Azure OpenAI Service で GPT-4 を利用する方法と3.5との違いを解説

システムソリューション営業本部の原田です。
現在QESではAzure OpenAIおよびOpenAI社のChatGPT に関する研究を進めております。
そんな中、3月22日にAzure上でもGPT-4がプレビュー版として利用可能になりましたので
GPT-3(3.5を含む)との違いや使い方を解説していきます。
GPT-3.5との違いを折角ですのでGPT-4を搭載しているBingに聞いてみました。
1.GPT-3.5は約1.75兆個のパラメーターを持つ言語モデルで、テキストのみを入力として受け付けます。
GPT-4は約100兆個のパラメーターを持つマルチモーダルな言語モデルで、画像やテキストなどを入力として受け付けます。
2.GPT-3.5は最大で約5,000文字のテキストを生成・処理できます。GPT-4は最大で約25,000文字のテキストを生成・処理できます。
3.GPT-3.5はOpenAIが提供するAPIやチャットGPTを通じて利用できます。GPT-4はOpenAIが提供するAPIやチャットGPT、MicrosoftBingを通じて利用できます。
4.GPT-3.5は模擬司法試験で受験者の下位10%程度のスコアでした。GPT-4は模擬司法試験で受験者の上位10%程度のスコアでした。
5.GPT-3.5は画像の内容を解析できません。GPT-4は画像の内容を解析できます。
以上が、GPT-3.5とGPT-4の主な違いです。
あわせて、価格の違いも聞いてみました。
GPT-3.5とGPT-4の料金の違いは、以下のようになります。
■前提
APIの料金は、使用したトークン数やモデルの種類に応じて変わります。
トークンは単語の一部で、1,000トークンは約750語に相当します。
【GPT-3.5】
・OpenAIが提供するAPIやチャットGPTを通じて利用できます。
・APIの料金は、Adaモデルが最も安く、1,000トークンあたり0.0004ドル(約0.05円)、Davinciモデルが最も高く、1,000トークンあたり0.02ドル(約2.6円)です。
・チャットGPTは無料プランと有料プランがあり、無料プランは利用ユーザーが少ない時に利用可能で、有料プランは利用ユーザーが多い時でも利用可能で、月額20ドル(約2,680円)です。
【GPT-4】
・OpenAIが提供するAPIやチャットGPT、MicrosoftBingを通じて利用できます。
・APIの料金は、8K contextモデルが最も安く、1,000トークンあたり0.03ドル(約3.9円)、32K contextモデルが最も高く、1,000トークンあたり0.12ドル(約15.6円)です。
・チャットGPTは有料プランのみで利用でき、月額20ドル(約2,680円)です。MicrosoftBingでは無料で利用できます。
※ada,davinciはGPT-3.5ではなく、3だと思うので、Bingの回答は少し混在しているように思われます。
ここでは大きな間違いというか影響が少ないと思うので、無視します。
ちなみにもう少し従量課金について詳しくBingさんに聞いてみました。
GPTのAPI課金に関して、入力データ出力データのボリュームと料金については、以下のようになります。
GPTのAPI課金とは、GPTのAPIを利用する際に発生する料金のことです。
GPTのAPIは、テキストや画像などを入力として受け付け、自然言語や画像生成などの機能を提供します。
・GPTのAPI課金は、使用したトークン数やモデルの種類に応じて変わります。
トークンは単語の一部で、1,000トークンは約750語に相当します。
入力データと出力データの両方がトークン数にカウントされます。
・GPTのAPI課金は、モデルごとに異なる料金プランがあります。
例えば、GPT-4は8K contextモデルと32K contextモデルがあり、それぞれ1,000トークンあたり0.03ドル(約3.9円)と0.12ドル(約15.6円)です。gpt-3.5-turboは1,000トークンあたり0.002ドル(約0.26円)です。
GPTのAPI課金は、使用量に応じて従量課金制です。
最初に5ドル(約650円)の無料クレジットが付与され、3か月間有効です。
その後は、使用したトークン数に応じて請求されます。使用量の上限を設定することもできます。
以上が、GPTのAPI課金に関して、入力データ出力データのボリュームと料金についての考え方です。
念のためAzure OpenAIに関する料金の公式ページを記載しておきます。
※リージョンによって選択できるモデルが異なるため、GPT-4については
上記サイトのリージョンを「米国中南部」「米国東部」を選択して確認してみてください。
https://aka.ms/oai/get-GPT-4
① 前提としてAzure OpenAI Serviceの利用申請が済んでいることが条件となります。

