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QES ブログ

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Copilot+ PCについて

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DXソリューション営業本部 酒井です。
2024年にMicrosoftより発表されたCopilot+ PC(コパイロット プラス ピーシー)についてご紹介させて頂きます。
普通のPCとは何が違うのか? セキュリティは問題無いのか?等
皆様が疑問に持たれる内容を解消できるような記事となっております。
Copilot+ PCにご興味をお持ちの方、購入をご検討されている方の一助になれれば幸いです。


Copilot+ PCとは?

「Copilot+ PC」とはMicrosoftが出している下記の要件を満たしていて、かつMicrosoftからの認証を受けた端末のことを指します。

NPU 40TOPS 以上
メモリ 16GB 以上
ストレージ 256GB 以上


★補足情報★
同様の言葉でAI PCがありますが、NPUが搭載されているPCは「AI PC」になりますので、
「Copilo+ PC」もAI PCのカテゴリーの中の一部になります。
AI PCの中で、上述の要件を満たした一部のPCが「Copilot+ PC」になるということです。

NPUとは?

NPUは「Neural Processing Unit」の略で、ひと言で言うと「AIの計算に特化した専用のプロセッサー」のことです。
人間の脳の神経回路(ニューラルネットワーク)を模した計算を、非常に高速かつ少ない消費電力で実行することを得意としています。

NPUの性能指標としては「TOPS」が用いられます。
これは1秒間に実行できる演算の数を示しています。(1TOPSあたり1秒間に1兆回の演算が可能)
TOPSの値が高いほど、より多くの演算をこなせるため複雑なAI処理が可能になります。

Copilot+ PCの機能について

Copilot+ PCでは搭載されている40TOPS以上のNPUを用いることで、
通常PCにはない、いくつかの独自の機能を使用することが出来ます。

リコール

過去に表示した資料やウェブサイトなどを簡単に検索することができる機能です。
定期的にデスクトップのスクリーンショットを取得し、それをAIが処理することで、映像を早戻しするように
検索したり、キーワードから文書や画像を検索することができます。



リコール機能を利用するにはいくつかの条件があります。

・Windows Helloによる生体認証の有効化
・BitLockerによるストレージの暗号化を行っている
・スナップショットの保存を有効化(デフォルトでは無効になっています)
・ストレージ空き容量が50GB以上

スナップショットのデータはPCのローカルに暗号化された上で格納され、
Microsoft社や、同じPCを利用する他のユーザーと共有されることはありません。
また機密情報に該当すると判断されたスナップショットは取得しないよう設定されています。
(パスワード、国民 ID 番号、クレジット カード番号など)

これまではInsiderProgramに参加しているユーザーにのみ配信が限定されていましたが、
2025年4月に発表された更新プログラム「KB5055627」を適用させると一般ユーザーでも
プレビュー版が利用できるようになっているようです。

コクリエーター

手書きのラフスケッチとプロンプトを組み合わせて画像を生成する機能です。
ペイントアプリに統合されており、起動後右上の「Cocreator」ボタンを選択することで利用が可能です。

利用するためには下記の要件を満たす必要があります。

①マイクロソフトアカウントへのサインイン
②インターネットへの接続

これは不適切な画像が生成されないよう、クラウドのフィルタリング機能にアクセスする必要があるためです。
他にも現時点では英語でのプロンプト用に最適化されており、日本語や他の言語でパフォーマンスが低下する場合もあるようです。




右下の創造性バーをスライドしてAIの介入度を選択することが出来ます。
創造性が低いほど、AIによる入力が少なくなり、出力がスケッチに近づきます。
創造性が高いほど、AIによる入力が増え、出力はより想像力豊かで多様になります。

イメージクリエーター

ユーザーのテキスト入力に基づいて高品質な画像を作成する機能です。
ローカル環境のAIで実行するため、何度でも高速に画像を生成することができます。

ただこちらもコクリエーターと同様、使用するためには
Microsoftアカウントへのサインインとインターネットへの接続が必要になります。
またプロンプトも同様に英語での指示において最適化されております。

ライブキャプション

44か国の言語(日本語を含む)をリアルタイムで翻訳し、英語で字幕表示する機能です。
日本語で作成した動画に、リアルタイムで英語字幕を表示するなどの使い方ができます。

2025年9月時点では英語(もしくは他の言語)→日本語への翻訳はできません。
将来、相互翻訳が実装されれば、海外とのWeb会議等でかなり有効な機能となりそうです。

Windows Studioエフェクト

Web会議などで利用できる、映像と音声のエフェクト機能です。手元の資料を読んでいるときでも、
目線を正面に補正する「アイコンタクト」や、人物の移動に合わせて背景をぼかす機能、
顔を自動検出そ画面中央に位置するよう調整する「自動フレーミング」があります。

これらの機能はWeb会議アプリにも搭載されていますが、Windows Studio エフェクトは
PCのカメラやマイクにハードウェアレベルで適用されるため、
どのWeb会議アプリを利用しても同じ効果が適用されます。

これを常に有効にしていれば、ぼかし機能の入れ忘れを防ぐことが出来そうです。

 

まとめ

ここまでお読み頂きましてありがとうございます。
Copilot+ PCが発表されて以降、リコール機能は便利な反面、安全性が物議をかもし
InsiderProgram参加者にのみ配信がされておりましたが、
利用条件として生体認証を必須にすることや、保存されたデータの暗号化等の
セキュリティ対策により現在は安心してご利用いただける環境が整ったといえるでしょう。

AI PCはまだまだ新しい分野になり、今後発展が期待されます。
新しい機能が発表されたら、随時当ブログでも発信をしていきますので、
またお読みいただけると幸いです。

弊社ではCopilot+ PCの販売に加え、検証機の貸出サービスを行っております。
ご興味がありましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。

※このブログで参照されている、Microsoft、Azure、Azure OpenAI、
PowerAppsその他のマイクロソフト製品およびサービスは、
米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。

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