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Power Platformで稼働率を可視化する!!

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こんにちは!
QESでSEをやっているシステムソリューション営業本部の杉本です。
弊社でも東京都の自粛要請を受けて在宅勤務を推奨しています。
そこで起こっている実情をお届けしたいと思います。

緊急事態宣言でリモートワークが普及!

緊急事態宣言を受け、多くの企業がリモートワークを導入しました。
本来、リモートワークを企業で導入するときには目的の明確化PCなどの必要物品の準備制度の制定を経て実施、となるべきですが緊急事態のためこれらの過程を飛ばして導入したという企業も多いと思います。

元々、弊社社員は一日中社外に出ており必要に迫られてリモートで対応する、と言うことが日常的にあったためリモートワークに対するハードルはそれほど高くはありませんでした。ちなみに現場では業務遂行の手段としてMicrosoft Teams(※)を利用しています!

※Office365(改め一部はMicrosoft365名称に)は現在、「Office 365 E1」を6ヶ月間無償で提供可能です。
 導入したいお客様は、弊社お問い合わせページよりお問い合わせください。
 本ページの最下部にリンクがあります。

リモートワークにおける課題

一方で管理職側から「リモートワークをしている部下の業務・労務管理ができない!」との悲鳴が上がりました。そうです、制度が固まる前にリモートワークを導入する必要に迫られたため、社員がどこでどのように働いていることを確認する手段が用意できていなかったのです。

前述のように現場ではリモートでの業務遂行のためMicrosoft Teamsを利用しているので、コミュニケーションや情報、ファイルの共有などに慣れていました。働く場所が変わることによって業務ができないといった状況は発生していません。ただし、SIをするためにお客様先へ行っての作業や会社に出社しての構築、設定作業はなくならないため家に引きこもることはできない状況は変わりません。
管理職側は社員が在宅なのか、出社しているのか、お客様先に行っているのかを把握する必要があったため、とりあえずExcel(!)による状況管理を始めました。



これが非常に効率が悪いそこでPower Plateformを利用して社員の状況を確認するアプリと使用した工数を管理するアプリを作成しました。

 Power Apps & Power BIによる解決?

 今、社員がどこで何をしているのかを把握するためにPower Appsを利用してアプリを作成しました。画像は作成中のものを勝手に拝借してきました。



このアプリの詳細はこちらを参照してください。

リンク先にも書いてありますがこのアプリを作成するのにかかった期間は2~3日です。他の業務を並行で行いながらのため、集中すれば1日でもできる事でしょう。
それに味を占めたのか管理職は「社員の工数」と「SEの稼働率(稼いだ金額)」も管理したいと言い始めました!?これができれば新しい評価基準も策定できる?何の話でしょうか?
う~ん、しかし現場の忙しさも考えず管理職の要求はとどまるところを知らない…お客様にサービスを提供する部隊に社内(管理職)向けのアプリ作らせるとか管理という言葉を盾に指示すればなんでも通るとおもい…あ、はい、喜んで!!

~閑話休題(愚痴はさて置き)

「社員の工数」を管理せよ!

社員の工数を現場ではRedmineの商用サービスを使用して管理しています。
Redmine自体は使い慣れてくると見やすいレイアウトになっているのですが、ぱっと見てこの人はこの案件でこの工数を使っていることが理解できる管理職が見やすいレイアウトではありません。
それを解決するために立ち上げたのが「管理職のためのRedmineをデータソースとしたPower BIを使った可視化プロジェクト」です。
要件は以下のようになります。

 ・人単位で工数を確認できる
 ・案件単位で工数を確認できる
 ・見積もりと工数の乖離を確認できる

管理職が欲しいのはこのレベルです。誰がどのチケット担当か、チケットの進捗が遅れてるなどの情報はプロジェクトマネージャーが確認すればいいことですので機能には組み込みません。

ちなみにこのプロジェクトは立ち上げたばかりですので、何の情報もお出しできません。
が、作成過程もブログネタになる!というヨコシマな心で記事にしてしまいました。
今後の展開にご期待ください。

「SEの稼働率(稼いだお金)」を管理せよ!

こちらの要望は現場の使っているツール類では対応ができません。SEは数学はできてもお金の計算はできないものです。
そもそも「稼いだお金を管理したい」と言われても営業は売り上げというわかりやすいお金の評価基準があるのに対して、SEをはじめとする技術職にはそんなわかりやすい基準はありません。今までも目視で「あいつ忙しそうだなぁ」くらいだったのが、リモートワークになればより一層目の届かないところで働くことになるSEのお金の評価基準なんてなくなってしまいます。…なるほど、だから「新しい評価基準」という話になるのですね。はい、久しぶりに上司の意図が読めました!!

ちょっとやる気が出たところでどんな形で技術職の存在をお金の評価基準としてアピールしていくかを考えました。
弊社では顧客に提示した見積もりと実際にかかった費用を「収支見積もり」という仕組みで管理しています。これは「売上ー(仕入+人件費)=粗利」という一般的な内容を人件費のところで誰がその案件に関わったかを明確にできる唯一の資料です。幸か不幸か収支見積もりはExcelで管理されています。ExcelからPower Platformを使ってちょいちょいとアプリケーションにしてしまえば、データの蓄積と蓄積したデータを分析に使え、かつSEがどの程度お金を稼ぐのに寄与したかっという部分を可視化できます!ついでに担当SEの名前を太字で書いてあぴ…え?余計なことするな?あ、はい。ヨクミテヤガル…

要件は以下としました。

・Excelで管理していた収支見積もりをPower Appsで入力、管理を行える
・入力したデータをPower PlatformのCommon Data Source(CDS)に格納しPower BIで統計、解析を行える

早速アプリ化しました。(画像は開発中のものです。あまりに生々しいデータがありましたので一部モザイク加工をしております。)






Power Plateformを使って収支見積もりのアプリケーション化とデータ分析に使えるデータソースとして作成できました。
これでリモートワークをしていてもSEがどの案件を担当していた/いるか、が統計的に判断できる下地ができました。Excelだと過去の状況を見てもらえることはありませんからね。後は使いこなしてもらうだけです!

微妙に不便な社内システム(社内慣例)でも、管理職からの非情で冷酷で時期をみない無茶ぶりでも知恵と勇気とストレス耐性で乗り切れます!そう、Power Platformならね!

実際にローコーディングで思いついたことをすぐに実装できるPower Platformは、今までExcelやAccessのVBAで実装され属人化していった小さいシステムを気軽に置き換えたり、Excelで作成し個人のデスクトップにしかデータがないといったありがちな状況を改善してくれます。
Power Platformは使用感に慣れるまでは少し戸惑いはあるかもしれません。しかし、使い始めてしまえば非常に便利で強力なツールだと思います。何よりも慣れてしまえばベンダーに外注しなくても自分で好きなアプリケーションが好きなだけ作れ、作ったアプリケーションは公開できて属人化もしにくい!本当に便利です!!

ん?あ、ベンダーってうちのことだった…個人で実装するのが難しければベンダーも頼ってください。お願いします!

最後に

緊急事態宣言を受けて急遽始まったリモートワークですが、日々想定外の難題が降りかかってきます。
我々QESはその難題を解決するお手伝いやパートナーとして共に乗り越えていくことを目指しています。
リモートワークを行う際に課題となっていること、日ごろ業務でちょっと不便だと感じていること、Excelでは管理が限界と感じている業務などQESではPower Platformを用いての課題解決にご協力しています。

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※このブログで参照されている、Microsoft、Windows、PowerPlatform、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です。
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