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【Azureの価格改定が決定!】Azureの利用料金を正しく管理しよう

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はじめに

こんにちは、システムソリューション営業本部の大友と申します。

Microsoftから、2024年4月1日から法人向けライセンス及びサービスの価格改定の発表がありました。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/12/06/231206-information/
2023年4月のオンプレミス製品とオンラインサービスの値上げに続き、今年も20%程度の値上げとなりました。

そもそもAzureのようなクラウドサービスを使う上で気になるのは、サービスを利用するための料金ですよね。
Microsoftでは、たくさんの料金管理、節約の手法が提供されています。

今回はAzureの料金見積もりから、利用料金を管理する方法と、リソースの利用料金を抑える方法の3点について書いていきます!
この3点を改めて確認し、Azureの料金面をしっかり管理できるようにしましょう。

Azureの料金見積もりについて

まずは、Azureの主な料金計算ツールを2個ご紹介します。

  • 料金計算ツール
  • 総保有コスト(TCO)計算ツール


料金計算ツール

クラウドサービスを利用するとき、オンプレとの違いで特に気になるのはランニングコストですよね。
Microsoftから提供されている料金計算ツールであれば、各サービスの月額料金を計算することができます。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator/

QESのブログでも以前投稿していますので、詳細な説明、使い方については以下URLを確認してください!
参考URL:https://www.qes.co.jp/media/azure/a82 



総保有(TCO)計算ツール

総保有計算ツールは、オンプレミスからAzureに移行する場合、どの程度料金が削減できるか確認できるツールになります。
移行に重点を置いたツールであり、光熱費、人件費等も含めた計算も可能です。

状況に応じてこれらのツールを活用していきましょう!
参考URL:https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/tco/calculator/


Azureの料金管理について

次にAzureの料金管理についてご紹介します。

運用開始後は、各リソースがどのくらいの料金になっているのか、見積もりと差額が発生しているのか確認する必要があります。
そのような課金状況を管理できるツールとしてまず挙げられるのは、Azureの「コストの管理と請求」です。
参考URL:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cost-management-billing/cost-management-billing-overview

コストの管理と請求の主な項目をご紹介します。

  • コスト分析と予測
  • 予算の設定
  • コストアラートの設定

コスト分析と予測

Azureポータルから「コストの管理と請求」を選択肢、左メニューから「コスト分析」をクリックします。
以下のような画面が表示され、デフォルトでは当月の累積コストと、使用状況から計算される予想コストが見ることができます。



サブスクリプションやタグ、リソースグループ名など、様々な項目でフィルターをかけることができます。
もちろんフィルターをかけた後でも予想コストが表示されます。


cost_02.jpg

予算の設定

左メニューの「予算」をクリックして、予算を作成することができます。

予算は以下の要素から作成されます。
  • 予算のスコープ
    →フィルターを追加し、リソースグループやタグごとに管理することができます。
  • 予算の詳細
    →予算を管理する期間を設定します。
  • 予算額
    →予算額のしきい値を設定します。


コストアラートの設定

作成した予算に応じてアラートを発報することができます。

実際の利用料金はもちろん、予測をもとにしたアラート発報も可能となるので、
不測の事態で想定より多く料金がかかっても安心ですね。





もう一つ料金管理に役立つのは、「Azure Advisor」です。
Azure Advisorは利用中のリソースに対して、推奨事項を提案してくれるサービスです。

Azure Advisorは以下5つのカテゴリから評価します。
  • コスト
  • セキュリティ
  • 信頼性
  • オペレーショナルエクセレンス
  • パフォーマンス



コスト以外の観点でも評価してくれるのがうれしいですね。


利用料金を抑える方法について

最後に利用料金を抑える方法についてご紹介します。

先ほどご紹介した、Azure Advisorを利用することで最適化することもできますが、
他にも以下のような手段があります。

  • 予約
  • コンピューティングの節約プラン
  • Azureスポット仮想マシン

予約

Azureの予約は、1年または、3年単位で事前支払いすることで、高い利用料金の割引率が得られるサービスです。(最大75%)
特定のサイズやリージョンを利用する必要があり、割引率が大きい分、長期的な需要が確定している場合にコストを大きく削減できます。
参考URL:https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/reservations


コンピューティングの節約プラン

節約プランは、事前に時間単位の料金を支払うことで、高い割引率が得られます。(最大65%)
予約と比較し特定のサイズやリージョンに固定されていないため、需要が頻繁に変わっていくように状況で、コストを大きく削減できます。
参考URL:https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/offers/savings-plan-compute


Azureスポット仮想マシン

Azureスポット仮想マシンは、Azureの余剰リソースを利用することで、高い割引率で仮想マシンを利用できます。(最大90%)
余剰リソースを利用するため、Azureに余剰がなくなると仮想マシンが、停止、削除される可能性があります。
そのため、中断が許容される、テスト環境や一時利用の仮想マシンを構築するときに向いているサービスです。
参考URL:https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/virtual-machines/spot


まとめ


Azureの利用料金を正しく管理し、コストカットにつなげる方法についてご紹介しました。
今回の値上げを機に、Azureの利用料金を正しく管理していきましょう。
この記事が少しでもお力になれれば幸いです!

※このブログで参照されている、Microsoft、Windows、Power Pagesその他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
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