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Power Apps Portal チュートリアル④ Dataverseにアクセス

こんにちは。システムソリューション営業本部の吾妻です。
4回目となる今回は、前回用意したDataverseテーブルにあるデータを、ポータル上に表示できるように設定を行っていきます。
今回も「アプリカタログ」を題材に、ポータルをカスタマイズしていくことにします。
事前準備
Power Appsポータルの初期構築から基本的なテーブル構成については、前回までの記事をご確認ください。
ポータルアプリの編集(一覧画面)
Dataverseテーブルへのアクセスのうち、まずはCRUDのR(参照)から実装していくことにします。画面としては、テーブル内のレコードを一覧表示する画面と、そこからリンクで遷移してレコードの詳細情報を表示する画面の2つになります。
①ポータルアプリの編集画面を開きます。

②「新しいページ」から、一覧画面用にページを1つ追加します。

③右側のパネルで、名前や部分URLを設定します。

④リストを追加する先の領域として、「1列のセクション」を挿入します。

⑤1列のセクションが選択された状態で、「一覧取得」を挿入します。

⑥「一覧取得」で、「新規作成」が選択されていることを確認し、名前、テーブル、ビューを指定します。今回は、Articleテーブルにアプリカタログの個々のページのデータを格納しているので、テーブルには「Article」、ビューには「アクティブなArticle」を指定しました。

⑦「アクティブなArticle」ビューは、デフォルトだとID列と作成日列程度しか表示しないので、Dataverseテーブルのビューのページから編集して、カスタム列の値も表示するようにしておきます。
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⑧続いて、テーブルに対するアクセス許可を設定しておく必要があります。アクセスの種類は「グローバルアクセス」、特権は「読み取り」(CRUDの C / U / D を追加する場合はここも一致するように設定することになります)、ロールは「匿名ユーザー」(サインインしていないと見られないようにする場合は外します)「管理者」「認証されたユーザー」を設定して、保存します。

⑨「同期の構成」をクリックしてから「Webサイトの参照」をクリックして、Dataverseテーブル内のデータが一覧表示されていることを確認します。
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ポータルアプリの編集(詳細画面)
引き続き、一覧画面から遷移してレコードを表示するための、詳細画面を用意していきます。⑩「新しいページ」から、詳細画面用にページを1つ追加します。

⑪ページの名前と部分URLを設定したら、一覧画面の時と同様に1列のセクションを挿入して、その中に「フォーム」を配置します。
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⑫フォームの名前、テーブルを設定したら、「モード」を「読み取り専用」に変更します。

⑬「記事一覧」ページに戻り、「一覧取得」の「詳細の表示」を有効にして、⑫で設定したフォームの名前を指定します。
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⑭「同期の構成」をクリックしてから「Webサイトの参照」をクリックして、一覧画面から遷移した先の詳細画面で、Dataverseテーブル内のデータが表示されていることを確認します。
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おまけ
「フォーム」の代わりに「ページ」として詳細画面を用意すると、Liquidテンプレートを利用してデータを表示することができるため、表現力が高くなります。
Dataverseテーブルのイメージ列/ファイル列に格納されたデータの読み出しは、Liquidのみでは対応できないため、今回はDataverse Web APIを利用しています。
イメージ列の3列については、「必須」項目にはしていないため、データが格納されていない場合でもエラーアイコン(

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まとめ
「Power Apps Portal チュートリアル」の第4回目として、Power Apps ポータルからDataverse内のデータにアクセスするための手順についてご紹介しました。次回の記事では、Power Apps ポータルのPWA対応についてご紹介する予定です。他にも、Power Platform関連の記事があります。
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