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Anthropicの最新セキュリティツール「Claude Code Security」について解説

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この記事のポイント

Anthropic社が発表した「Claude Code Security」は、AIを用いてソフトウェアの脆弱性を発見し、修正までをサポートする画期的なツールです。本記事では、その特徴や利用手順を非エンジニアの方にも分かりやすく解説します。

  • 推論による高度な脆弱性検知:
    従来のパターンマッチングではなく、AIがコードの文脈やデータの流れを深く理解し、複雑な論理エラーを特定します。
  • 自己検証による誤検知の削減:
    AIが自ら発見した脆弱性を再検証(敵対的検証)することで、本当に対応が必要なリスクだけを抽出します。
  • 修正提案から適用までのシームレスな連携:
    脆弱性の発見にとどまらず、既存のコードスタイルに合わせた修正パッチを提案し、人間の承認を経て迅速に適用できます。

1. はじめに

2026年2月20日、Anthropic社はAIによる開発支援ツール「Claude Code」の新機能として、「Claude Code Security」を発表しました。

参照:https://www.anthropic.com/news/claude-code-security

この発表は市場でも大きな関心を集め、関連企業の株価に影響を与えるほどの注目度となっています。AIが高度な脆弱性(セキュリティ上の弱点)の検知や修正能力を持つことは、これまでのサイバーセキュリティのあり方を根底から変える可能性を秘めています。

参照:https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-02-20/TARUNWKGCTFL00

2. Claude Code Securityとは

Claude Code Securityの最大の特長は、従来の決められたルールに従ってスキャンするだけのツールではなく、「熟練したセキュリティ研究者のようにコードを推論する」という点にあります。

  • 推論ベースの検知: Claudeはプログラムの文脈や、様々な部品(コンポーネント)同士のつながり、データがどう流れていくかを深く理解し、論理的な推論に基づいて弱点を見つけ出します。
  • コンテキスト(文脈)依存の脆弱性への対応: 単一のファイルだけでなく、複数のファイルにまたがる複雑なデータの動きを追跡できます。これにより、従来のツールでは見逃されがちだった「ビジネスロジックの不備(システムの仕様上の穴)」や「複雑なアクセス制御の欠陥」といった、文脈に依存する高度な脆弱性の発見が可能になりました。
  • 対象となる脆弱性: メモリ破損、不正な命令を紛れ込ませるインジェクション攻撃、認証の回避(バイパス)など、特に深刻度の高いリスクに焦点を当てています。

3. 主な機能と仕組み

Claude Code Securityは、問題の発見から修正案の提示、そして優先順位の決定までをサポートします。

参照:https://claude.com/solutions/claude-code-security

並列スキャンと多角的なコンテキスト理解

システム全体を並行して高速にスキャンし、過去の変更履歴(Git)やビジネス上のルールを読み解きます。アプリケーション全体の構造を把握した上で、データがシステム内をどのように移動するかを追跡し、潜在的な危険性を浮き彫りにします。

敵対的検証による精度の向上

Claudeは自らが見つけた脆弱性に対し、「本当にこれは問題なのか?」と自問自答する「敵対的検証(Adversarial verification)」という多段階の自己チェックを行います。自らの発見を厳しく検証することで、エンジニアの時間を無駄にする「誤検知(False positives)」を最小限に抑えています。

信頼度スコアとパッチ(修正プログラム)の管理

発見された脆弱性には、危険度を示す「重要度(Severity)」だけでなく、AIの自信の度合いを示す「信頼度スコア(Confidence rating)」が割り当てられます。これにより、開発チームはどの問題から優先して対処すべきかが一目で分かります。
さらに、Claudeは現在のコードの書き方や構造に合わせた「修正パッチ」を自動で提案します。最終的な修正の適用は人間が内容を確認して承認する仕組みとなっており、AIに任せきりにすることなく安全に運用できます。

4. 実際の利用手順(ワークフローのデモ構成)

Claude Code Securityの使い方は非常に直感的です。一般的な利用手順は以下のようになります。

① コードベースのスキャン開始

エンジニアがスキャンを指示すると、Claudeがプロジェクト全体の読み込みを開始します。複数ファイルにまたがるデータの流れを瞬時に追跡し、システム全体の依存関係を把握します。

コードベースのスキャン開始画面

② 脆弱性の特定と検証

ビジネスロジックに潜む複雑なエラーを検知します。このとき、前述の「自己チェック機能」が働き、本当にリスクがある信頼性の高い情報だけが抽出されます。

③ ダッシュボードでの確認

検証が終わると、結果がダッシュボードに一覧表示されます。脆弱性の種類、重要度、信頼度スコアに加え、「なぜこれがリスクなのか」という詳細な解説をエンジニアが確認できます。

脆弱性が一覧表示されたダッシュボード

④ パッチの適用と承認

Claudeが提案した具体的な修正コード(パッチ)をエンジニアがレビューします。内容に問題がなければワンクリックでシステムに適用でき、開発の負担を増やすことなく素早く安全性を確保できます。

具体的な修正コードの提案と適用画面

5. ライセンスと早期アクセスについて

現在、この機能は「限定的なリサーチプレビュー(Limited research preview)」として提供されています。

  • 対象ユーザー: Claude Enterprise または Claude Team のライセンスを利用している方が、ウェブ上のClaude Codeを通じて利用可能です。利用を希望する場合はウェイトリストへの登録が必要です。
  • OSSへの貢献: オープンソース・ソフトウェア(OSS)の開発者に対しては、無料かつ優先的なアクセス枠が用意されています。
  • 利用上の注意点: AIは誤りを犯す可能性があるため、特に重要なシステムに修正を適用する際は、必ず人間による最終確認と承認を行うことが強調されています。

参照:https://claude.com/contact-sales/security

6. まとめ

サイバー攻撃者がAIを利用して攻撃を巧妙化させている現代において、守る側もAIを活用して先手を打つことが不可欠になっています。
Claude Code Securityは、セキュリティの専門知識が不足しがちな開発現場であっても、高度な推論能力を持つAIを活用することで、システムの安全性を向上させる可能性があります。

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※このブログで参照されている、Anthropic、Claudeは、Anthropic, PBCの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

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