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Azure Translatorサービスを使ってみた

本ブログでは、Azure AIサービスの1つであるTranslatorサービスの、
リソース作成から動作確認までの流れを試してみようと思います。
1.Translatorサービスとは
Translatorサービスは、Azure AIサービスの中の1つです。
このサービスは、以下の機能をサポートしています。
機能 | 説明 |
テキスト翻訳 | サポートされているソースとターゲットの言語間で テキスト変換をリアルタイムで実行 |
ドキュメント翻訳 | 元のドキュメントの構造と形式を維持したまま、 バッチファイルと複雑なファイルを変換 |
カスタム翻訳 | ドキュメントおよび業界固有の言語、用語、スタイルを翻訳 するために、カスタマイズされたモデルを作成 |
今回はその中の1つ、テキスト翻訳の機能を見ていきます。
2.リソースの作成
早速リソースを作成していきます。
MarketPlaceで「Translator」と検索し、「Translator Text」を選択します。
「リソースグループ」、「リージョン」、「リソース名」、「価格レベル」を選択します。
今回は価格レベル無料を選択しました。
その他の設定はデフォルトのまま次へ進み、リソースを作成します。
3.動作確認
デプロイが完了したら、「リソースに移動」を押下します。
「リソースに移動」ボタンを押下するとこのような画面になります。
実際に日本語でテキストを入力してみると、指定の言語に翻訳されました!
4.C#でアプリ構築
次にC#でアプリを構築してみます。
リソースの情報が必要なので、Azureのキーとエンドポイントから、
「キー」、「リソースの場所」、「テキスト翻訳のエンドポイント」をあらかじめコピーしておきます。
キーとエンドポイント、リソースのリージョンを自分のリソースの物に書き換え、
翻訳したい文章と翻訳したい言語を設定し、以下ソースを実行します。
using System.Text; using Newtonsoft.Json; class Program { //リソースのキーを設定 private static readonly string key = "先ほどコピーしたキー"; //エンドポイントを設定 private static readonly string endpoint = "https://api.cognitive.microsofttranslator.com/"; //リソースの場所を設定 private static readonly string location = "japaneast"; static async Task Main(string[] args) { //インプットする言語、アウトプットする言語を指定 string route = "/translate?api-version=3.0&from=en&to=ja"; //翻訳するテキスト string textToTranslate = "Every adventure requires a first step."; object[] body = new object[] { new { Text = textToTranslate } }; var requestBody = JsonConvert.SerializeObject(body); using (var client = new HttpClient()) using (var request = new HttpRequestMessage()) { request.Method = HttpMethod.Post; request.RequestUri = new Uri(endpoint + route); request.Content = new StringContent(requestBody, Encoding.UTF8, "application/json"); request.Headers.Add("Ocp-Apim-Subscription-Key", key); request.Headers.Add("Ocp-Apim-Subscription-Region", location); HttpResponseMessage response = await client.SendAsync(request).ConfigureAwait(false); string result = await response.Content.ReadAsStringAsync(); Console.WriteLine(result); } } }
実行するとコンソールで以下のように翻訳されました!
ソースを以下部分のように変えれば、複数言語に翻訳可能です。
(以下は英語から日本語・フランス語に翻訳する設定)
string route = "/translate?api-version=3.0&from=en&to=ja&to=fr";
結果を見ると、先ほどの日本語の翻訳に加え、フランス語も追加で出力されています。
5.まとめ
今回は、Azure Translatorのリソース作成から、
実際にC#でAzure Translatorを使用して簡単なアプリ構築をしてみました!
Azure AIサービスには今回ご紹介したサービス以外にもありますので、ぜひ触れてみてください!
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