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記事公開日

AWS Cost Explorerに自然言語でコスト分析ができる機能が登場

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この記事のポイント

AWS Cost Explorerに Amazon Q Developer による自然言語クエリ機能が追加されました。

  • 自然言語でコスト分析:
    手動でフィルタを操作しなくても、会話形式でコストの内訳や傾向を分析できる
  • サジェスト+自由入力の2つの入口:
    提案されたプロンプトをクリックするだけの簡単な使い方に加え、自分の言葉で自由に質問も可能
  • フォローアップで深掘り:
    会話の文脈を維持したまま追加質問ができ、コストの原因調査が容易に

はじめに

DXソリューション営業本部の三浦です。

2026/4/7にAWS Cost Explorerに新機能が追加されました。

AWS Cost Explorer now supports natural language cost analysis

これまで、どのリソースが高額になっているのか、いつ使用されているのかを把握するには、Cost Explorer上で手動でフィルタリングする必要がありました。今回のアップデートにより、Amazon Q Developerとの統合で自然言語による質問が可能になっています。

本記事では機能のご紹介と、実際に使ってみた様子をお伝えします。

マネジメントコンソール上で確認してみる

サジェストプロンプトを使ってみる

マネジメントコンソールでCost Explorerを開くと、「AIでコストを調べる」というセクションが追加されていました。

Cost Explorerに追加された「AIでコストを調べる」セクション

提案されたプロンプト(Suggested prompts)の「先月、最も支出が多かったのはどのサービスか?」という質問を投げかけると、Amazon Q Developerのチャットパネルが開きコストの分析を始めました。

なお、サジェストされたプロンプト以外の質問をしたい場合は、サジェストプロンプトの横に配置された「質問をする(Ask question)」ボタンから自分の言葉で自由に入力できます(公式ドキュメント)。

※4/8現在では「質問をする」ボタンをクリックしても開きませんでした。

Amazon Q Developerのチャットが開きAIがコスト分析を始めた画面

分析が終わると以下の出力が返ってきました。

先月(2026年3月)で最も支出が多かったAWSサービスはAmazon Virtual Private Cloud (VPC)で、$xxx.xxでした。

以下が上位10位のサービス別支出です:

順位  サービス                                              費用 (USD)
1     Amazon Virtual Private Cloud                          $xxx.xx
2     Amazon EC2 - Compute                                  $xxx.xx
3     Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA)    $xxx.xx
4     EC2 - Other (EBS, NAT Gateway, Data Transfer, etc.)   $xxx.xx
5     Claude Sonnet 4.5 (Amazon Bedrock Edition)            $xxx.xx
6     Amazon Redshift                                       $xxx.xx
7     Amazon OpenSearch Service                             $xxx.xx
8     Amazon SageMaker                                      $xxx.xx
9     Amazon QuickSight                                     $xxx.xx
10    AWS Config                                            $xxx.xx
2026年3月の全サービス合計支出: $x,xxx.xx

主な観察点:
Amazon VPCが最高額となっており、NATゲートウェイ、VPCエンドポイント、
データ転送料金が含まれています
EC2関連(Compute + Other)を合計すると全体の約30%を占める最大のコスト要因です
MWAAは注目すべきコストセンターで、環境稼働時間料金が主な要因と考えられます
生成AI/MLサービス(Bedrock上のClaude Sonnet 4.5 + SageMaker)も
AI/MLワークロードの活発な利用を反映しています
詳細な分析はCost Explorer でご確認いただけます。

サービス別の支出ランキングだけでなく、コスト要因の分析や観察点まで出力してくれます。手動でフィルタを切り替えながら確認していた作業が、一つの質問で完結するのは便利です。

フォローアップ質問で深掘りする

EC2の利用料が想定しているよりも高かったため「利用料が高いEC2インスタンス名を教えて」とフォローアップの質問をすると以下の出力が返ってきました。Amazon Q Developerは会話の文脈を維持するため、前の質問の流れを踏まえた深掘り分析が可能です。タグ付けをしていないインスタンスでも、インスタンス名やインスタンスタイプ、現在の稼働状況を整理してくれるのでコストの把握が容易になりました。

EC2の利用料が高くなっているインスタンスについて調べました。以下が詳細です:

現在のEC2インスタンス状況
あなたのアカウントには以下のEC2インスタンスがあります:

1. [インスタンス名A]
   インスタンスID: i-xxxxxxxxxxxxxxxxx
   インスタンスタイプ: t3.large
   状態: 停止中

2. [インスタンス名B]
   インスタンスID: i-xxxxxxxxxxxxxxxxx
   インスタンスタイプ: t2.micro
   状態: 停止中

先月(2026年3月)のEC2コスト内訳
インスタンスタイプ別の利用料は以下の通りです:

インスタンスタイプ  費用 (USD)  計算コストの割合
m6i.xlarge          $xxx.xx    78.2%
t3.large            $xxx.xx    14.1%
t3.medium           $xxx.xx    7.5%
m5.xlarge           $x.xx      0.1%
t2.micro            $x.xx      0.0%
合計                $xxx.xx    100%

主な発見
最も高額なインスタンス:
m6i.xlargeが最も高額(全EC2計算コストの78.2%)
このインスタンスタイプが3月中継続的に稼働していたと考えられます

現在のインスタンス:
現在稼働中のインスタンスは両方とも停止状態のため、計算コストは発生していません
ただし、関連するEBSボリュームの料金は継続して発生しています

注意:個別のインスタンスID別のコストデータは過去14日間のみ利用可能です。
3月のデータについては、インスタンスタイプ別の内訳が最も詳細な情報となります。

より詳細な分析はCost Explorer でご確認いただけます。

インスタンスタイプ別のコスト割合や稼働状況まで整理してくれるため、どのインスタンスがコストの主因なのかが一目でわかります。「停止中でもEBSボリュームの料金は継続して発生しています」といった注意点も教えてくれるのが親切です。

おまけ:Amazon Qアイコンからの自由入力

Cost Explorerの左上にあるAmazon Qアイコンをクリックすると、Amazon Q Developerのチャット画面が開き、自由なプロンプトの入力が可能でした。

Amazon Qアイコンからチャットを開く Amazon Q Developerで自由にプロンプトを入力

公式ドキュメントによると、以下のような質問にも対応しています。

  • 「なぜ先週コストが増えたのか?」(コスト変動の原因調査)
  • 「コスト最適化の機会を教えて」(Cost Optimization Hub・Compute Optimizerとの連携)
  • 「S3にダブリンで1PB保存したらいくらかかる?」(料金見積もり)
  • 「EC2コストをインスタンスタイプ別に過去6ヶ月分グラフにして」(チャート生成)
  • 「予算を超過したチームはある?」(AWS Budgetsとの連携)

まとめ

AWS Cost Explorerに統合されたAmazon Q Developerの自然言語クエリ機能により、手動でフィルタを操作しなくても会話形式でコスト分析ができるようになりました。

 

内部的にはエージェント型アーキテクチャを採用しており、複数のBilling and Cost Management APIを呼び出して計画を動的に更新しながら分析を行います。各APIコールの詳細も表示されるため、どのようなデータに基づいた回答なのか透明性が確保されています。

なお、Amazon Q Developer Free Tierでは月25回まで無料で利用可能です。それ以上の利用にはAmazon Q Developer Proサブスクリプションが必要です。詳しくはAmazon Q Developer料金ページをご確認ください。

参考リンク:



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