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QES ブログ

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SharePoint リストアイテムの内容を Azure AI Search でインデックス化してみた

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はじめに

Azure AI Search では、Azure Logic Apps と連携することでBlobストレージやSQLサーバー以外にも SharePoint や OneDrive、Dropbox などに格納されているファイルも、テンプレートが用意されておりインデックス化することが可能です。
このテンプレートを応用すれば、SharePoint のリストや他のコンテンツでもインデックス化することが可能です。(2025年8月時点でプレビューの機能を使用していますのでご注意ください)
■Azure AI Search でインデクサーベースのインデックス作成に Azure Logic Apps ワークフローを使用する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/search/search-how-to-index-logic-apps-indexers

準備
まずは、事前にインデックスを作成しておきます。
以下のブログを参考に適当なBlobストレージを対象にインデックス化しておきます。

■Azure AI Search の統合ベクトル化を試してみた
https://www.qes.co.jp/media/azure/a339

以下のインデックスが用意されている状態にします。
・chunk_id(キー)
・parent_id
・chunk
・title
・text_vector(ベクトル)

Logic Apps の構築

Logic Apps のリソースを作成できたら ロジック アプリ デザイナー を開いてフローを作成します。
今回は各ステップの構築方法は割愛しますが、全体としては以下のようなフローを作成しました。


各ステップの概要を説明していきます。
1.アイテムが作成または変更されたとき
 SharePoint のアイテムが作成または変更された時をトリガーに、該当のリストの内容をインデックス化するように構築しました。

2.Chunk text
 トークンサイズや、エンコード形式、オーバーラップの文字数を指定することが可能です。
 ※こちら残念ながらPower Automate には存在しないアクションです。(プレビューが外れたらPower Automate にも登場するかもしれません。)

3.複数の埋め込みの取得
 Azure OpenAI のサービスに接続しチャンク化されたテキストのベクトル値を取得します。

4.Select
 インデックス化するために各フィールドと値のマッピングを定義していきます。
 ・chunk_id  → アイテムIDとチャンク番号を指定(ユニーク値)
 ・parent_id  → アイテムの表示画面のURL
 ・chunk → チャンク化したテキスト
 ・title → アイテムのタイトル
 ・text_vector →OpenAI から取得したベクトル値

5.Index multiple documents
 接続した AI Search の指定のインデックスに対して、Select で整形した値をプッシュ形式で登録していきます。

実行

早速、SharePoint 側で「サンプル」というタイトルで仮想の製品(QESパワースーツ)の製品紹介が記載されたアイテムを作成してみました。(下図)


その後フローの実行履歴から無事成功していることを確認し、AI Search 側からもインデックスが作成されていることを確認できました。
※3分間隔で対象アイテムが存在するかチェックを行いますので少々タイムラグがあります。


また、アイテムを更新してもキーとなるchunk_idが同じであればインデックスの中身も更新してくれるようです。

まとめ

今回、テンプレートをベースにSharePoint リストのアイテムをインデックス化してみましたが、冒頭に記載している通り他のデータソースも応用が可能だと思います。HTTPトリガーを使用することで社内システムとの連携も可能になるかもしれません。
まだプレビューの機能ですが、AI Search のインデックス化にあきらめていたデータソースがあれば、一度検討してみる価値はあるのではないでしょうか。

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※このブログで参照されている、Microsoft、Azure AI Search、Azure OpenAI、Document Intelligence、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
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