②次にApplicationIDを入力します。

※ApplicationIDって何??って人は、Azure OpenAIサービスの利用許可が通っていれば、メールを検索してみてください。
こんなメールが来ているはずです。

③申請受付のメールが届く
名前やメールアドレスを入力し、申請を送信すると申請受付のメールが届きます。

内容的には、
・順番待ちリストに入ったら通知する
・利用できるようになったら通知する
みたいな感じですね。あとは通知を待ってGPT-4を色々試してみましょう。
Microsoftの公式ページで詳細が確認できますのでこちらからご確認ください。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/03/22/230322-introducing-GPT-4-in-azure-openai-service/
パラメーター数が約57倍、テキストの処理能力が約5倍。
さらにGPT-3.5はテキストのみを入力として受け付けますが、GPT-4は画像やテキストなどを入力として受け付けます。
つまり、GPT-4はGPT-3.5よりも入力の種類が増えています。
それと同時にMicrosoftの対応の早さにも驚いています。
これまで約20年Microsoftの技術に触れてきていますが、これまでにない本気度が伝わってきますね。
AIの世界は、まさに日進月歩。私たちQESはOpenAIおよびAzure OpenAI を全社展開し活用しながら理解を深め、お客様のAI活用を支援していきます。
取り急ぎ、GPTを活用した社内チャットボットを導入したいお客様向けにサービスを開始しています。
ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。

Azure OpenAIはAzureでは「Cognitive Services」の一部に分類されています。
QESでは過去にCognitive関連のブログも投稿しておりますので、ご興味がある方はご覧になってください。
Cognitive関連ブログはこちら
※このブログで参照されている、Microsoft、Azure、Azure OpenAI、PowerAppsその他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
※その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
現在QESではAzure OpenAIおよびOpenAI社のChatGPT に関する研究を進めております。
そんな中、3月22日にAzure上でもGPT-4がプレビュー版として利用可能になりましたので
GPT-3(3.5を含む)との違いや使い方を解説していきます。
GPT-4とは(GPT-3.5との比較)
GPT-4は、2023年3月14日に公開された最新のモデルになります。GPT-3.5との違いを折角ですのでGPT-4を搭載しているBingに聞いてみました。
GPT-3.5 vs GPT-4
1.GPT-3.5は約1.75兆個のパラメーターを持つ言語モデルで、テキストのみを入力として受け付けます。
GPT-4は約100兆個のパラメーターを持つマルチモーダルな言語モデルで、画像やテキストなどを入力として受け付けます。
2.GPT-3.5は最大で約5,000文字のテキストを生成・処理できます。GPT-4は最大で約25,000文字のテキストを生成・処理できます。
3.GPT-3.5はOpenAIが提供するAPIやチャットGPTを通じて利用できます。GPT-4はOpenAIが提供するAPIやチャットGPT、MicrosoftBingを通じて利用できます。
4.GPT-3.5は模擬司法試験で受験者の下位10%程度のスコアでした。GPT-4は模擬司法試験で受験者の上位10%程度のスコアでした。
5.GPT-3.5は画像の内容を解析できません。GPT-4は画像の内容を解析できます。
以上が、GPT-3.5とGPT-4の主な違いです。
あわせて、価格の違いも聞いてみました。
GPT-3.5とGPT-4の料金の違いは、以下のようになります。
■前提
APIの料金は、使用したトークン数やモデルの種類に応じて変わります。
トークンは単語の一部で、1,000トークンは約750語に相当します。
【GPT-3.5】
・OpenAIが提供するAPIやチャットGPTを通じて利用できます。
・APIの料金は、Adaモデルが最も安く、1,000トークンあたり0.0004ドル(約0.05円)、Davinciモデルが最も高く、1,000トークンあたり0.02ドル(約2.6円)です。
・チャットGPTは無料プランと有料プランがあり、無料プランは利用ユーザーが少ない時に利用可能で、有料プランは利用ユーザーが多い時でも利用可能で、月額20ドル(約2,680円)です。
【GPT-4】
・OpenAIが提供するAPIやチャットGPT、MicrosoftBingを通じて利用できます。
・APIの料金は、8K contextモデルが最も安く、1,000トークンあたり0.03ドル(約3.9円)、32K contextモデルが最も高く、1,000トークンあたり0.12ドル(約15.6円)です。
・チャットGPTは有料プランのみで利用でき、月額20ドル(約2,680円)です。MicrosoftBingでは無料で利用できます。
※ada,davinciはGPT-3.5ではなく、3だと思うので、Bingの回答は少し混在しているように思われます。
ここでは大きな間違いというか影響が少ないと思うので、無視します。
ちなみにもう少し従量課金について詳しくBingさんに聞いてみました。
GPTのAPI課金に関して、入力データ出力データのボリュームと料金については、以下のようになります。
GPTのAPI課金とは、GPTのAPIを利用する際に発生する料金のことです。
GPTのAPIは、テキストや画像などを入力として受け付け、自然言語や画像生成などの機能を提供します。
・GPTのAPI課金は、使用したトークン数やモデルの種類に応じて変わります。
トークンは単語の一部で、1,000トークンは約750語に相当します。
入力データと出力データの両方がトークン数にカウントされます。
・GPTのAPI課金は、モデルごとに異なる料金プランがあります。
例えば、GPT-4は8K contextモデルと32K contextモデルがあり、それぞれ1,000トークンあたり0.03ドル(約3.9円)と0.12ドル(約15.6円)です。gpt-3.5-turboは1,000トークンあたり0.002ドル(約0.26円)です。
GPTのAPI課金は、使用量に応じて従量課金制です。
最初に5ドル(約650円)の無料クレジットが付与され、3か月間有効です。
その後は、使用したトークン数に応じて請求されます。使用量の上限を設定することもできます。
以上が、GPTのAPI課金に関して、入力データ出力データのボリュームと料金についての考え方です。
念のためAzure OpenAIに関する料金の公式ページを記載しておきます。
※リージョンによって選択できるモデルが異なるため、GPT-4については
上記サイトのリージョンを「米国中南部」「米国東部」を選択して確認してみてください。
GPT-4をAzureで利用するには
以下のフォームから利用申請を行います。https://aka.ms/oai/get-GPT-4
① 前提としてAzure OpenAI Serviceの利用申請が済んでいることが条件となります。

