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【Copilot Studio の資格】AB-620 合格体験記|出題範囲と学習の進め方

この記事の重要ポイント
- AB-620 は「Microsoft Certified: AI Agent Builder Associate」を取得するための試験で、Copilot Studio でエージェントを作った先の、企業システムとつないで運用する部分が問われます
- 出題比重が最も大きいのは「統合と拡張(40〜45%)」で、コネクタ・REST API・MCP・Microsoft Foundry・Microsoft Fabric・Azure AI Search の使い分けが中心です
- 公式の模擬試験は2026年8月時点で提供されていないため、Microsoft Learn の学習パス3本と実機での検証が学習の軸になります
こんにちは、DXソリューション営業本部の中井です。
Copilot Studio のエージェント開発を対象にした資格「AB-620」を受験し、合格しました!
Copilot Studio の資格が気になっている方に向けて、AB-620 がどんな試験で、何が問われて、どう学べばいいのかを短くまとめます。
執筆者:中井(DXソリューション営業本部)
Power Platform と Copilot Studio を中心に業務改善・DX 推進に従事。
市民開発者の教育・コミュニティ運営支援やガバナンス整備を強みとし、ハンズオン/ハッカソン登壇は数十件以上。
AB-620 はどんな試験か
AB-620 は、Microsoft Certified: AI Agent Builder Associate を取得するための試験です。
レベルは Intermediate(中級)で、対象ロールは開発者とアプリ作成者として分類されています。
特徴は、扱う範囲が Copilot Studio の画面の中で完結しないところです。
公式の対象者像には Microsoft Foundry、MCP サーバー、カスタム コネクタ、API、Microsoft Fabric との統合が並び、作るものとしてマルチエージェント ソリューションや、ServiceNow・SAP といった企業ナレッジを使うエージェントが挙げられています。
エージェントを作れることは前提で、そこから先が試験範囲だと考えると分かりやすいです。
認定そのものの詳細は、公式の認定ページにまとまっています。

試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | AB-620: Designing and Building Integrated AI Agent Solutions in Copilot Studio |
| 取得できる認定 | Microsoft Certified: AI Agent Builder Associate |
| レベル | Intermediate(中級) |
| 試験時間 | 120分 |
| 合格ライン | 700点 |
| 提供言語 | 日本語を含む13言語 |
| 前提資格 | 公式ページに記載なし |
| 有効期限 | 1年(Microsoft Learn 上の無料アセスメントで更新) |
💡 前提資格はなくても、前提知識のハードルはある
前提資格の指定がないため、いきなり受験することもできます。
ただし公式の前提知識には、Power Fx や Dataverse に加えて、RAG や MCP といった生成 AI の考え方、REST API の扱いまで含まれます。
Copilot Studio をこれから触る段階であれば、まずはエージェントを1つ公開してみるところからが近道です。
出題範囲は3つの領域
公式の学習ガイドでは、測定されるスキルが3つの領域に分かれ、それぞれの比重が示されています。
| 領域 | 比重 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 計画と構成 | 30〜35% | 統合方針・ID 戦略・チャネル・責任ある AI・ガバナンスの計画、エージェント フローの作成と監視、トピックの構成 |
| 統合と拡張 | 40〜45% | コネクタ、REST API、MCP、コンピューター使用(computer use)、マルチエージェント連携(Foundry/Fabric/A2A)、Azure AI Search、Application Insights |
| テストと管理 | 20〜25% | テスト セットによる評価、ソリューションと環境変数、Power Platform パイプライン |
比重が最も大きいのは統合と拡張の領域で、外部とつなぐ手段が一通り並びます。
逆に比重が最も小さいテストと管理は、後回しにされやすいぶん、経験だけで乗り切ろうとすると落とし穴になります。
Microsoft Learn のドキュメントで予習・対策した上で試験に臨みましょう。
なお学習ガイドには、各スキルにぶら下がる箇条書きは評価方法の例示であり、関連するトピックも出題されうると書かれています。
範囲の詳細は学習ガイドで確認できます。
受験の結果
結果は920点で、合格でした。
合格ラインは700点です。

