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【Azure OpenAI】Power Automate クラウド フローで実装するOpenAI 外部API連携 ②(基本構成)

Azure OpenAI(AOAI)を用いる時、GPTで柔軟に外部APIと連携して情報を得たり操作を行いたいケースがあります。
この時、AOAIの関数呼び出し(toolsパラメータ)を用いて実装する事が考えられます。
本記事ではこれをPower Automate フローで実装する方法について全6回に分けて掲載します。
本ブログは第2回です。長い記事になりましたがお付き合いいただければ幸いです。
【掲載内容一覧】
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全体構成
今回は以下の様な構成のデモを作成します。
Power AutomateからAOAIおよびBing Web Search APIにアクセスします。
Bing Web Search APIによりインターネット検索結果を取得します。
本来はPower Appsから本フローを呼び出す想定ですが、今回はフロー作成までとします。
PowerAutomateの基本構成
PowerAutomateの基本構成は下図の通りです。
大きく5つの構成要素があります。
- 初期化
Appsからの引数等を元に初期化を実施します。- システムメッセージ
- ユーザーメッセージ
- Tools定義
- AOAI
Azure OpenAIに問い合わせを行います。
- tool有無
Azure OpenAIからtool実行指定があったか確認します。
- tool実行
指定されたtoolを実行しユーザーメッセージに追加します。
- 回答
Appsに回答を返します。
本記事では各要素に分けてまとめます。
Bing Search
外部連携先であるBing Searchについても関単にまとめます。
Bing Search自体の設定は非常にシンプルです。
- Azure上で「Bing Search v7」のリソースを作成します。
- 名前、サブスクリプション、リソースグループ、価格レベルを設定する事により作成可能です。
- 作成後、キーの管理からキー情報(キー 1)を控えて下さい。
本キー情報を用いてPower Automateからアクセスします。
Azure OpenAI
Azure OpenAIの構築については多くの記事がネット上にあるため、ここでは要点のみ記載します。
- Azure上で「Azure OpenAI」のリソースを作成します。
- 名前、サブスクリプション、リソースグループ、価格レベルを設定します。
- ネットワークの種類は「インターネットを含むすべてのネットワークがこのリソースにアクセスできます。」を選択してください。
- 作成後、「Azure OpenAI Studio」でGPTのデプロイを行って下さい。
GPTのモデルはtoolsパラメータに対応しているモデルを選択してください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/ai-services/openai/how-to/function-calling?tabs=python - モデル名を控えて下さい。
- 作成後、Azureのリソース画面に戻りエンドポイントとキーの管理からキー情報(キー 1)を控えて下さい。
モデル名、エンドポイント、キー情報を用いてPower Automateからアクセスします。
実装方針
記載内容を主題に絞るため、下記方針とします。
- 必要ステップのみとしスコープは使用しない
- エラー制御は省略する
- APIキー等はベタ打ちとする
- フローの速度向上の工夫を省く
- ステップ順序は説明重視(変数の初期化を最初にまとめる等はしない)
- Apps側の実装は範囲外とする
今回のまとめ
今回は基本構成についてまとめました。
次回からいよいよ実装に入ります。
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