②次にApplicationIDを入力します。

※ApplicationIDって何??って人は、Azure OpenAIサービスの利用許可が通っていれば、メールを検索してみてください。
こんなメールが来ているはずです。

③申請受付のメールが届く
名前やメールアドレスを入力し、申請を送信すると申請受付のメールが届きます。

内容的には、
・順番待ちリストに入ったら通知する
・利用できるようになったら通知する
みたいな感じですね。あとは通知を待ってGPT-4を色々試してみましょう。
Microsoftの公式ページで詳細が確認できますのでこちらからご確認ください。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/03/22/230322-introducing-GPT-4-in-azure-openai-service/
まとめ
GPT-4の性能にびっくりしています。パラメーター数が約57倍、テキストの処理能力が約5倍。
さらにGPT-3.5はテキストのみを入力として受け付けますが、GPT-4は画像やテキストなどを入力として受け付けます。
つまり、GPT-4はGPT-3.5よりも入力の種類が増えています。
それと同時にMicrosoftの対応の早さにも驚いています。
これまで約20年Microsoftの技術に触れてきていますが、これまでにない本気度が伝わってきますね。
AIの世界は、まさに日進月歩。私たちQESはOpenAIおよびAzure OpenAI を全社展開し活用しながら理解を深め、お客様のAI活用を支援していきます。
取り急ぎ、GPTを活用した社内チャットボットを導入したいお客様向けにサービスを開始しています。
ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。

Azure OpenAIはAzureでは「Cognitive Services」の一部に分類されています。
QESでは過去にCognitive関連のブログも投稿しておりますので、ご興味がある方はご覧になってください。
Cognitive関連ブログはこちら
※このブログで参照されている、Microsoft、Azure、Azure OpenAI、PowerAppsその他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
※その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。