スコアレポートでは、領域ごとの結果が棒グラフで表示されます。
ただしレポート自体に、領域ごとの設問数が異なるため棒の長さから正答数は計算できない、という注意書きがあります。
問われるのは「作れる」より「つなげる」
公式の測定されるスキルに沿った範囲で、個人的に受験を通して感じた「問われる力」は次の4つでした。
- 似た機能の使い分け:外部システムにつなぐ手段だけでもコネクタ、REST API、MCP、他のエージェントへの委任と複数あり、それぞれ適した場面が違います
- 要件から逆算する組み立て:認証やデータの取り扱い、責任ある AI に関する要件が先にあり、それを満たす構成を選ぶ形になります
- 作業の順序と依存関係:何を先に用意していないと次に進めないか、という前後関係が問われます
- 動かないときの切り分け:想定した値が返らない、評価が同じところで落ちるといった状況で、どこを見に行くかが問われます
いずれも、機能名を覚えているかどうかでは答えが定まりません。
学習パスにも「MCP がコネクタや REST API と比べて適切な選択肢になるのはどんなときか」を判断する内容が含まれており、この観点は公式の学習内容とも重なります。
💡 「作れる」と「設計できる」の差
Copilot Studio は画面が分かりやすく、触っているうちにエージェントが動くところまでは進みます。
AB-620 で問われるのはその先で、要件とガバナンスの制約がある中でどの構成を選ぶか、という判断の部分です。
構築の経験がある方ほど、設計の理由を言葉にできるかを意識して復習すると噛み合います。
学習は Microsoft Learn の学習パスが軸
実務で Copilot Studio を扱っているため、準備にかけた期間は2週間ほどです。
学習の中心は Microsoft Learn です。
講習コース AB-620T00-A を構成する学習パスが3本公開されていて、トピックの作り込み、マルチエージェント、企業システムとの統合と、そのまま出題範囲の骨格に対応しています。
各モジュールに付いている知識チェックは、読んだつもりになっている箇所を洗い出すのに役立ちました。
そのうえで、MCP の接続や他エージェントへの委任、テスト セットでの評価などは実際の環境で組んで確認しています。
学習用に環境を作るときは、エージェントの作成やテストでも Copilot クレジットを消費する場合があるため、割り当ての設定を先に確認しておくと安心です。
AI に作らせた練習問題も、弱点の洗い出しに使いました。
生成された解説が公式の仕様と一致しているとは限らないため、最後は必ず公式ドキュメントで裏を取る使い方をおすすめします。
💡 公式の模擬試験は2026年8月時点で未提供
他の試験にある公式の模擬試験は、AB-620 では2026年8月時点で提供されていません。
試験がベータを終えて一般提供になってから8週間以内に提供されるのが通例です。
どんな人に向いているか
向いているのは、Copilot Studio でエージェントを作った経験があり、次は業務システムとつなぐ段階にいる方です。
Copilot Studio をこれから触るという段階であれば、先に基礎的な認定や構築の経験を積んでからのほうが、学習の効率が上がります。
範囲は広いものの、学習ガイドと学習パスがそのまま出題範囲に対応しているため、進め方は組み立てやすい試験です。
エージェントを「作る」だけでなく、組織のシステムとルールの中でどう成立させるかを学ぶのにはいい試験だと思いました。
よくある質問
Q. AB-620 に前提資格は必要ですか?
公式ページに前提資格の記載はないため、他の認定を持っていなくても受験できます。ただし前提知識としては、Power Fx や Dataverse、Power Platform の環境に加えて、RAG や MCP、A2A といった生成 AI の概念、REST API と統合パターンの経験が挙げられています。
Q. AB-620 は日本語で受験できますか?
はい、日本語を含む13言語で提供されています。ただし学習ガイドには、ローカライズされた試験は英語版が更新されてから約8週間後に更新されるという注意書きがあります。
Q. 公式の模擬試験(プラクティス アセスメント)はありますか?
2026年8月時点では提供されていません。認定ページには、試験がベータを終えて一般提供になってから8週間以内に提供されるのが通例と記載されています。出題の形式は Exam Sandbox で体験できます。
まとめ
AB-620 は、Copilot Studio でエージェントを作れることを前提に、企業システムとつないで運用まで持っていく設計力を問う試験です。
問われたのは機能の知識より、接続手段の選び方と要件の優先順位です。
いずれも、組織の中でエージェントを動かそうとしたときに必ず向き合う論点だと思いました。
QESでは、Copilot エージェントのセキュリティ・ガバナンス設計から、PoC・本番構築、運用と継続改善までを一貫してご支援しています。
Copilot Studio のスペシャリストが多く在籍しており、構築のご相談から導入後の技術サポートまで対応できる体制です。
プロフェッショナル開発と市民開発のどちらにも対応していますので、以下のリンクからサービスの詳細をご確認ください。
※ 本ブログで参照されている、Microsoft、Microsoft Copilot Studio、Microsoft Power Platform、Microsoft Learn、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
※ その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。


