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Power AppsでAzure Blob Storageを使用してみた(Azure Blob Storage概要、構築編)

こんにちは!システムソリューション営業本部の森です。
本ブログの作成背景は、Power Appsのアプリからファイルのアップロード・ダウンロードに関する案件に
携わったことにあります。
そして、Azureのストレージサービスである「Azure Blob Storage」って何だろう?リソースの構築ってどうやって行っていくんだろう?という疑問がわき、まずは、Azure Blob Storageの概要と構築について調べてみることにしました。
Azure Blob Storageとは
「Azure Blob Storage」は、「オブジェクト」という単位でデータを管理するストレージサービスのことです。通常、Google DriveやOne Driveでは、ファイルをディレクトリ構造でファイルを保存しますが、
オブジェクトストレージは一意のIDが割り振ら得るようになっており、非構造的にファイルを保存します。
そのため、オブジェクトストレージは、大量のデータを取り扱うことが可能です。
Azure Blob Storageのリソース構成は下記のようになっています。
ストレージアカントやコンテナーの種類や詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

Azure Blob Storageの構築
ここからは実際にAzure Blob Storageの構築をしていきましょう!Azure Blob Storageの構築としては、下記手順で行っていきます。
- ストレージアカウントを作成する
- コンテナーを作成する
- Blobを作成する
1.ストレージアカウントを作成する
①Azure Portalにログインします。
ログイン後、左メニューバーで「ストレージアカウント」を押下します。
左側のメニューにない場合は、検索ボックスのところで「ストレージアカウント」と入力します。
②左上の「+作成」を押下します。
③「サブスクリプション」と「リソースグループ」を選択します。
「ストレージアカウント名」を入力し、「地域」を選択します。
④必要に応じて「詳細設定」「ネットワーク」「データ保護」「暗号化」「タグ」の設定をしていきます。
設定が完了したら最後に「確認及び作成」で検証が成功しているかを確認して「作成」ボタンを押下します。
→これでストレージアカウントの作成が完了です!
2.コンテナーを作成する
2では先ほど1で作成したストレージアカウントにコンテナーを作成していきたいと思います!
①1で作成したストレージアカウントを開きます。
②左メニューバーの「データストレージ」の「コンテナー」を押下します。
「+コンテナー」を押下します。
③任意の「名前」を入力します。
「パブリックアクセスレベル」は、「プライベート」のままで「作成」ボタンを押下します。
→これでコンテナーの作成が完了です!
3.Blobを作成する(アップロード、ダウンロード、削除)
今回は、テスト用に下記3点のファイル(すべて拡張子が異なるもの)を用意しました。
ファイル名 |
---|
チーム分科会test01.docx |
チーム分科会test02.pdf |
チーム分科会test03.txt |
それでは、Blobを作成していきます!
①1で作成したストレージアカウントを開きます。
1で作成したストレージアカウントを開いたら「データストレージ」の「コンテナー」を選択します。
②2で作成したコンテナーを開きます。
③「アップロード」ボタンを押下します。
④「BLOBのアップロード」という画面が表示されます。
「Files」にアップロードしたいファイルを選択します。
必要に応じて詳細設定を行い、「アップロード」ボタンを押下します。
→④で選択したファイルがBlobとして格納されます。これでBlobの作成が完了です!
同様に拡張子の異なるファイルもBlobにしてみましょう。
正常にBlobとしてコンテナーの中に格納されます!
ちなみに、格納したBlobのダウンロードも可能です!
ダウンロードする際は、まず格納したBlobを選択します。
「…」を選択するか、もしくは右クリックします。
そして「ダウンロード」を押下すれば、ダウンロード可能です。
Blobを削除したい場合は、削除対象のBlobを選択します。そして「削除」ボタンを押下します。
押下後、「BLOBの削除」という確認ダイアログが表示されるので「OK」ボタンを押下します。
そうすると、選択したBlobの削除ができます。
まとめ
今回は、Azure Blob Storageの概要と実際にAzure上でストレージアカウントとコンテナー、Blobの作成方法についてみてきましたがいかがだったでしょうか。次回は、実際に今回作成したAzure Blob StorageのリソースをPower Appsに連携して簡易的なアプリを作成します!
ご興味のある方は是非、次回もご覧になっていただけたら幸いです!
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