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Chat・Cowork統合後、Coworkの操作ログは追える? 手動エクスポートで検証

この記事のポイント
ChatとCoworkの統合後、Otelでのログが取得できなくなることを踏まえ、手動エクスポートでChatとCoworkのログを取得できるかを検証しました。
- Coworkの操作ログも取得できる:
手動エクスポートで、チャットのログに加えて、クラウド上で実行されたCoworkのタスクのログも取得できました。 - 操作の流れがtool_useとして残る:
フォルダへのアクセス許可の申請、ファイル一覧の取得、ファイルの作成、PCへの保存が、conversations.jsonに記録されていました。 - 手間はかかるが、監査性は高まる:
ChatとCoworkのログを同時に取得できる一方、削除した会話やプロジェクトは含まれないため、取得と保管の運用ルールが必要です。
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はじめに
こんにちは。DXソリューション営業本部の松榮です。
ClaudeのChatとCoworkの統合により手動エクスポートで取得できる内容にどのような影響があるのかを検証しました。
前回のブログでは、Chat・Coworkの統合によってどういった変化があるのかを検証しました。統合による全体的な変化は以下の記事で紹介していますので、併せてご参照ください。
※前回のブログでTeamプランでは利用できないと記載していましたが、2026/11/2現在ではベータ版が有効化できるようになっています。
手動エクスポートについて
手動エクスポートは、Claudeのアカウントに紐づく会話データやユーザーデータを、自分で書き出してダウンロードできる機能です。バックアップや、過去のやり取りを手元で見返したいときに使えます。
エクスポートできる人
| プラン | エクスポート |
|---|---|
| Team / EnterpriseのPrimary Owner | 組織全体のデータをエクスポートできる |
| Team / Enterpriseのメンバー | 組織のオーナーが「Allow members to export their own data」を有効にした場合のみ、自分のチャットをエクスポートできる |
エクスポートの手順
Primary Ownerが組織全体のデータをエクスポートする場合
- WebアプリまたはClaude Desktopを開く
- 左下のイニシャルをクリックし、Organization settings を選ぶ
- Data and privacy をクリックする
- Export Data ボタンをクリックする
- 処理が終わると、アカウントに登録したメールアドレスにダウンロードリンクが届く
- Claudeにサインインした状態で、リンクからダウンロードする
参考: Export your organization's data(Claude ヘルプセンター)
メンバーが自分のデータをエクスポートする場合
- オーナーまたはPrimary Ownerが、Organization settings > Data and privacy の「Data management」で Allow members to export their own data を有効にする
- メンバーがWebアプリまたはClaude Desktopで Settings > Privacy を開き、Export data をクリックする
- 届いたメールのリンクからダウンロードする
Primary Ownerには、個人設定の「Export data」ボタンは表示されません。組織全体のエクスポートを使います。
参考: Export your organization's data(Claude ヘルプセンター)の「Members exporting their own data」の項
注意点
- メンバーのエクスポートには、アップロードしたファイルの中身は含まれません。 自分のチャットのみが対象です。
- Claudeが作成したWord、Excel、PowerPoint、PDFファイルは、組織のエクスポートに含まれません。 チャット画面からダウンロードして保存します。
- エクスポートの前に削除したメッセージ、ファイル、プロジェクトは含まれません。
実際に手動エクスポートで取得
実際に前回のブログで行った内容をエクスポートしてみて、クラウドで行われたCoworkの動きが取れるのかを検証します。
取得できた内容(抜粋)
エクスポートしたconversations.jsonには、通常のチャットのやり取りと、クラウド上で実行されたCoworkのタスクのやり取りが、同じ会話の中にまとめて入っていました。
以下は、前回のブログ記事内で作成した会話の抜粋です。読みやすくするため、長い部分の省略、操作の記録の一部の間引き、呼び出しと結果の統合、ユーザー名の伏せ字化をしています。
※エクスポートされたconversations.jsonでは、日本語が \u751f\u6210 のような英数字の記号(Unicodeエスケープ)に置き換えて保存されています。この記号は「生成」という文字を表していますが、そのままでは日本語として読めません。そのため、日本語の文字に直して掲載しています。
チャットのやり取り
{
"name": "生成AI業務活用と検証フォルダ確認",
"created_at": "2026-10-26T01:41:38.274671Z",
"updated_at": "2026-10-26T01:44:58.971617Z",
"chat_messages": [
{
"sender": "human",
"created_at": "2026-10-26T01:41:38.355383Z",
"text": "社内勉強会向けに、「生成AIの業務活用で注意すべき点」を3つ、それぞれ1〜2文で簡潔に教えてください。"
},
{
"sender": "assistant",
"created_at": "2026-10-26T01:41:42.665199Z",
"text": "社内勉強会向けに、生成AIの業務活用で注意すべき点を3つまとめます。\n\n**1. 情報漏洩・機密情報の取り扱い**\n顧客情報、個人情報、社外秘情報を入力すると、外部への流出や意図しない学習利用のリスクがあります。入力してよい情報の範囲を社内…(以下省略)"
}
]
}
クラウドで実行されたCoworkのタスクのやり取り
{
"chat_messages": [
{
"sender": "human",
"created_at": "2026-10-26T01:42:12.963422Z",
"text": "「検証用_Cowork」フォルダの中身を確認してください。\n1. フォルダ内のファイル一覧を、ファイル名・サイズ・更新日時の表で示してください。\n2. CSVファイルを読み込んで、行数と列名を教えてください。\n3. テキストファイルの内容をそれぞれ3行で要約し、「20261026_要約.md」という新しいファイルとして同じフォルダに保存してください。\n元のファイルは変更しないでください。"
