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Copilot for Microsoft365にフローチャートとシーケンス図を読み込ませてみた

今回は、"Mermaid記法" で作成したフローチャートやシーケンス図をMicrosoft 365 Copilot (以降 M365 Copilot と呼称)に読み込ませ、それらの図について質問することで、適切な回答が得られるかを検証します。
Mermaid記法とは
テキストベースでダイアグラムやフローチャートを作成するためのツールです。複雑な描画ソフトウェアを使わなくても、簡単なテキスト記述だけで、以下のような様々な種類の図を自動的に生成できます。
- フローチャート(Flow Chart)
- シーケンス図(Sequence Diagram)
- ガントチャート(Gantt Chart)
- 円グラフ(Pie Chart)
Mermaid記法でフローチャート図を記載した例
A[開始] --> B{処理}
B --> C[条件分岐]
C --> |Yes| D[成功]
C --> |No| E[失敗]
D --> F[終了]
E --> F
フローチャート図で表した場合

Mermaid記法のフローチャートを作成する方法
Mermaid記法は独特な構文であるため、1から記述するのは難しく感じました。そこで、Microsoft 365 Copilotに指示を出し、フローチャートの作成が可能かどうかを検証しました。
Copilotにフローチャートのサンプル作成を依頼したところ、以下のような回答が得られました。
- M365 Copilotに指示した内容
- M365 Copilotの回答

この様に知識が無くてもM365 Copilotのサポートを受けることでMermaid記法でフローチャートを作成することが出来ました。
Mermaid記法のシーケンス図を作成する方法
フローチャートと同様にシーケンス図のサンプル作成をM365 Copilotに依頼します。
- M365 Copilotに指示した内容
- M365 Copilotの回答
プレビュー / コード を切替えた場合
participant ユーザー
participant ブラウザ
participant サーバー
participant データベース
ユーザー->>ブラウザ: ページを開く
ブラウザ->>サーバー: HTTPリクエスト送信
サーバー->>データベース: データ取得要求
データベース-->>サーバー: データ返却
サーバー-->>ブラウザ: HTMLレスポンス返却
ブラウザ-->>ユーザー: ページ表示
フローチャートと同様に、Microsoft 365 Copilotのサポートを活用することで、Mermaid記法によるシーケンス図の作成も可能であることを確認しました。
Mermaid形式のコードを修正したい場合
M365 Copilotへの依頼内容によっては、期待していた結果と少し異なる場合があります。「修正したいけど、またCopilotに指示するのは面倒…」
そんな時は、Microsoft Loopの機能を活用することで、再依頼せずにその場で内容を修正することが可能です。
※Microsoft Loopの詳細については、Microsoft公式サイトをご参照ください。
Microsoft Loop の概要
また、Microsoft Loopは昨年のMicrosoft Ignite 2024でモダンワークのカテゴリとして、M365 Copilotと連携した働き方が紹介されていました。
Microsoftソリューションパートナー 「モダンワーク(Modern Work)」を獲得
興味のある方は上記の記事をご覧下さい。
Microsoft LoopはMermaid記法 がサポートされているため、Loop上で図と連動して修正することが出来ます。
「+新規作成」-「ページ」をクリックします。
ページで「/」 を入力すると、入力候補が表示されます。候補から「Mermaid」を選びます。

Mermaidのサンプルコードが表示されます。

以下のようにコードを書き換えると、プレビュー(図)に反映されます。
一方で、プレビューは編集できないため、図の方を変更し、コードに反映させるといったことはできませんでした。

右上の「…」(エクスポートオプション)をクリックすると、プレビューをPNGとしてダウンロードすることができます。

M365 Copilotに読み込ませる
作成したフローチャートおよびシーケンス図の "Mermaid記法" を読み込ませます。
M365 Copilot に読み込ませた後の動作検証
- フローチャート
- M365 Copilotに次のように質問をしてみます。

- 以下の回答を得ることができました。

- シーケンス図
- M365 Copilotに次のように質問をしてみます。

- 以下の回答を得ることができました。

まとめ
いかがでしょうか、本記事では、M365 Copilotにフローチャートやシーケンス図を読み込ませ、ステップに応じて適切な回答を得る方法をご紹介しました。
このアプローチにより、特例状況における正しい対応手順の確認(トラブルシューティング)や、新入社員向けに、会社の業務フローを説明する際に役立てることができます。
Microsoft365 についてご興味がある/利用中だが課題を感じていらっしゃるお客様はまずはお気軽にお問い合わせください。
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