1. システムとオフィスの融合|株式会社QES
  2. media
  3. マイクロソフトソリューション Power Apps Power Platform Power BI Power Automate Azure
  4. Power Platformと他サービスのデータ連携② コネクタと実装例のご紹介

QESブログ

Power Platformと他サービスのデータ連携② コネクタと実装例のご紹介

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加



こんにちは。システムソリューション営業本部の吾妻です。

ソースコードを書くことなくアプリ開発できるローコードツール「 Power Apps 」、ユーザー操作やデータ変更といったトリガーを起点に自動的に処理を行わせることができる「 Power Automate 」には、「コネクタ」を利用することで、アプリ、データ、サービスを簡単に連携できるという特徴があります。

前回の記事では、データ連携方法の概要と、手作業によるデータのインポート/エクスポートの手順をご紹介しました。
2回目となる今回の記事では、Power Platformで元々用意されているコネクタを利用した連携方法についてご紹介したいと思います。


コネクタの概要

まず、コネクタとは何かというところですが、 Office 365 、 Salesforce 、 Twitter といった一般によく利用されるサービスやオンプレミスのデータソースに対して、データを取得しに行ったり、アクションを実行するものです。データを取得しに行く機能を持つコネクタは、Power AppsやPower Automateに対して「テーブル」の形でデータを連携してきます。
また、コネクタには、標準コネクタとカスタムコネクタがあり、今回ご紹介するのは標準コネクタ(Power Platformで元々用意されているコネクタ)です。

それでは、数ある標準コネクタの中から、最近QESでアプリケーション構築実績があるコネクタをジャンルごとにいくつかピックアップして、大まかな構成例をご紹介したいと思います。



①データベース系

    SharePoint   Dataverse   Oracle DB    


Power Appsが登場したばかりの頃は、SharePointをデータソースにしてMicrosoft 365に含まれるライセンスの範囲内での実装を希望されるお客様が多かったですが、最近はPower Apps per user / per app planをご購入いただいた上で、Dataverseをデータソースにして実装するパターンが増えてきた印象です。

今回は、 Oracle DB コネクタを例に、実装例をご紹介したいと思います。オンプレミスにある既存システムからクラウドサービスへ移行するために、 Oracle DB や SQL Server から Dataverse テーブルへのデータ移行を希望されるお客様向けの、 Power Platform に含まれる「データフロー」という機能を利用した構成です。
データフローは、データのインポート元やエクスポート先、Power Queryによるデータ変換処理内容を指定しておき、手動または定時実行によってデータ読み込みを行うためのETLツールです。データフローはクラウドサービス間でのデータ読み込みがメインの機能ではありますが、オンプレミスの、データソースとなるDBサーバーと同じネットワーク内に、「オンプレミスデータゲートウェイ」というアプリケーションをインストールすることで、クラウド上にある Power Platform の各サービスへと、オンプレミスにあるデータを読み込んだり、書き出したり、テーブルごと移行したりすることが可能です。
実案件では、データの読み込み先として、Dataverseを利用することで、Power AppsやPower BIといったサービスから、簡単にデータを利活用できるようにしました。

expl_oracle.png


②電子署名系

    Adobe Sign          


Power Automate に組み込みの承認ワークフロー機能との親和性が高いコネクタとして、電子署名ワークフロー実装のご要望をいただくことが増えてきました。

今回は、A社内での承認ワークフローが完了した後に、Acrobat Signによるドキュメント署名をB社も含めて実施するシナリオについて、実装例をご紹介したいと思います。

オンプレミスにある基幹業務システムから出力される契約書ファイルを取り込んだり、署名済の契約書ファイルをオンプレミス側に保存しておいたりするために、社内にオンプレミスデータゲートウェイがインストールされた中継サーバーを用意しておき、「ファイルシステム」コネクタでアクセスできるようにしておきます。
すると、基幹システム側での契約書発行を「トリガー」として起動されたクラウドフローを利用して、①「承認アクション」を利用したA社内での承認ワークフローから、②Acrobat Signによるドキュメント署名、③署名済の契約書のオンプレサーバーへの格納までを一貫して実行することが可能となります。

expl_adobesign.png




まとめ

「Power Platformと他サービスのデータ連携」の第2回目として、Power Platformで元々用意されているコネクタを利用した連携方法を2種類ご紹介しました。
前回の記事でご紹介した各種データ連携方法について、次回以降の記事で引き続きご紹介していきたいと考えています。

QESで提供開始しました Power Apps サポートサービス「サポート&アプリカタログサービス」では、オンプレミスにあるDBサーバーとのデータ連携などの開発・構築支援も行っています。Power Platform製品を活用するうえで便利なサービスになっていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。


他にも、Power Platform関連の記事があります。







このブログで参照されている、Microsoft、Windows、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。

このブログで参照されている、Adobe、Adobeロゴ、Acrobat、PhotoshopおよびPostScriptは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の商標です。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お気軽にお問い合わせください。

ページのトップへ