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【2026年最新】Claude Code on AWS Bedrock・Marketplace 比較ガイド:料金比較・方式の選び方

この記事のポイント
Claude Codeの利用方式はAnthropicの直契約からAmazon Bedrock・AWS Marketplace Enterpriseまで複数の選択肢があります。料金体系・特徴・選び方を整理します。
- Bedrockならサブスクリプション不要でClaude Codeが使える:
Amazon Bedrockを通じてClaude Codeを利用すると、AnthropicのProプランなどに加入せずともトークン従量課金で使い始められます。 - AWSアカウントに請求を統合できる:
BedrockおよびAWS Marketplace Enterprise経由の利用はいずれもAWS請求に統合されます。Marketplace EnterpriseではAWSのEDP(Enterprise Discount Program)やPPAコミットメントの適用も可能です。 - セキュリティ・ガバナンスに強い(Bedrock):
データがAnthropicに送信されず、AWS VPC内・指定リージョン内でトラフィックを制御できるため、コンプライアンス要件の厳しい組織に適しています。
はじめに:Claude CodeをAWS経由で使う選択肢
こんにちは。DXソリューション営業本部の松浦です。
Claude Codeの料金について、前回の記事ではAnthropicのサブスクリプションプラン(Pro / Max / Team / Enterprise)を中心に解説しました。しかし実は、Claude CodeにはAnthropicのサブスクリプションなしでAWS経由で使う方法が存在します。
それが Amazon Bedrock経由 と AWS Marketplace経由 の2つです。AWSをすでに活用している企業や、セキュリティ・ガバナンス要件が厳しい組織にとって非常に魅力的な選択肢です。
本記事では、この2つの方式を料金体系・コスト比較・方式選択の観点から解説します。
2026年4月22日、エンジニア以外のナレッジワーカー向けデスクトップアプリ Claude Cowork(ドキュメント分析・リサーチ・レポート生成などを担当)が Amazon Bedrock 経由での利用に対応しました。Claude Code と同じ AWS IAM 認証・従量課金で動作し、シートライセンスは不要です。本記事の内容は Claude Code・Claude Cowork の両方に適用されます(出典:AWS ブログ)。
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BedrockのエンタープライズIAM認証構成・OpenTelemetryモニタリング・ユーザー単位のQuota管理など、本格的な組織導入の構築手順をお探しの場合は、弊社三浦が公開しているこちらの記事をご参照ください!
本記事のスコープ:BedrockおよびAWS Marketplace経由でClaude Codeを利用する際の料金体系・方式比較・コスト最適化・方式選択の考え方を中心に解説します。
関連記事(上記リンク)のスコープ:AWS公式ガイダンスを使ったエンタープライズ向けのフルスタック構成(Cognito認証・IAMフェデレーション・OpenTelemetry・Analytics・Quota管理)の実践的な構築手順を解説しています。
なお、Claude Codeのサブスクリプションプラン料金・Claude API料金については、以下の関連記事もあわせてご覧ください。
ご注意事項
⚠️ 情報の鮮度について:本記事の情報は 2026年4月24日時点 のものです。料金・仕様は変更される場合があります。最新情報は Amazon Bedrock 料金ページ および Claude Code on Bedrock 公式ドキュメント でご確認ください。
⚠️ リセラー(請求代行)経由のAWSアカウントをご利用の場合:AWSリセラー(請求代行業者)を通じてご契約のAWSアカウントでAmazon BedrockやAWS Marketplaceを利用する場合、リセラー側の契約条件・設定によってBedrockの利用申請や有効化手続きが別途必要になることがあります。ご利用前に必ず請求代行業者にご確認ください。
1. 3つの利用方式を整理する
Claude Codeの利用方式はAnthropic直契約とAWS経由の大きく2経路に分かれます。Anthropic直契約はサブスクリプション(Pro/Max/Team)とAPI直接利用の2種類、AWS経由はBedrockとMarketplace Enterpriseの2種類があります(詳細は以下の表参照)。
| 方式 | 認証 | 課金体系 | 請求先 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| Anthropicサブスクリプション Pro / Max / Team |
