記事公開日
最終更新日
【生成AI】初心者向け!AI Builderの始め方

この記事の重要ポイント
- AI Builderは、プログラミング不要で「生成AI」などの高度なAI機能をビジネスプロセスに組み込めるPower Platformの強力なツールです。
- カスタムプロンプトを活用すれば、研修プログラムの素案作成など、従来手作業で行っていた業務の自動化が数ステップで実現可能です。
- 利用にはライセンス付帯のクレジットが必要で、2026年11月のクレジット体系統合(Copilotクレジットへの移行)に向けた準備が重要です。
こんにちは!DXソリューション営業本部の中井と申します。
本ブログでは、昨今注目を集めている「生成AI」の機能が搭載されているMicrosoftのAI Builderの始め方から、作成方法まで初心者向けにわかりやすくご紹介します。
「AIって難しそう…」「でも、どうやって始めればいいんだろう?」そんな不安を感じている方、安心してください!
AI Builderなら、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単にAIを活用することが可能ですので、今回は、AI Builderを使い始めるための第一歩を一緒に踏み出してみましょう!
はじめに:AI Builderとは?
AI Builderの概要
AI Builderは、Microsoftが提供しているローコード開発プラットフォームのPower Platformの一製品になります。
AIを活用したアプリケーションや自動化プロセスを簡単に作成できるツールとなっておりますので、専門的な知識がなくてもAI技術を簡単に活用できることが大きな特徴となっています。
AI Builderを活用することで、業務の効率化やプロセスの自動化が可能となり、手作業を減らすことで人的エラーを減少させることができます。

プロンプトとAIモデル
AI Builderの始め方として、現在では大きく分けて2つの機能オプションから選択することができます。

プロンプト
ユーザーがAIに投げる質問や指示をプロンプトとして一から設計することができます。
作成したプロンプトはPower Platform内の他のサービスとも簡単に連携することが可能ですので、特定の業務のニーズに合わせたAI機能を実現します。
いくつかのシナリオを想定したテンプレートも用意されており、少しの修正でカスタムプロンプトを作成することが可能です。
AIモデル
AIモデルはユーザーが人工知能(AI)を利用するために提供される機械学習モデルです。
AI Builderには、一般的なビジネスシナリオに対応した構築済みのAI モデルや、一からトレーニングするカスタムモデルまで幅広く用意があります。
これらを活用することで、ドキュメント処理や請求書の処理など様々なシナリオを自動化させることが可能です。
事前準備:AI Builderを使うためのライセンスと権限
今回は「カスタムプロンプト」の作成までの手順をご紹介したいと思います。
作成を開始するにあたっていくつか事前準備がありますのでご確認ください。
ライセンスの確認
Power AppsやPower AutomateでAI Builderを使用するには、Power Apps PremiumやPower Automate Premiumといったユーザーライセンスと各種ライセンスに含まれるクレジットと呼ばれる「通貨」が必要になります。
現状、Power Platformには「AI Builderクレジット」と「Copilotクレジット」の2種類のクレジットが存在していますが、
どちらでも利用可能です。
AI Builderの利用にはテナントでいずれかのクレジットを保有していることと、管理者の方がテナントや環境での利用を許可していることが前提となりますので、ユーザーの皆様は利用前に管理者の方に確認してみてください。
■AI Builder クレジットを利用する場合
表に含まれるライセンスをご契約している場合は、ライセンス自体にAI Builderクレジットが含まれております。
| ライセンス名 | クレジット数 |
|---|---|
| Power Apps Premium | 500 |
| Power Apps per app | 250 |
| Power Automate Premium | 5,000 |
| Power Automate Process | 5,000 |
| Power Automate Hosted Process | 5,000 |
| Power Automate unattended RPA アドオン | 5,000 |
| Dynamics 365 Finance | 20,000 |
💡 ライセンス移行の重要な注意点
このAI Builderクレジットは今後段階的に廃止され、Copilotクレジットへ移行します。
各種ライセンスに付帯されていた毎月のクレジット付帯も2026年11月1日で更新がストップになりますので、ご注意ください。
■Copilot クレジットを利用する場合
クレジット自体の購入が必要になります。
購入オプションは大きく分けて3種類あります。

AI Builderのライセンス体系についてはこちらのブログでも紹介していますのでご確認ください。
権限の確認
AI BuilderでプロンプトやAIモデルの作成・使用をするには、環境内にて適切なセキュリティロールが割り当てられている必要があります。
| セキュリティロール | プロンプト/モデルの作成 | プロンプト/モデルの使用 |
|---|---|---|
| システム管理者 | ○ 可能 | ○ 可能 |
| システムカスタマイザー | ○ 可能 | ○ 可能 |
| 環境作成者 | ○ 可能 | 所有or共有されたもの |
| Basic ユーザー | × 不可 | 所有or共有されたもの |
ステップ1:AI Builderにアクセスする
Power AppsまたはPower Automateにログイン後、「AIハブ」へ移動
ログイン後、プロンプト/AIモデルを作成する環境にいることを確認し、画面左にある「AIハブ」へ移動をします。

作成するプロンプトの種類を選択
「プロンプト」を選択後、画面上部にある「独自のプロンプトを作成する」を選択します。

ステップ2:カスタムプロンプトの作成&テスト
プロンプトビルダーで各項目を設定する
【想定シナリオ】
お客様からの研修依頼があった際に、条件や要望に応じた研修プログラムの素案をAI Builderに考えてもらいます。
プロンプト名を変更し、AIに渡す指示文を作成していきます。


パラメータ(入力)を設定することで、毎回違う「依頼内容文」を入力としてAIに渡せるようになります。


カスタムプロンプトのテスト
ビルダー内でテストを行い、応答結果を確認します。必要に応じて指示文を修正しましょう。

ステップ3:プロンプトの設定とカスタマイズ
プロンプト設定
モデル(デフォルト:GPT-4o mini)や「温度(Temperature)」を設定し、[カスタムプロンプトを保存]を押下します。

活用方法:プロンプトをPower Apps/Power Automateで使用する
Power Apps
Power Fx関数でプロンプトを呼び出し、ローコードでアプリにAI機能を実装できます。
Power Automate
フロー内のアクションとして追加し、ビジネスプロセスを自動化・効率化できます。
よくある質問
Q. AI Builderを使うのにAIの専門知識は必要ですか?
いいえ、必要ありません。AI Builderは「ローコード」でAI機能を実装できるよう設計されているため、
普段Power Appsなどを使っている方であれば、直感的な操作だけでAIモデルの構築が可能です。
Q. クレジットを使い切った場合はどうなりますか?
クレジットを使い切ると、AI Builderのアクションがエラーとなります。
管理ポータルからクレジットの消費状況を確認し、必要に応じてアドオンライセンスの追加購入を検討してください。
まとめ
ここまでAI Builderの始め方として、必要な準備と作成手順についてご紹介しました。
AI Builderはあなたのアイデアを現実にする強力なツールです。
この一歩を踏み出して、AIを使いこなす未来に向けて挑戦してみましょう!
また、QESでは、Power Platform導入時の支援から、アプリケーション開発、導入後の保守サポートまで対応しています。
以下のリンクからご提供しているサービスの詳細をご確認いただけます。


