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Microsoft Officeライセンスの購入方法と種類

「Microsoft 365とOffice 365はどう違う?」など悩まれたことはないでしょうか。
今回は、法人向けに提供されているMicrosoft Officeライセンスを中心に、購入方法と種類について
まとめてみましたのでご紹介します。
よろしければ、Office選びの参考にして頂ければ幸いです。
※記載の情報は2024年7月時点のものです。
Officeライセンスの購入方法
Officeライセンスを購入するには、以下の2つの方法があります。
サブスクリプションライセンス
利用料を支払っている期間のみ利用することができるライセンスです。期間は1ヶ月もしくは1年単位で、クレジットカード等により支払います。
販売代理店を通すことで、請求書払いにすることもできます。
現在主流なのは、サブスクリプションライセンスです。
永続(買い切り版)ライセンス
サブスクリプションライセンスではなく、永続(買い切り版)ライセンスを購入することもできます。
永続ライセンスを購入する方法には、以下の3つがあります。
1.販売代理店から「CSPライセンス」を購入する。
2.Office 2021を購入する。(オンラインもしくはPOSAカード版)
3.Office 2021が付属しているPCを購入する
永続ライセンスは、ソフトウェアを永続的に利用することはできますが、
セキュリティ機能の更新(Windows Update)が提供されるサポート期間があります。
サポート期間が終了すると、セキュリティ機能の更新が提供されなくなるため、
ウイルス感染や情報漏えいのリスクが高まります。
※Office 2021は 2026年10月13日 でサポート終了することがアナウンスされています。
以前は法人向けに買い切りの永続ライセンスとして「Open License」が
販売されていましたが、こちらは2021年12月31日に販売が終了しました。
2024年後半には、Office2024の発売も予定されていますが、詳細はまだ公開されていないようです。
Microsoft365のライセンスの種類
Microsoft365のライセンスには、大きく分けて「家庭向け」「一般法人向け」「大企業向け」の3種類があります。
家庭向け Microsoft 365 のプラン
・Microsoft 365 Family・Microsoft 365 Personal
一般法人向け Microsoft 365 のプラン(最大300ユーザーまで)
・Microsoft 365 Business Basic(Teamsあり/なし)・Microsoft 365 Business Standard(Teamsあり/なし)
・Microsoft 365 Business Premium(Teamsあり/なし)
・Microsoft 365 Apps for business
※Microsoft 365 Business は「Teamsあり」と「Teamsなし」の2種類があります。
大企業向け Microsoft 365 のプラン(301ユーザー以上が利用する場合)
・Microsoft 365 E3・Microsoft 365 E5
・Microsoft 365 F3
・Microsoft 365 Apps for enterprise
・Office 365 E1
・Office 365 E3
・Office 365 E5
この種類は、利用企業の規模による制限ではなく、目安となるものです。
300ユーザーに満たない企業でも「大企業向け」のMicrosoft 365 E5を利用することもできます。
大企業向けライセンスのみ「Microsoft 365」と「Office 365」の両方が販売されています。
Microsoft 365のE3/E5ライセンスには、高度なセキュリティと管理機能が含まれますので、
用途に応じて選択してください。
Microsoft365ライセンスのプランごとの違い
家庭向け以外の「一般法人向け」と「大企業向け」プランの違いについて簡単にご紹介します。詳細については、Microsoftのサイトなどでご確認ください。
一般法人向け Microsoft 365 のプラン(最大300ユーザーまで)
Microsoft 365 Business Basic
Microsoft 365 Business Standard
Microsoft 365 Business Premium
Microsoft 365 Apps for business
一般法人向け Microsoft 365プランの大まかな違いは、以下の通りです。
・Microsoft 365 Business Basic に含まれているのは「Web版」と「モバイル版」で、
パソコンにインストールして使う「デスクトップ版」Officeのライセンスは含まれていない。
・「デスクトップ版」のライセンスを使いたい場合は、Microsoft 365 Business Standard、
Microsoft 365 Business Premium、Microsoft 365 Apps for business いずれかを選択する。
・Microsoft 365 Apps for business には、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneDrive
だけが含まれている。
Web版のOfficeは、ウェブブラウザから利用できるライセンスで、モバイル版はスマートフォンや
タブレットから利用できるウェブアプリのライセンスです。
パソコンにインストールして使用するOfficeが必要な場合は、Microsoft 365 Business Basic以外を
選択します。
大企業向け Microsoft 365 のプラン(301ユーザー以上が利用する場合)
Microsoft 365 E3
Microsoft 365 E5
Microsoft 365 F3
Microsoft 365 Apps for enterprise
大企業向け Microsoft 365プランの大まかな違いは、以下の通りです。
・Microsoft 365 E3 は、デスクトップ版とモバイル版の Microsoft 365 アプリが含まれており、
さらに高度なセキュリティとコンプライアンスの機能が必要な場合は、Microsoft 365 E5、
となります。
・Microsoft 365 F3は、フロントラインワーカー向け(専用PCを持たない現場担当者)の
ライセンスです。利用条件が限定されているライセンスですので、ご注意ください。
また、旧ライセンスである「Office 365」も一部販売されています。
Office 365 E1
Office 365 E3
Office 365 E5
こちらの大まかな違いは、以下の通りです。
・Office 365 E1 含まれているのは「Web版」と「モバイル版」で、
パソコンにインストールして使う「デスクトップ版」Officeのライセンスは含まれていない。
・「デスクトップ版」のライセンスを使いたい場合は、Office 365 E3、Office 365 E5
のいずれかを選択する。
Microsoft Teamsが利用できるライセンス
2024年4月1日より、Microsoft 365からMicrosoft Teamsが分離されることになりました。
Teamsを利用したい場合は、Teamsが含まれている以下のプランを選択するか、
別途「Microsoft Teams Essentials」を契約する必要があります。
Microsoft Teamsが含まれるプラン
・Microsoft 365 Business Basic(Teamsあり)・Microsoft 365 Business Standard(Teamsあり)
・Microsoft 365 Business Premium(Teamsあり)
ライセンス違反に注意
Microsoft 365ライセンスは、複数台のデバイスで利用することができますが、これは「同一ユーザーが所有・利用するデバイスであること」が前提になっています。
他の人が利用するデバイスにインストールすることはできません。
また、複数台のデバイスにインストールすることはできますが、
同時に利用できるのは「1人」までです。
意図せずにライセンス違反になってしまわないよう、注意しましょう。