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Azure OpenAI Service で GPT-4 を利用する方法と3.5との違いを解説

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システムソリューション営業本部の原田です。

現在QESではAzure OpenAIおよびOpenAI社のChatGPT に関する研究を進めております。

そんな中、3月22日にAzure上でもGPT-4がプレビュー版として利用可能になりましたので
GPT-3(3.5を含む)との違いや使い方を解説していきます。

GPT-4とは(GPT-3.5との比較)

GPT-4は、2023年3月14日に公開された最新のモデルになります。

GPT-3.5との違いを折角ですのでGPT-4を搭載しているBingに聞いてみました。

GPT-3.5 vs GPT-4


1.GPT-3.5は約1.75兆個のパラメーターを持つ言語モデルで、テキストのみを入力として受け付けます。
 GPT-4は約100兆個のパラメーターを持つマルチモーダルな言語モデルで、画像やテキストなどを入力として受け付けます。

2.GPT-3.5は最大で約5,000文字のテキストを生成・処理できます。GPT-4は最大で約25,000文字のテキストを生成・処理できます。

3.GPT-3.5はOpenAIが提供するAPIやチャットGPTを通じて利用できます。GPT-4はOpenAIが提供するAPIやチャットGPT、MicrosoftBingを通じて利用できます。

4.GPT-3.5は模擬司法試験で受験者の下位10%程度のスコアでした。GPT-4は模擬司法試験で受験者の上位10%程度のスコアでした。

5.GPT-3.5は画像の内容を解析できません。GPT-4は画像の内容を解析できます。
以上が、GPT-3.5とGPT-4の主な違いです。




あわせて、価格の違いも聞いてみました。
GPT-3.5とGPT-4の料金の違いは、以下のようになります。

■前提
APIの料金は、使用したトークン数やモデルの種類に応じて変わります。
トークンは単語の一部で、1,000トークンは約750語に相当します。

【GPT-3.5】
・OpenAIが提供するAPIやチャットGPTを通じて利用できます。

・APIの料金は、Adaモデルが最も安く、1,000トークンあたり0.0004ドル(約0.05円)、Davinciモデルが最も高く、1,000トークンあたり0.02ドル(約2.6円)です。

・チャットGPTは無料プランと有料プランがあり、無料プランは利用ユーザーが少ない時に利用可能で、有料プランは利用ユーザーが多い時でも利用可能で、月額20ドル(約2,680円)です。

【GPT-4】
・OpenAIが提供するAPIやチャットGPT、MicrosoftBingを通じて利用できます。

・APIの料金は、8K contextモデルが最も安く、1,000トークンあたり0.03ドル(約3.9円)、32K contextモデルが最も高く、1,000トークンあたり0.12ドル(約15.6円)です。

・チャットGPTは有料プランのみで利用でき、月額20ドル(約2,680円)です。MicrosoftBingでは無料で利用できます。

※ada,davinciはGPT-3.5ではなく、3だと思うので、Bingの回答は少し混在しているように思われます。
 ここでは大きな間違いというか影響が少ないと思うので、無視します。


ちなみにもう少し従量課金について詳しくBingさんに聞いてみました。

GPTのAPI課金に関して、入力データ出力データのボリュームと料金については、以下のようになります。

GPTのAPI課金とは、GPTのAPIを利用する際に発生する料金のことです。
GPTのAPIは、テキストや画像などを入力として受け付け、自然言語や画像生成などの機能を提供します。

・GPTのAPI課金は、使用したトークン数やモデルの種類に応じて変わります。
 トークンは単語の一部で、1,000トークンは約750語に相当します。
 入力データと出力データの両方がトークン数にカウントされます。

・GPTのAPI課金は、モデルごとに異なる料金プランがあります。
 例えば、GPT-4は8K contextモデルと32K contextモデルがあり、それぞれ1,000トークンあたり0.03ドル(約3.9円)と0.12ドル(約15.6円)です。gpt-3.5-turboは1,000トークンあたり0.002ドル(約0.26円)です。

GPTのAPI課金は、使用量に応じて従量課金制です。
最初に5ドル(約650円)の無料クレジットが付与され、3か月間有効です。
その後は、使用したトークン数に応じて請求されます。使用量の上限を設定することもできます。

以上が、GPTのAPI課金に関して、入力データ出力データのボリュームと料金についての考え方です。

念のためAzure OpenAIに関する料金の公式ページを記載しておきます。

※リージョンによって選択できるモデルが異なるため、GPT-4については
 上記サイトのリージョンを「米国中南部」「米国東部」を選択して確認してみてください。

GPT-4をAzureで利用するには

以下のフォームから利用申請を行います。
https://aka.ms/oai/get-GPT-4

① 前提としてAzure OpenAI Serviceの利用申請が済んでいることが条件となります。



②次にApplicationIDを入力します。



※ApplicationIDって何??って人は、Azure OpenAIサービスの利用許可が通っていれば、メールを検索してみてください。
 こんなメールが来ているはずです。


③申請受付のメールが届く
 名前やメールアドレスを入力し、申請を送信すると申請受付のメールが届きます。


 内容的には、
・順番待ちリストに入ったら通知する
・利用できるようになったら通知する
みたいな感じですね。あとは通知を待ってGPT-4を色々試してみましょう。


Microsoftの公式ページで詳細が確認できますのでこちらからご確認ください。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/03/22/230322-introducing-GPT-4-in-azure-openai-service/

まとめ

GPT-4の性能にびっくりしています。
パラメーター数が約57倍、テキストの処理能力が約5倍。
さらにGPT-3.5はテキストのみを入力として受け付けますが、GPT-4は画像やテキストなどを入力として受け付けます。
つまり、GPT-4はGPT-3.5よりも入力の種類が増えています。

それと同時にMicrosoftの対応の早さにも驚いています。
これまで約20年Microsoftの技術に触れてきていますが、これまでにない本気度が伝わってきますね。

AIの世界は、まさに日進月歩。私たちQESはOpenAIおよびAzure OpenAI を全社展開し活用しながら理解を深め、お客様のAI活用を支援していきます。

取り急ぎ、GPTを活用した社内チャットボットを導入したいお客様向けにサービスを開始しています。
ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。


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