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第1回Power Platformとは

【Power Platformとは?】第1回 Power Platform概要

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こんにちは、システムソリューション営業本部の吾妻です。

Microsoftが提供するaPaaS(アプリケーションプラットフォーム・アズ・ア・サービス)である「Microsoft Power Platform」を活用して、ノンコードで業務アプリを開発する連載です。

ユーザー自ら、実際の業務に合ったアプリをアジャイル的に作ることで、効率の良い働き方へと改善していくことができます。


テーマ

Power Platformとは?

Power Platformとは、業務ニーズに合致したカスタムアプリを簡単に作成することができるサービスで、Microsoft社が提供しているクラウドサービスです。

簡単なアプリであれば、PowerPointでスライドを作るのと同じ感覚で、ノンコードで(ソースコードを記述することなく)作ることができます。
Excelと似た関数を使ったり、コネクタと呼ばれる外部サービスと接続するための部品を組み合わせたりすることで、作っていきます。

また、開発者であれば、ソースコードを記述することで、より高度な機能を追加することも可能です。

更に、Office365はもちろんですが、他のクラウドサービスと連携可能なカスタムコネクタが用意されており、様々なデータを活用したアプリケーション開発が可能となります。

 

現在、世の中の動向として、大きく以下の2つの流れがあります。

 

①オンプレミスからフルクラウドへのインフラ移行

オンプレミスのシステムをクラウドへ移行する流れの中で、クラウドの標準機能では実現できないことも多く存在します。
特にSharePointからOffice365(SharePointOnline)への移行の際に、その問題が顕著に現れます。
そのような問題に対しPowerPlatfromを活用することで、停滞しがちなフルクラウド環境への移行を推進させることができます。

また、Power Platformはフルクラウドのサービスであるため自前のサーバー機器等を用意する必要がなく、運用保守のコストを削減することもできます。

②人手不足解消や労働生産性向上のための働き方改革

労働人口が減る中、人手不足解消と生産性の向上を求める動きが活性化しています。
そのためには、紙での申請や手作業で行っていた業務をシステム化したり、既存システムの操作性を改善する必要性があります。

従来のウォーターフォール型の開発は、開発期間やコストが膨らむ傾向にあり、要求に対して応え続けるのが難しい仕組みとなっています。
一説には現場部門の求める機能開発において、5倍もの時間がかかっていると言われています。

そこで、Power Platformを活用することで、頻繁に開発サイクルを回し、アジャイル開発手法でアプリを作っていくことで、柔軟な機能変更と迅速なアプリの提供を行うことができるようになります。




Microsoft社の製品群の中での位置付け

Power Platformは、Microsoft 365、Dynamics 365とともに、法人向けサービスの大きな柱の1つになると想定されます。

Microsoft 365の一部であるOffice 365で保存したデータや、 Dynamics 365に格納されているデータへアクセスして、情報連携を行うことができます。



Power Platformに含まれるサービス

以下の4つのサービスを総称して、Power Platformと呼ばれています。

①Power Apps
②Power Automate (旧:Microsoft Flow)
③Power BI
④Power Virtual Agents

 

それぞれのサービスの特徴を紹介します。

①Power Apps
開発者でなくても簡単にアプリを作ることができるサービスです。
キャンバスアプリ、モデル駆動型アプリ、Power Appsポータルの3種類の形式でアプリを提供することができます。

②Power Automate (旧:Microsoft Flow)
ワークフローのロジックを作ったり、RPA製品のように業務(PCを操作)を自動化させたりできるサービスです。

③Power BI
データベース等に保存されているデータを分析・可視化し、ダッシュボードにまとめたりするためのサービスです。

④Power Virtual Agents
プログラミングや人工知能に関する知識がなくてもチャットボットを作り、Microsoft Teamsや、Slack等のチャットツールで使えるように配布できるサービスです。


 

連携先

Power Platformと外部サービスを接続してデータ連携するために使う部品を、コネクタと呼びます。

コネクタには、大きく分けて2種類あり、あらかじめ用意されている「標準コネクタ」と、接続先に合わせて自前で作る「カスタムコネクタ」があります。

標準コネクタはMicrosoftが提供しているものではありますが、TwitterやSlack、DropBoxのような他社製品と接続するためのものも用意されています。標準コネクタの中には、「プレミアムコネクタ」と呼ばれるコネクタもあり、利用中のPower Appsのライセンスによっては組み込めないこともあります。

  • 標準コネクタを使用して接続するもの
    •  Microsoft製品
    • サードパーティ製品
  • カスタムコネクタを作成した上で接続するもの
    • パブリックAPI
    • プライベートAPI


標準コネクタで接続するMicrosoft製品としては、以下のようなものがあります。Common Data service(CDS)は、Power Platformで標準的に利用するデータ置き場で、実体はAzure SQL DatabaseやCosmos DB、Azure Blob Storageです。

  Common Data Service Office 365 SharePoint  
   Common Data Service  PP_1.jpg  PP_2.png  
         
  GitHub Excel Online    
  PP_3.jpg PP_4.jpg    

 

また、標準コネクタが用意されている他社製品としては、以下のようなものがあります。
  Twitter Gmail WordPress  
   PP_5.jpg  PP_6.jpg PP_7.jpg  

 

これらのWebサービスの他にも、MySQLやPostgreSQLといったデータベースに接続するためのコネクタや、Dropbox・Box等のファイル共有サービスに接続するためのコネクタも用意されています。

このような標準コネクタが用意されていない外部サービスと接続したり、自社製品と接続したりする場合には、カスタムコネクタを作る必要があります。RESTまたはSOAP方式でAPIが公開されているサービスであれば、カスタムコネクタを作ることができます。

社内からしかアクセスできないプライベートAPIと接続したい場合は、オンプレミスデータゲートウェイをインストールすると、パブリックAPIと同じようにデータ連携を行えます。

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※このブログで参照されている、Microsoft、PowerPlatform、Sharepoint、その他のマイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です

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