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液タブ化ソフトウェアWeylusをリモート会議で活用したい

こんにちは。システムソリューション営業本部の吾妻です。
今回はPower Platformではない話題についてご紹介したいと思います。
QES本社オフィスには、ところどころにホワイトボードがあり、メモリーツリーを描いてアイディア出しをしたり、システム構成を整理したりといった場面で活用されています。
https://my.matterport.com/show/?m=S51DHAc2vFc&sr=-.81,1.41&ss=98(バーチャルオフィスツアーをご覧ください)
リモート会議や遠隔ペアプログラミングで同じようにホワイトボードを利用して情報を整理しようと思うと、「ホワイトボードアプリ」を利用することになるのですが、タッチパッドへの指での操作やマウス入力で書き込もうとすると、物理的なホワイトボードでの体験と比較して満足感が下がってしまうように思います。ペンタブレットを接続してペン入力すれば改善されそうですが、ペンタブレットはペン入力しかできないのでわざわざリモート会議のためだけに購入する気にはなれません。
そこで今回の記事では、PCと同じネットワークに接続しているAndroid / iPadを液晶タブレット代わりにできるソフトウェア「Weylus」を利用して、ペン入力を実現する方法をご紹介したいと思います。
(いきなり社内ネットワークで試すわけにもいかないので、検証用のネットワークと検証用のPC、検証用のiPadを利用して証跡を撮っています)
準備
WeylusはGitHubで公開されています。リリースページからZipファイルをダウンロードしておきます。PC側のOSに応じて、ダウンロードするファイルを選択します。今回は、iPadにペン入力した内容を、Windows PCに対して転送する想定で、Windows.zipをダウンロードします。他にも、MacやLinuxに対応しているようです(おそらくLinuxがメインですね)。実行
1. (Windows PC) ダウンロードしたZipファイルを解凍してweylus.exeを取り出し、任意のパスに移動します。2. (Windows PC) weylus.exeをダブルクリックして起動すると、設定ウィンドウが開きます。特に設定は変更せずに「Start」ボタンをクリックします。

3. (iPad) ブラウザを開いて、「<Windows PCのIPアドレス>:<WeylusのPort>」にアクセスします。HTTPSではなくHTTP接続とする必要があります。

4. (iPad) Windows PCのデスクトップがブラウザに表示されます。

5. iPadに表示されたこのデスクトップ領域に対して直接ペン入力を行うと、Windows PC側にも入力された内容が反映されます。
これで、Microsoft Whiteboardのようなホワイトボードアプリに自由自在にペン入力することができます🎉🎉

まとめ
今回はPower Platformから離れて、Android / iPadを液晶タブレット代わりにできるソフトウェア「Weylus」を利用して、ペン入力を実現する方法をご紹介しました。オープンソースソフトウェアを活用することで、コストを抑えつつ、日常業務のちょっとした不便さを解消することができました。
私たちが力を入れているローコード製品のジャンルにおいても、オープンソースソフトウェアが公開されていたり、コミュニティ向けのサービスとして提供されていたりするので、こうしたツールを活用することで業務改善のはじめの一歩とするのも良いのではないかと思います。ただ、こうした付け焼き刃的な改善を重ねるだけでは限界があるため、長い目で見たときには、商用ローコード製品によるシステムの内製化を進めるような抜本的な業務改善が必要になるかと思います。
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このブログで参照されている、Microsoft、Windows、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
このブログで参照されている、Androidは、Google LLCの商標です。
このブログで参照されている、iPadは、米国およびその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。