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Kiro Powers AWS Cost Optimization Powerでコスト急増の原因を特定してみた

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この記事のポイント

AI IDE「Kiro」の拡張機能「AWS Cost Optimization Power」を活用し、複雑なAWSコスト調査をチャットベースで完結させる手法を解説します。DXソリューション営業本部の岡田が、実際にSlackでの指摘をきっかけにコスト急増の原因を特定した検証プロセスを公開します。

  • 主要サービスのコスト増減を即座に可視化:
    Amazon VPC (+197%) や EC2-Other (+138%) など、コストが急増したサービスを具体的な数値で自動抽出。Cost Explorerを手動でフィルタリングする手間を大幅に削減します。
  • リソースレベルまでのシームレスなドリルダウン:
    Billing and Cost Management APIやCompute Optimizerと連携。インスタンスIDからアカウント名を一発で特定し、検証用インスタンスの停止漏れといった「真の原因」を迅速に突き止めます。
  • 高精度な月末着地予測と再発防止:
    AWS予測エンジンによる信頼区間80%のコスト予測や、前月比の増加トレンドを算出。予算超過リスクを早期に検知し、適切なコスト最適化アクションを支援します。

はじめに

こんにちは。DXソリューション営業本部の岡田です。
チームのSlackにこんなメッセージが飛び込んできました。

「直近のAWS請求、高くなっているけど何があった?」

AWSのCost Explorerを開いてみたものの、原因のリソースが特定できず。。。
そこで、AI IDE「Kiro」のAWS Cost Optimization Powerを使って、チャットベースで原因を特定してみることにしました。

従来の調査方法 今回のアプローチ
Cost Explorerを手動で操作 Kiroにチャットで質問するだけ
フィルタを何度も切り替えて確認 AIが自動でデータを取得・分析
インスタンスIDから名前を手動で照合 リソースレベルまで一発で特定

前提条件

  • Kiroがインストールされていること
  • AWS CLIが設定済みで、Billing/Cost Explorer APIへのアクセス権限があること
  • SSO認証またはIAMユーザーでCLIが利用可能な状態であること

AWS CLIの認証について

Kiroで分析を始める前に、AWS CLIの認証を通しておく必要があります。
aws login を使えばアクセスキー不要で認証できるので便利です。詳しくは下記ブログをご覧ください。

AWS Cost Optimization Powerの導入

KiroにはPowerという拡張機能の仕組みがあり、AWS Cost Optimization Powerをインストールすることで、コスト分析に特化したMCPサーバーが自動的に接続されます。

Powersについては、下記ブログをご覧ください。

インストール手順

  1. Kiroを開く
  2. 左サイドバーの Powers アイコンをクリック
  3. 「AWS Cost Optimization」を検索
  4. Install をクリック
  5. Kiroを再起動して反映



インストールが完了すると、以下のMCPサーバーが自動的に利用可能になります。

MCPサーバー 主な機能
Billing and Cost Management コスト・使用状況データの取得、異常検知、予算監視
AWS Pricing サービスの料金情報の取得
CloudWatch メトリクスの取得、リソース監視

個別にMCPサーバーを設定する手間がなく、Powerをインストールするだけですぐに使い始められるのが利点です。

実践:コスト急増の原因を調査する

Kiroのチャットで、まずは全体像を把握します。

「今週と前週のAWS利用料金を比較して。特にどのサービスが増えている?」

Kiroがサービス別のコスト比較を返してくれます。

🏷️ サービス別コスト TOP5(前週比)

# サービス 今週 前週 増減率 注意
1 Amazon VPC $XXX.XX $XX.XX +197% 🔴
2 EC2 - Other $XXX.XX $XX.XX +138% 🔴
3 EC2 Compute $XXX.XX $XX.XX +87% 🔴
4 Amazon MWAA $XX.XX $XX.XX +229% 🔴
5 Amazon QuickSight $XX.XX $X.XX NEW相当 🔴

