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キーワードはAbsorb(吸音)とBlock(遮音) 今すぐできるオフィスの音対策!

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皆さまこんにちは、オフィスソリューション営業本部の矢吹です。

前回のブログ(「オフィスの音の問題はこれで解決!ABC(+D)」)では、これからの働き方やワークスタイルに合わせたオフィスで表面化してきた音問題について、良くあがる問題例とそれに対する解決策のABC(+D)についてまとめました。

今回は各メーカーの特色ある商品を紹介しながら、どのように解決出来るかをまとめていきたいと思います。

また、このような音問題で真っ先に話題にあがるフルクローズ型の個室ブースについては、以前のブログ(「スタイリッシュなプライベート空間で働こう!オンライン会議の課題を個室ブースが解決!」)にまとめています。

今のオフィスで求められるAbsorb(吸音)とBlock(遮音)


オフィスでは、限られたスペースの中で執務に集中したい場所と、ミーティングやアイデア共有、業務上の報連相などのコミュニケーションの場所を設ける必要があります。

おさらいになりますが、

A. Absorb(吸音)による解決例:
・パーティションなどの表面をクロス地、ウレタンやフェルトなど吸音性能のあるものへ変更する
・吸音の効果で、ブース内の反響が無くなり、大きな声を出さなくても会話がしやすくなる

B. Block(遮音)による解決例:
・完全個室、半個室の遮音できる席やスペースを設けて、電話やWeb会議もしやすく、他の社員も邪魔されないオフィスにする
・音の広がる向きに、適切にブロック(遮音)を設ける

このような対策が求められます。

それでは、A(吸音)とB(遮音)に優れた商品をご紹介していきます。



1)吸音パネル オカムラRECONE(リコネ)

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RECONE(リコネ)は、
前後2枚のフエルトパネルを合わせた構造で、壁面への貼付、自立スタンド型、デスクトップ配置型と多様なスタイルで配置が出来る吸音パネル商品です。

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オフィス内の様々な場面で、同じRECONE(リコネ)を組み合わせて使用できます。
A(吸音)、B(遮音)さまざまな場面で利用と転用が出来ますので、無駄になりにくい点も評価されて良いと思います。

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RECONE(リコネ)メーカー調査データ


2)デスクトップ型ブース(吸音・遮音)
コクヨQUNON(キュノン)

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このQUNON(キュノン)は、
私たちが普段仕事に使用しているデスクやテーブルの上に、置くタイプのブース商品です。
今のオフィスを大きく変更する事なく、吸音と遮音が出来る席を用意する事が出来るすぐれたブース商品です。
PCの画面を周りから見えなくする必要がある業務席の確保にも適しています。

デスクトップ型のブース商品は、
パネル材の違い、上面ふさぎの有無で、遮音性、こもり感、持ち運びやすさにかなり差があるようです。
このQUNON(キュノン)は、上部を塞いでいる形状なので、席の利用者が発する電話やWeb会議の声や音が周りに広がるのを抑える優れものです。
併せて、キーボードを操作している姿勢では、周りの音を遮音するこもり感もあり、集中を高めたい業務にも適しています。

QUNON(キュノン)配置による効果:
202212_OS_105.jpg

こちらはメーカー調査の結果を見える化した画像になります。
QUNONのウレタン製パネルの吸音、遮音効果によって、ブースの反対側の斜め前にあたる席の位置では、10~15dB程度音がおさえられているのがわかります。


コクヨFocus Panel(フォーカスパネル)

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こちらのFocus Panel(フォーカスパネル)は、
持ち運びやすさ、オフィス内での共有しやすさ、収納しやすさを優先したブース商品です。
吸音性能のあるパネル材で、上部は塞いでいないタイプですが、正面パネル上部の折れ目が音や呼気の広がりを抑える効果があり、目線と直接広がる音をブロックしてワーカー同士を簡単に仕切れるブース商品です。

実際の利用シーンを考えると、
オフィス内のフリーアドレスエリアで、持ち出し共有するような場面ではFocus Panel(フォーカスパネル)、
事前に配置する席やエリアを決めた運用では、上部までふさいだQUNON(キュノン)が向いています。
少し集中度を上げたい業務の時や、フルクローズ型の個室ブースが不足しているオフィスでは、これらのデスクトップ型ブースはリーズナブルな改善案になります。


3)吸音・遮音パネル コクヨfore(フォーレ)ムービングパネル

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こちらのfore(フォーレ)ムービングパネルは、
キャスター付きの自立型パネルで、簡易にオフィス内で移動と利用ができる商品です。