Anthropicアカウント | 月額固定 | Anthropic | 個人・少人数チーム(詳細は関連記事参照) |
| Anthropic API 直接従量課金 |
Anthropic APIキー | トークン従量課金 | Anthropic | API活用・開発者向け(詳細は関連記事参照) |
| Amazon Bedrock | AWS IAM | トークン従量課金 | AWS | AWSユーザー・エンタープライズ |
| Marketplace (Enterprise) |
Anthropicアカウント (MarketplaceはAWS請求代行のみ) |
シート年間契約+使用量課金 | AWS(統合請求) | 大企業・ライセンス一元管理 |
2. Claude Code on Amazon Bedrockとは
出典:Claude Code on Amazon Bedrock - Claude Code Docs
Amazon Bedrockは、AWSが提供するフルマネージドな生成AIサービスです。AnthropicのClaudeをはじめ、複数のAIプロバイダーのモデルを統一されたAPIで利用できます。Claude CodeはこのAmazon Bedrockをバックエンドとして動作させることができます。
サブスクリプション方式との主な違い
| 項目 | サブスクリプション | Bedrock経由 |
|---|---|---|
| Anthropicアカウント | 必要 | 不要 |
| 認証方式 | Anthropic APIキー | AWS IAM(アクセスキー / IAMロール) |
| 使用量上限 | プランごとに上限あり | 原則上限なし(レート制限のみ) |
| 料金体系 | 月額固定 | トークン従量課金 |
| データの流れ | Anthropicのインフラ経由 | AWS リージョン内で完結 |
| 請求 | Anthropicに直接 | AWSアカウントに統合 |
| モデルの指定 | プランにより自動選択 | 推論プロファイルARNを明示指定 |
Bedrock方式が特に向いている組織
- AWSをメインクラウドとして使用しており、請求を一元管理したい
- コンプライアンス要件上、データを特定のAWSリージョン内に留めたい
- 既存のAWS EDP(Enterprise Discount Program)やクレジットを活用したい
- IAMによる細かいアクセス制御・監査ログが必要
- CIパイプラインや自動化システムに組み込み、スケーラブルに使いたい
3. AWS Marketplaceからの利用とは
AWS Marketplaceは、AWSが運営するソフトウェア・サービスのオンラインストアです。Claude CodeをAWS Marketplace経由で利用する場合、Claude Enterpriseのみが対象となります。
Claude Enterprise:シートベース・SaaS型の選択肢
「Claude Enterprise」はAWS Marketplace上で提供されるSaaS型のClaude製品です。年間シート契約+使用量ベースの従量課金という料金体系で提供されています。
- 年間シート契約+使用量課金:AWS Marketplace(日本)の公開価格では、20席・12ヶ月契約で$4,800(1席あたり$240/年 = $20/月相当)。これに加え、使用量に応じてUsage Fee($0.01/ユニット、AWS Marketplace上の課金単位)が発生します。ユニットの定義(トークン・リクエスト等)はAWS MarketplaceのClaude Enterpriseページまたは営業担当にご確認ください。契約期間中に席を追加する場合は日割り料金($0.66/日・席)で対応可能です
- Claude Code含む:Claude Chat・Claude Code・Cowork(ウェブ・モバイル・デスクトップ・CLI)が1つのシートに含まれます
- プライベートオファー(Private Offer):Anthropicとの個別交渉によりカスタム価格・条件での契約が可能。大規模導入や特別要件がある場合はAnthropicの営業担当にお問い合わせください
- AWS Marketplace経由で調達完結:調達部門が承認済みのAWS経路でEnterprise契約を締結できるため、Anthropicとの個別ベンダー登録が不要
4. 料金体系の比較
各方式の料金構造を比較します。
| 方式 | 基本料金 | 変動費 | 上限 | コスト予測 |
|---|---|---|---|---|
| Pro(サブスク) | $20/月 | なし(上限超過時はAPI課金) | あり(使用量プール) | しやすい |
| Max(サブスク) | $100〜$200/月 | なし(上限超過時はAPI課金) | あり(大容量) | しやすい |
| Bedrock(直接) | $0 | トークン消費量に応じて課金 | なし | 変動あり |