特にEC2とVPCの増加が目立ちます。
次に、EC2の中でどのリソースが原因なのかを深掘りします。

「EC2のコストをインスタンスごとに内訳を教えて」

KiroはインスタンスID単位のコストデータを取得します。

原因リソースの特定:インスタンスレベルの分析

インスタンス別のコストデータから、特定のインスタンスが突出してコストを消費していることが判明しました。

🖥️ EC2インスタンス別コスト

インスタンスID アカウント 日額コスト 状態
i-0abc1234xxxx 開発検証アカウントA $XX.XX NEW 検証用
i-0def5678xxxx 開発検証アカウントB $XX.XX 停止済
i-0ghi9012xxxx 開発検証アカウントB $X.XX 停止済

※Kiroが自動でインスタンスIDからアカウント名を特定

Kiroはインスタンスの所属アカウントまで自動で特定してくれます。Cost Explorerでもフィルタを組み合わせれば確認できますが、リソースIDとアカウントを紐づけるには何度もフィルタを切り替える必要があります。Kiroは、アカウント名まで一発で紐づけてくれました。

「このインスタンスID i-0abc1234xxxx の詳細を教えて」

Kiroはインスタンスの詳細情報を返してくれます。

📋 インスタンス詳細: i-0abc1234xxxx

アカウント 開発検証アカウントA
インスタンスタイプ xxxx.xlarge
リージョン ap-northeast-1
起動日 2026-04-06
稼働日数 2日
日額コスト $XX.XX

※検証用に起動されたインスタンス。短期利用の可能性あり

さらに、Compute Optimizerの推奨事項も確認できます。

「EC2の最適化推奨事項を教えて」

Kiroはオーバースペックなインスタンスやアイドル状態のリソースを特定してくれます。

💡 EC2 最適化推奨事項

インスタンスID 現在のタイプ 推奨タイプ 検出結果 推定削減額
i-0abc1234xxxx xxxx.xlarge 停止 or 縮小 OVER_PROVISIONED $XX.XX/週
i-0def5678xxxx xxxx.2xlarge xxxx.large OVER_PROVISIONED $XX.XX/週

※Compute Optimizerが過去のCPU/メモリ使用率から自動判定

今回のケースでは、検証用に起動されたインスタンスが原因でした。

着地予想

月末の着地予測も確認できます。

「今月の月末コスト着地予測を教えて」

KiroはAWSの予測エンジンによる月末着地見込みを返してくれます。

🎯 月末コスト着地予測

  • 今月実績(4/1〜4/9): $X,XXX.XX(月次トレンドデータより)
  • 経過日数: 9日 / 30日
  • AWS予測(月末着地): $X,XXX.XX(信頼区間80%: $X,XXX 〜 $X,XXX)
  • 日割り予測(月末着地): $X,XXX.XX(= $XXX.XX/日 × 30日)
    • ※月初一括計上(Tax、Supportなど)を除外した実質日額も算出
  • 前月実績: $XXX.XX
  • 前月比: +XXX%〜+XXX% 🚨 大幅超過リスク

サービス別 着地予測 TOP5

# サービス 今月実績(9日) 着地予測(日割り) 2月実績 3月実績
1 Amazon VPC $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX
2 EC2 Compute $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX
3 EC2 - Other $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX
4 Kiro $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX
5 Amazon MWAA $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX $XXX.XX

このように、月末の着地予測やサービス別の内訳まで自動で算出してくれます。過去の月と比較して妥当かどうかも判断材料になります。

まとめ

今回はKiroのAWS Cost Optimization Powerでコスト急増の原因を特定するまでの流れをご紹介しました。

  • Cost Explorerを手動で操作する必要がなく、チャットで質問するだけ
  • サービス別→アカウント別→インスタンス別と、自動で深掘りしてくれる
  • 月末着地予測まで出してくれる

Kiroに質問するだけで簡単にコスト分析ができるので、まずはKiroに聞いてみましょう!



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