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Power Platformと他サービスのデータ連携① 連携方法の選び方

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こんにちは。システムソリューション営業本部の吾妻です。

ソースコードを書くことなくアプリ開発できるローコードツール「 Power Apps 」、ユーザー操作やデータ変更といったトリガーを起点に自動的に処理を行わせることができる「 Power Automate 」には、「コネクタ」を利用することで、アプリ、データ、サービスを簡単に連携できるという特徴があります。

しかし、このコネクタは、Microsoftのサービスや、他の企業のメジャーなサービスに対して使用できるものは用意されていますが、そうでないマイナーなサービスや、独自に開発したサービスに対して使用できるものは用意されておらず、「カスタムコネクタ」を独自に実装する必要があります。また、そもそも連携先のサービスでAPIが公開されていなかったり、セキュリティ上の理由でインターネットからアクセスできない場所に存在していたりすることもあります。

そこで、今回の記事では、Power Platformと他システム(SaaS、オンプレサーバー、ファイル)の連携を行う際に、どのような条件の時にどのような連携方法を選択するべきなのかについて、簡単にまとめていきたいと思います。


事前準備

Power Appsの試用環境(テナント)をお持ちでない方は、以下の記事の手順でご用意ください。



また、今回はPower Automateのプレミアムの機能も利用したいので、Power Automateの試用版ライセンスも取得しておきます。
Power AutomateのWebサイトにアクセスすると、トップページに「無料トライアルを始める」ボタンがあるので、そちらから取得します。


連携方法を選ぶためのフローチャート

Power Platformと、PaaSなど外部サービスとの連携方法としては、

  • 既存のコネクタを利用する
  • カスタムコネクタを使う
  • カスタムコネクタでカスタムコードを使う
  • Azure Web Appsを実装して呼び出す
  • データフローを使う

といった方法が考えられます。
これらのうち、どの連携方法を選ぶべきか、以下のようなフローチャートに基づいて判断することができます。いずれも「実装」を伴うものは若干難易度が上がります。

ppdl-chart.png

図中でAzure Web Apps(Azure Functionsなど)を利用することとしている箇所については、好みに応じてAWS LambdaやGlitchなどのようなツールを利用してもいいと思います。




手作業でのインポート/エクスポート

先程のフローチャートでは、「手作業でのインポート(・エクスポート)」に一番矢印が多く向かっていました。

Power Platformでは、データストアとしてDataverseのテーブルやSharePointのカスタムリストがよく利用されますが、どちらにも直接一覧にアクセスして(手作業で)データを追加・編集・削除する機能や、Excel(ExcelファイルかExcelアドイン)を経由してデータをインポート/エクスポートする機能が用意されています。
これを利用して、データストアにデータを格納してPower Platformからアクセスしたり、Power Platformで加工したデータをローカルにダウンロードしたりできるようにします。

Dataverseの場合、テーブルの画面を開くと、以下のように「データ」メニューの配下にインポート・エクスポートに関する機能がまとめられています。

ppdl-10.png


Excelファイルにデータをコピペして、それをDataverseのテーブルに取り込みたい場合には、「Excelでデータを編集」メニューからExcelファイルをダウンロードして開き、Excel上でデータを編集した後で、右側のアドインのパネルから「Publish」をクリックすると、Dataverseのテーブル側に編集内容が反映されます。

ppdl-12.png


まとめ

「Power Platformと他サービスのデータ連携」の第1回目として、Power Platformと他システムの連携方法とその選択基準についてご紹介しました。
次回は、具体的なデータを例に データフロー を利用してデータ連携を試していきたいと思います。

QESで提供開始しました Power Apps サポートサービス「サポート&アプリカタログサービス」では、オンプレミスにあるDBサーバーとのデータ連携などの開発・構築支援を行っています。Power Platform製品を活用するうえで便利なサービスになっていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。


他にも、Power Platform関連の記事があります。







このブログで参照されている、Microsoft、Windows、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
AWS Lambda、Glitchは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

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