今までのオフィスに配置する衝立やローパーティションは、目線を遮(さえぎ)るBlockを目的とした性質の商品でしたが、これからのオフィスに求められるローパーティションは、音を遮るBlockの性能を同時に求められることになってきました。
パネルをフレキシブルに組み合わせて、オフィス内のスペースを有効に利用できるローパーティションも、音への配慮が必要な場面では、これらの吸音・遮音性能の高いパネルの選定を考慮すべきです。

fore(フォーレ)パネル 音圧シミュレーション:

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メーカー調査の結果を見える化した画像になりますが、パネル配置によって音圧低減効果を得られているのがわかります。特にパネル上部からの回り込み音が抑えられている点は評価のポイントになります。


4)吸音・遮音パネル コクヨfore(フォーレ)ブースタイプ各種

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fore(フォーレ)ブースタイプは、
囲い方、テーブルやイスの組み合わせなど、さまざまなコミュニケーションのスタイルに合わせられるよう、豊富なバリエーションが用意されています。

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fore(フォーレ)はオプションの屋根(折り返し部分)を取付ける事で、音の広がりをおさえたい場所でもブース配置が検討できるようになります。

併せて、これらの吸音材ブースで囲われたスペースは声の反響がおさえられて会話が明瞭になる効果もあり、結果的にブース内のお互いの声も聴きとりやすく声を張らなくてもコミュニケーションが取りやすくなります。

fore(フォーレ)ブースタイプ(屋根付き) 音圧シミュレーション:

202212_OS_112.jpg

写真を見るとわかりますが、ブース出入り口の向きを考慮すれば、ある程度の距離内で執務席とミーティングブースの配置が可能になります。

執務席エリアの近くに、移動してすぐに利用できるミーティングブースを配置したとしても、ブース周りの音圧がかなり抑えられるので、ミーティングの会話が耳障りになるという事がなくなります。
コミュニケーションが活発に取れるオフィスであって、執務もしやすいオフィスになります。


5)吸音・遮音パネルブース【省スペース・軽量】タイプ オカムラdrape(ドレープ)

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こちらのdrape(ドレープ)は、
吸音性能の高いパネル材と、テーブルやソファなどがパッケージ化された省スペースのブース商品です。このような省スペースで配置が出来るブース商品のラインアップですが、最近はかなり豊富になっているようです。

特徴は、

・吸音性が高い『薄い』パネル材による省スペース性
・パネル材の組み合わせ方、ブースの囲い方のバリエーションが豊富
・ブースが軽いので、レイアウト変更時の移動や組替えが容易


などで、それぞれのオフィスに適したブース席がレイアウトできます。

drape(ドレープ)のパネル構造:
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drape(ドレープ)のパネル材は、吸音効果のあるグラスウールを内外の2枚のパネルで挟み込んだ構造で、パネル全体で30㎜厚という薄さながら、しっかりとした作りになっています。

タイルカーペット4枚分のスペースでブース席が配置可能:

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テーブル天板とブースパネル全体が一体化した構造で省スペース化が実現でき、1平米(タイルカーペット4枚分の面積)に配置ができます。
一体化構造のため、テーブル下部の足元スペースを広く確保できている点など、併せて評価できるポイントになります。

バリエーション豊富なブース構成:

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パネルの組み合わせバリエーションが豊富なため、それぞれの限られたオフィススペース内で、ブース席の配置と動線の確保、目線を避けたプライベートスペースの確保が実現できます。

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オプションでカーテンの取付けも可能です。

drape(ドレープ)メーカー調査データ:
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drape(ドレープ)のような省スペースブース商品によって、今までブース席の配置をためらわれていたオフィスでも導入の検討が可能になりました。


まとめ

オフィスの音問題解決策について、A(吸音)とB(遮音)に優れたオフィス家具、各ブース商品をご紹介しました。
皆さまのオフィスの音問題解決のヒントになれば幸いです。

オフィスの音問題、その他ご相談されたいことがありましたら、お気軽にお問合せください。

お問い合わせフォーム

本ブログに記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
それぞれの商品の写真、調査データをメーカーのホームページと電子カタログより転載をさせていただきました。
詳細につきましては、各社それぞれの商品ページをご確認ください。

コクヨ - オフィス家具 - ワークエリア - ブース


オカムラ - 製品情報 - ワークブース/パネル


また、私たちが働きやすいオフィス環境について検討の際は、音対策ABC(+D)の、Cover(カバーする、かぶせる)も併せて考慮しています。
具体的には、サウンドマスキング(暗騒音)、オフィス向けBGM、自然環境再生音(森林や高原の自然音)、などの音を流して、音問題のストレスの少ない、皆さまから働きやすいと言って頂けるオフィス環境づくりをご支援しています。
これらのソリューションについても、機会がありましたらまとめたいと思います。


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