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【Azure OpenAI】Power Automate クラウド フローで実装するOpenAI 外部API連携 ④(Power Automate実装例:AOAI)

Azure OpenAI(AOAI)を用いる時、GPTで柔軟に外部APIと連携して情報を得たり操作を行いたいケースがあります。
この時、AOAIの関数呼び出し(toolsパラメータ)を用いて実装する事が考えられます。
本記事ではこれをPower Automate フローで実装する方法について全6回に分けて掲載します。
本ブログは第4回です。長い記事になりましたがお付き合いいただければ幸いです。
【掲載内容一覧】
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内容 |
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AOAIの全体像
AOAI周辺処理のイメージは下図の通りです。
ユーザーに回答をするか関数を実行するか判断するところまでを範囲とします。
「はいの場合」の処理がtool実行、「いいえの場合」の処理が回答になります。
個別設定
作成 AOAI 本文
AOAIに渡すパラメータ。
本ループ内の変数messagesは初期設定の値に加えて以降の処理結果が追加されています。
toolsには「作成 Tools」で設定した定義を入力します。
temperature以下は適宜調整して下さい。
messages :messages(変数)
tools :outputs('作成_Tools')
HTTP AOAI
AOAIへの問合せ。本記事のapi-versionは「2024-02-15-preview」を使用しています。
図内の下記箇所は適宜差し替えて下さい。
your-aoai :Azure OpenAIのリソースグループ
your-model :Azure OpenAI Studioのデプロイ名
your-key :Azure OpenAIの当該リソースグループのキーの値
配列変数に追加 messages 3
messagesにAOAIからのmessage回答を追加します。
作成 finishReason
AOAIからのfinish_reason回答を抽出します。
条件 Tool有無
AOAIからのfinish_reason回答がtool_callsの場合、Tools処理を実行します(「【Azure OpenAI】Power Automate クラウド フローで実装するOpenAI 外部API連携 ⑤」をご参照ください)。
それ以外の場合、回答処理を実行します(「【Azure OpenAI】Power Automate クラウド フローで実装するOpenAI 外部API連携 ⑥」をご参照ください)。
今回のまとめ
今回はAOAI周りのフローについてまとめました。
AOAIのGPTからの回答に「finishReason」があり、値が「tool_calls」だった場合、指定された関数実行を行います。
次回はこの部分のフローについてまとめます。
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