| Marketplace(Enterprise) | $4,800~/年(20席〜)+使用量課金 | 年間シート料金+使用量ベース従量課金 | シート数・使用量に応じる | やや変動あり |
サブスクリプション vs Bedrock:費用面での損益分岐点
Bedrockは使った分だけ課金されるため、使用量が少ない月は安く、多い月は高くなるという特徴があります。サブスクリプションのProプラン($20/月)と比較すると、おおよそ以下の目安になります。
- 週1〜2回の軽い利用(バグ修正・小機能追加):Bedrockの方が安い可能性が高い
- 毎日数時間以上の利用:サブスクリプションの方がコスト効率が良い場合が多い
- CI/CDパイプライン・大量バッチ処理:スパイク的な使用量にもスケールするBedrockが向く
公式ドキュメントによれば、エンタープライズ環境でのAPI利用における実績コストは 開発者1人あたり1日約$13、月$150〜$250 が平均とされています(出典:Manage costs effectively - Claude Code Docs)。ただし、この数値はClaude API(Anthropic直接)利用時のデータであり、Bedrock経由でも同等の傾向が見込まれますが、モデル選択やキャッシュ効率により変動します。
※ AWS Marketplace Enterprise(シートベースSaaS)はトークン従量課金と課金体系が根本的に異なるため、上記比較の対象外です。Enterpriseの費用対効果はシート数・利用頻度・GUI機能の活用度により異なります。
📌 各モデルの詳細なトークン単価(Opus / Sonnet / Haiku)については、BedrockとAnthropicのAPIは同一料金構造(グローバルエンドポイント基準)です。詳しくは Amazon Bedrock 料金ページ および下記の関連記事をご参照ください。
5. どの方式を選ぶべきか?
| こんな状況なら | 推奨方式 | 理由 |
|---|---|---|
| 個人・少人数チーム | Anthropicサブスクリプション (Pro / Max / Team) |
月額固定でコスト予測しやすい |
| AWSを使っておらず使用量が安定している | ||
| AWSを使っておらず従量課金で柔軟に使いたい | Anthropic API(直接) | APIキーのみで即利用可能。詳細は関連記事参照 |
| AWSユーザーで使用量が変動する | Amazon Bedrock | 従量課金・上限なし。IAM / VPC / 監査ログを活用可能 |
| AWSユーザーで使用量が安定している ※月額固定でシンプルに管理したい場合はAnthropicサブスクリプションも選択肢 |
||
| CIパイプライン・大量自動化処理 | ||
| データ残留制御・IAM/VPC制御・監査ログなどガバナンス要件がある | ||
| 大企業でライセンス一元管理・AWS調達で完結したい | Marketplace(Enterprise) | シート管理・AWS経路で契約完結。プライベートオファー対応 |
「Bedrockに興味があるが、AWSの導入・設定が不安」という場合でも、弊社ではAWS導入支援からBedrockの環境構築まで一貫してサポートしております。お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
まとめ
本記事の内容をポイントで整理します。
- Claude Codeの利用方式はAnthropicのサブスクリプション・API直接、Amazon Bedrock、AWS Marketplace Enterpriseに大別される。用途・組織規模・AWSとの関係で選び方が変わります。
- Bedrockはトークン従量課金で、AWSに請求が統合される。月額固定がないため、使用量が少ない場合や変動が大きい場合に適しています。
- AWS MarketplaceからのClaude Code利用はEnterpriseのみ。定額シート制のSaaS方式で、プライベートオファーによる大規模カスタム契約にも対応しています。
- Bedrock経由ではIAM・VPC・監査ログが使えるため、コンプライアンス要件の厳しい組織に最適。データが特定リージョン内に留まります。
- Anthropic ConsoleのWorkspace Spend LimitはBedrock経由では利用できない。コスト上限管理はAWSの予算アラート(AWS Budgets)で代替してください。モデル使い分け・キャッシュ戦略などの詳細コスト最適化は関連記事を参照。
- 料金は方式・モデル・リージョン・バージョンにより異なります。公開前に必ず最新情報を確認してください。Bedrock料金はAmazon Bedrock 料金ページ、Enterprise料金はAWS Marketplace Claude EnterpriseページまたはAnthropicの営業担当へご確認ください。
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