセンスが必要です。
ここでいう外部ユーザーとは、自社とその関連会社の従業員に当たらず、週平均30時間を超えて働く請負業者・代理人でもなく、毎営業日オンサイトで常駐する請負業者・代理人でもない人を指します。
社外向けエージェントを公開する場合は、この点も見積もりに含めておく必要があります。

⚠️ 価格は変更される可能性があります

価格も米ドル建てで変更される可能性があるため、実際の金額はCopilot Studio の価格ページと、その時点の最新のライセンス ガイドでご確認ください。

よくある質問

Q. Microsoft 365 Copilot ライセンスがあれば、Copilot Studio は追加費用なしで使えますか?

ハーネスによります。
標準ハーネスと Copilot チャット ハーネスで作ったエージェントを Microsoft チャネルで実行する場合は、常識的な利用量(フェアユース)の範囲で Microsoft 365 Copilot の使用権に含まれます。
一方、GitHub Copilot ハーネスの実行分には Copilot クレジットが必要です。
また、LLM を使う作成体験については、ハーネスを問わずクレジットが必要です。

Q. 購入した Copilot クレジットが余ったら翌月に繰り越せますか?

繰り越せません。
購入した容量は月ごとに適用され、未使用の Copilot クレジットは翌月に持ち越されません。
年間の事前購入プランについても、未使用分は Copilot Credit 事前購入プランでは期間終了時に失効し、Microsoft Agent 事前購入プランでは翌年に繰り越されません。
多めに買っておけば安心、という考え方は通用しない仕組みです。

Q. 4つの購入方法のうち、どれを選べばよいですか?

利用量が読めているかどうかで判断します。
まだ規模が見えていない段階では、事前コミットが不要で超過による中断も起きない従量課金メーターが選びやすい方法です。
月々の利用量が安定してきたらキャパシティ パックで予算を固定し、年間の規模まで見えていれば事前購入プランで割引を適用する、という進め方になります。
Microsoft Foundry も併用する予定があるなら、両方に使える Microsoft Agent 事前購入プランが候補に入ります。

まとめ

Copilot Studio のライセンスは、Copilot クレジットという単位を軸に、4つの購入方法を組み合わせてコストを最適化する仕組みになっています。
まずは従量課金でスモールスタートし、利用傾向が見えてきた段階でキャパシティ パックや事前購入プランへ移行するのが、進めやすい導入方法だと感じました。

以前のライセンス体系からの大きな変更は2つあります。

1つ目は、Microsoft Foundry と共通で使える購入枠が増えたことです。
Microsoft Agent 事前購入プランにより、Copilot Studio と Foundry の利用を1つの前払い枠でまかなえるようになりました。

2つ目は、ハーネスによって課金の扱いが分かれるようになったことです。
GitHub Copilot ハーネスの実行分は、Microsoft 365 Copilot ライセンスがあってもクレジットが必要になります。
ここを見落とすと見積もりが大きくずれます。

いずれもこの1年ほどで変わった内容です。
見積もりを進める際は、先ほどご紹介した公式ドキュメントから、その時点の最新版を必ずご確認ください。
本ブログが皆様のライセンス選びの参考になれば幸いです。

QESでは、Copilot エージェントのセキュリティ・ガバナンス設計から、PoC・本番構築、運用と継続改善までを一貫してご支援しています。
ライセンス選定やコスト見積もりのご相談にも対応していますので、以下のリンクからサービスの詳細をご確認ください。

※ 本ブログで参照されている、Microsoft、Microsoft Copilot Studio、Microsoft 365 Copilot、Microsoft Dataverse、Microsoft Power Platform、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
※ その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

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