},
{
"sender": "assistant",
"created_at": "2026-10-26T01:42:21.563626Z",
"content": [
{
"type": "tool_use",
"name": "mcp__remote-devices__device_request_folder_access",
"input": {
"paths": [
"~/Desktop/検証用_Cowork"
],
"reason": "フォルダ内のファイル一覧の確認、CSV・テキストの読み取り、および要約ファイル(20261026_要約.md)の保存のため"
},
"result": {
"granted": [
"C:\\Users\\<ユーザー名>\\Desktop\\検証用_Cowork"
]
}
},
{
"type": "tool_use",
"name": "mcp__remote-devices__device_list_dir",
"input": {
"path": "C:\\Users\\<ユーザー名>\\Desktop\\検証用_Cowork",
"recursive": true
},
"result": {
"entries": [
{
"name": "議事録_ダミー.txt",
"type": "file",
"size": 672,
"mtimeMs": 1792978356637
},
{
"name": "業務メモ_ダミー.txt",
"type": "file",
"size": 665,
"mtimeMs": 1792978359010
},
{
"name": "売上データ_ダミー.csv",
"type": "file",
"size": 568,
"mtimeMs": 1792978360394
}
]
}
},
{
"type": "tool_use",
"name": "Write",
"input": {
"file_path": "/mnt/user-data/outputs/20261026_要約.md",
"content": "# 検証用_Cowork 要約\n\n作成日: 2026年10月26日\n対象: 「検証用_Cowork」フォルダ内のテキストファイル(2件)\n\n## 1. 議事録_…(以下省略)"
},
"result": "File created successfully at: /mnt/user-data/outputs/20261026_要約.md (file state is current in your context — no need to …(以下省略)"
},
{
"type": "tool_use",
"name": "mcp__remote-devices__device_commit_files",
"input": {
"files": [
{
"devicePath": "C:\\Users\\<ユーザー名>\\Desktop\\検証用_Cowork\\20261026_要約.md",
"stagedPath": "/mnt/user-data/outputs/20261026_要約.md"
}
]
},
"result": {
"written": [
"C:\\Users\\<ユーザー名>\\Desktop\\検証用_Cowork\\20261026_要約.md"
],
"rejected": []
}
},
{
"type": "text",
"text": "作業はほぼ完了しています。確認結果をまとめます。\n\n**1. ファイル一覧**(デスクトップ上の「検証用_Cowork」)\n\n| ファイル名 | サイズ | 更新日時 |\n|---|---|---|\n| 議事録_ダミー.txt | 672 バイト | 2026年10月26日 10:32 |\n| 業務…(以下省略)"
}
]
}
]
}
このタスクは、クラウド上の作業領域(/mnt/user-data/)でファイルを読み書きする形で実行されていました。
その流れは、フォルダへのアクセス許可の申請(device_request_folder_access)、ファイル一覧の取得(device_list_dir)、要約ファイルの作成(Write)、PCのフォルダへの保存(device_commit_files)の順に、Claudeがツールを使って行った操作の記録(tool_use)として残っていました。
このように、チャットのログだけでなく、従来のCoworkでの操作もログを取得することができていました。
手動エクスポートの結果
今回の検証で、手動エクスポートによって、チャットのログに加えて、クラウド上で実行されたCoworkのログも取得できることが分かりました。
取得できたCoworkのログには、次の内容が含まれていました。
- 依頼した内容と、Claudeの回答
- Claudeが実行した操作(フォルダへのアクセス許可の申請、ファイル一覧の取得、ファイルの作成、PCへの保存)
- 各操作の日時
- 使用したコネクタの名前
ChatとCoworkの統合で、Coworkがクラウド上で動くようになりました。それに伴い、Otelでのログが取得できなくなることから、手動エクスポートで代替できるかを検証しました。その結果、問題なく取得できることが確認できました。
一方で、削除した会話やプロジェクトは、エクスポートに含まれません。また、使用したコネクタは、実際に呼び出したものだけが記録されます。
まとめ
ChatとCoworkの統合後も、手動エクスポートによって、チャットのログに加えて、クラウド上で実行されたCoworkの操作ログも取得できることを確認しました。Coworkの操作は、フォルダへのアクセス許可の申請やファイルの作成、PCへの保存まで、conversations.jsonにtool_useとして記録されていました。
手動エクスポートは、実行する手間がかかります。しかし、ChatとCoworkのログを同時に取得できるため、これまで取得できなかったCoworkの操作も含めて確認できるようになり、逆に監査性は高まったと考えられます。ただし、削除した会話やプロジェクトは含まれないため、残しておきたいログは削除前に取得しておく必要があります。
運用する際は、誰が、どの頻度で取得し、どこに保管するかを決めておくと安心です。エクスポートしたデータには会話の内容やファイルの中身も含まれるため、保管場所とアクセス権にも注意してください。
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※このブログで参照されている、Anthropic、Claude、Claude Code、Claude Cowork は、Anthropic, PBCの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

